天狗原山・金山
             (2197.1m)     (2245m) 
                                                      2010.7.18(日)

                 

     コースタイム
浜川P4:00→
登山口7:40→水場8:40→天狗原山11:30〜12:30→
金山12:45→天狗原山13:30→ザレ場14:30→水場15:50→登山口16:40

残雪と高山植物が豊富なとても快適な所だが訪れる人は極めて少ない静かな山・・・と
ガイドブックの案内だったが、行き会った地元の人の話によるとそれは数年前の話だそうだ。
小谷温泉から林道小谷笹ヶ峰線に入り、そろそろ登山口かと思っていると
路肩に駐車の車が一台、また一台とあった。もしや駐車場は満杯?
、登山口付近の路肩片側はズラッと車が並んでいた。
静かな山は今日はアルプス並の混雑だ。
それもその筈だ。最近山岳雑誌に天狗原山が花の名山で紹介されてあった。
やっと2台分の駐車スペースを見つけヤレヤレと身支度をする。



梅雨明け宣言があり、絶好の登山日和だ。
小谷村に向かう車窓から鹿島槍ヶ岳、白馬三山が
山肌にうっすらと雪を乗せた美しい姿を望めた。

林道脇の登山口の標識から樹林の中の登山道に
入る。



薄暗い樹林の中にブナの巨木が出迎えてくれた。
樹齢はどのくらいだろうか。
 
登山道の下草の刈り払いは済んだばかりのようで
整備は良くされている。
水場までは歩きよい道だった。


ブナダテ尾根までつづら折れの急な山道が
続く。
雨が続いたこの2週間、私は半月ぶりの山歩きで
今日の長丁場を歩き通せるか心配だった。


皆さん健脚でちょっと写真を撮っていれば
追いつくのが大変だ。

歩き始めに息が上がると最後まで苦しいので
長丁場は焦ってはいけないと後方に付くことにした。


約1時間で水場に到着した。
平坦な場所で休憩に最適だ。
水量は少ないが冷たくて美味しい。


ここから更に尾根まで急登が続く。
道はぬかるんだ道、沢状のえぐれた道
水場から先は歩き難い道が続き、風が無く
汗が額から滴り落ちてくる。

歩き出して1時間半でやっと展望が開けた。
高妻山から戸隠山の稜線が望めた。

途中の木立の間から雨飾山の鋭鋒も
見えた。




こんな沢状の粘土質の道は下りが思いやられる。



尾根に出ると北アルプスは真っ白の雲に隠れ
ようとしていた。

リーダーは雷雨を恐れてか歩調が早まった
ようだった。

そして金山は今日はパスするかもしれないと・・・・
いつもの私ならがっかりする所だが
ま、雷雨に懲りてる私は仕方ないか・・・・


ザレ場にロープが張られってあったが
下りには助けられた。

途中で私は大腿筋が攣りそうになり屈伸し
何とか歩くことが出来ほっとした。



小さなアップダウンの先にキヌガサソウの
群落が素晴らしい。これほどまでの群落は
今まで見たことが無かった。

ミズバショウは妖精の名に遠く巨大でお化けのように
葉は大きかった。

時折、谷から吹き上げる風は何よりの
ご馳走で冷やかな風に体が生き返るようだ。


前方に天狗原山の山頂が見えると
登山道の脇はお花畑だ。
チングルマ、アオノツガザクラ、キンポウゲ、
シナノキンバイなどなど・・・・・



シナノキンバイとチングルマの群落




ハクサンコザクラの群落


シナノキンバイの群落


山頂の標識は無く小さな石仏がひっそりとあった。
三角点は笹薮に隠れていたらしいが、疲れた私は
探す気が無かった。

さすが花の名山だ。
花の種類は大変に多い。
山頂から先の地点でランチタイム。
次第に上空に雲が多くなったが雨雲では無さそうで
金山へ行くことにした。


豪雪地帯で残雪はまだまだ多い。
空気が冷たく気持ちよく思いのほか金山まで
歩きよい道だった。


右に焼山、火打山、妙高山が次第に至近距離に
なると金山は直ぐだった。


金山の山頂は狭く雨飾山側はまったく笹薮に隠れて
見えなかった。
目前の焼山は今は登山解禁になり
焼山方面から大きなザックを背負った縦走組が
現われ、燕温泉から妙高、火打、焼山経由だと言う。
その雄姿に羨望の眼が集中した。



焼山(左)と奥に火打山



山頂に雲が纏わりつく妙高山


金山から往路を戻る。
下山も往路と同じくらい時間はかかりそうだ。
それにしても迷うことが無い山だが標識がたった
一つ(8/28)があっただけだった。


ザレ場は前のパーティーで渋滞し、
慎重に下る。
雨雲は何処へやら、眩しい太陽は夏空に
輝きを増し、高度が下がると再び汗が噴出し
おー!早く温泉に入りたいヨー!
静かな山はとんでもなく賑やかで登山道の
悪路にズボンは泥んこ状態になって参ってしまった。


翌朝、心配した筋肉痛は無そうでやれやれと
思いきや!昼ごろから脹脛が痛くなり
やっぱり・・・・階段が苦痛だった。

    
         ギンリョウソウ              サンカヨウの実            サンカヨウ                            

    
キヌガサソウ              ミヤマキンポウゲ            テガタチドリ

    
タカネナデシコ              イワオウギ                 シラネアオイ


    
イブキジャコウソウ              シロバナホタルブクロ        シナノキンバイ


    
      アオノツガザクラ             ハクサンコザクラ             ツタスミレ?        

         その他の花    グンナイフウロ、クルマユリ、アカモノ、ゴゼンタチバナ、オオバキスミレ、ミヤマカタバミ
                     ミツバオーレン、イワカガミ、ショウジョウバカマ、マイヅルソウ、オタカラコウ、カラマツソウ
                     シナノナデシコ等‥




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