天狗原山・金山
(2197.1m) (2245m)
2010.7.18(日)
梅雨明け宣言があり、絶好の登山日和だ。 小谷村に向かう車窓から鹿島槍ヶ岳、白馬三山が 山肌にうっすらと雪を乗せた美しい姿を望めた。 林道脇の登山口の標識から樹林の中の登山道に 入る。 |
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薄暗い樹林の中にブナの巨木が出迎えてくれた。 樹齢はどのくらいだろうか。 登山道の下草の刈り払いは済んだばかりのようで 整備は良くされている。 水場までは歩きよい道だった。 |
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ブナダテ尾根までつづら折れの急な山道が 続く。 雨が続いたこの2週間、私は半月ぶりの山歩きで 今日の長丁場を歩き通せるか心配だった。 皆さん健脚でちょっと写真を撮っていれば 追いつくのが大変だ。 歩き始めに息が上がると最後まで苦しいので 長丁場は焦ってはいけないと後方に付くことにした。 |
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約1時間で水場に到着した。 平坦な場所で休憩に最適だ。 水量は少ないが冷たくて美味しい。 |
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ここから更に尾根まで急登が続く。 道はぬかるんだ道、沢状のえぐれた道 水場から先は歩き難い道が続き、風が無く 汗が額から滴り落ちてくる。 歩き出して1時間半でやっと展望が開けた。 高妻山から戸隠山の稜線が望めた。 途中の木立の間から雨飾山の鋭鋒も 見えた。 |
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こんな沢状の粘土質の道は下りが思いやられる。 |
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尾根に出ると北アルプスは真っ白の雲に隠れ ようとしていた。 リーダーは雷雨を恐れてか歩調が早まった ようだった。 そして金山は今日はパスするかもしれないと・・・・ いつもの私ならがっかりする所だが ま、雷雨に懲りてる私は仕方ないか・・・・ |
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ザレ場にロープが張られってあったが 下りには助けられた。 途中で私は大腿筋が攣りそうになり屈伸し 何とか歩くことが出来ほっとした。 |
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小さなアップダウンの先にキヌガサソウの 群落が素晴らしい。これほどまでの群落は 今まで見たことが無かった。 ミズバショウは妖精の名に遠く巨大でお化けのように 葉は大きかった。 時折、谷から吹き上げる風は何よりの ご馳走で冷やかな風に体が生き返るようだ。 |
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前方に天狗原山の山頂が見えると 登山道の脇はお花畑だ。 チングルマ、アオノツガザクラ、キンポウゲ、 シナノキンバイなどなど・・・・・ |
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シナノキンバイとチングルマの群落 |
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ハクサンコザクラの群落 |
シナノキンバイの群落 |
山頂の標識は無く小さな石仏がひっそりとあった。 三角点は笹薮に隠れていたらしいが、疲れた私は 探す気が無かった。 さすが花の名山だ。 花の種類は大変に多い。 山頂から先の地点でランチタイム。 次第に上空に雲が多くなったが雨雲では無さそうで 金山へ行くことにした。 |
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豪雪地帯で残雪はまだまだ多い。 空気が冷たく気持ちよく思いのほか金山まで 歩きよい道だった。 |
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右に焼山、火打山、妙高山が次第に至近距離に なると金山は直ぐだった。 |
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金山の山頂は狭く雨飾山側はまったく笹薮に隠れて 見えなかった。 目前の焼山は今は登山解禁になり 焼山方面から大きなザックを背負った縦走組が 現われ、燕温泉から妙高、火打、焼山経由だと言う。 その雄姿に羨望の眼が集中した。 |
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焼山(左)と奥に火打山 |
山頂に雲が纏わりつく妙高山 |
金山から往路を戻る。 下山も往路と同じくらい時間はかかりそうだ。 それにしても迷うことが無い山だが標識がたった 一つ(8/28)があっただけだった。 |
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ザレ場は前のパーティーで渋滞し、 慎重に下る。 雨雲は何処へやら、眩しい太陽は夏空に 輝きを増し、高度が下がると再び汗が噴出し おー!早く温泉に入りたいヨー! 静かな山はとんでもなく賑やかで登山道の 悪路にズボンは泥んこ状態になって参ってしまった。 翌朝、心配した筋肉痛は無そうでやれやれと 思いきや!昼ごろから脹脛が痛くなり やっぱり・・・・階段が苦痛だった。 |
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ギンリョウソウ サンカヨウの実 サンカヨウ |
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キヌガサソウ ミヤマキンポウゲ テガタチドリ |
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タカネナデシコ イワオウギ シラネアオイ |
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イブキジャコウソウ シロバナホタルブクロ シナノキンバイ |
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アオノツガザクラ ハクサンコザクラ ツタスミレ? |
その他の花 グンナイフウロ、クルマユリ、アカモノ、ゴゼンタチバナ、オオバキスミレ、ミヤマカタバミ
ミツバオーレン、イワカガミ、ショウジョウバカマ、マイヅルソウ、オタカラコウ、カラマツソウ
シナノナデシコ等‥