守門岳
(1537.2m)
2010.6.20(日)
過去の記録 2004.7.10 大原国際スキー場よりピストン |
6年前に守門岳を訪れた際、不覚にも足を滑らせ、靭帯損傷で全治4ヶ月の痛い目に会った。
以来、下りの滑りそうな箇所はトラウマになって、慎重にならざるを得ない。
梅雨真っ只中だから降られても当然だが、今日は 何とかもちそうだ。新潟の天気予報は曇りだ。 16名が3台の車に分乗し、田植えが済んだ棚田を 縫うように狭い林道を守門岳登山口を目指す。 前を行く車は二口登山口を右に見ながら通過して行く。 あれ?今日は周回コースの予定では?不審に思っているうちに保久礼小屋駐車場へ到着。 ここが林道の最終地点だ 今回初めてリーダーをするホッカホカリーダーのY氏から天気の都合でここからピストンにしますと御挨拶が あった。 広い駐車場には先行者の車が数台。 前方奥に大岳らしい山容が望めた。駐車場の奥の ゲートを抜け下り気味に歩くと保久礼小屋がある。 |
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保久礼小屋の前の水場は冷たく美味しい水が湧き出ている。 裏にはトイレもあり、無人小屋だが綺麗だ。 私は気づかなかったが登山道修復に小石を持参して協力の要請の看板があったとか・・・ メンバーたち数人は用意された小石を持参し、登山道の修復をした模様です。 と言っても適当な所にばら撒いてきたようです。 |
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なるほど、登山道はえぐれたり、粘土質の滑りそうな道で歩き難い。 登山道の両脇は潅木が鬱蒼と茂り、ヤマツツジの赤が 鮮やかだ。 ブナの幼木が目立つ中、丸太の階段が続くが 粘土質の道には有り難い。 無風状態で汗は噴出して後方のF氏のうめき声が次第に激しくなる。本当に暑くて私は吐き気がしてきた。 ムシカリが茶っぽくなり始めて、イワカガミがたくさん咲いている。ヒメサユリは期待できないかも知れないと思うと足の運びは辛くなった。一人で引き返そうかと思いながら展望台に到着すると谷から吹き上げてくる涼風に気分がすっきりしてきた。なんとか大丈夫だ。6年ぶりの守門岳を頑張ろう! だが、下山にこのぬかるんだ道はきついものがある。 皆、口々にこの下りは厭だねー。ほんまやねー。 |
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イワカガミ ギンリョウソウ マイヅルソウ |
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大岳山頂に到着。 祠と鐘、三等三角点ある。山頂からちょっと下った所に 雪渓があり休憩に最適地だ。 もともと守門岳の「すもん」の名は、野鳥が巣守りする山ということから名づけられたという。 大岳山頂には「守門大名神」が祀られているとのこと。 そう言えば林の中はツツドリ、ホトトギス、ウグイスや 小鳥のさえずりが賑やかだった。 この山は野鳥の宝庫でしょうか。 |
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大岳から守門岳の間400mにわたり日本一大きな雪庇が続くそうだ。 守門大雪庇観覧ツアーがあるそうだ。 残念ながら生憎く周辺はガスっていて展望がまったく 悪くて尾根付近の雪渓しか見られません。 冷たい風は疲れを忘れさせてくれます。 |
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上品なヒメサユリ |
大岳からグングン下ると、陽だまりの草地にたった一輪のヒメサユリ! よくぞ咲いててくれました。 私がヒメサユリに初めてお目にかかったのは 飯豊山だった。 梶川尾根の急登を上がり、お花畑のあちこちに 咲くヒメサユリは今も忘れることが出来ません。 周辺に蕾を持ったヒメサユリがたくさんあるが 今年はやはり1週間から10日は遅いようだ。 |
二口コースの分岐の地点。 多くのハイカーが私たちの登りを優先して待っていて くれた。 先日の皇海山と同様、ここも若者の姿が多く見られた。 |
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アカモノ コバイケソウ シラネアオイ ミツバオーレン バイカオーレン |
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雪渓はずっと登山道の左に続いている。 青雲岳にも標識の隣に小さな鐘があった。 池塘に一輪のミズバショウが楚々と咲いていた。 |
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青雲岳からガスの切れ間に守門岳の姿が見えた。 青雲岳のベンチにザックをデポして守門岳を目指します。 |
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後方を振り返ると青雲岳がたおやかに広がり 唯一の展望の瞬間だった。 |
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守門岳の山頂は2等三角点と御影石の山座同定盤があったが、ガスって何も見えず残念だ。 晴れていれば日本海まで見えるようだ。 続々と反対側の登山道からハイカーが現われ、山頂は賑やかになりそうだ。 お腹の虫が騒ぎ出したので早々と青雲岳に戻る。 そう、虫と言えば先日の大源太山で散々な目に会ったので今日は虫除けスプレーを惜しげなく散布し入山した。 虫も少なかったようだが1箇所刺されただけで無事 だった。 |
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チゴユリ ゴゼンタチバナ カタクリの花 |
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ランチを楽しみ、いよいよ下山です。 大岳への登り返しはきつそうに見えたが見たほどではなくあっという間だった。 復路はキビタキ小屋へ、直ぐ下のキビタキ清水の冷たい水は本当に美味しかった。 久しぶりに亡き夫への湧き水のお土産が出来た。 |
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道が丸太の階段になり、やっと足元がよくなり歩きよくなってきた。 今日はスパッツを忘れてズボンの裾も靴もザックも 泥んこ状態になってしまった。 何より嬉しかったのはいつも下山で苦労する右膝痛が無かったことだ。 泥を登山口の保久礼小屋の水場でざっと洗い流し、貴重な一輪のヒメサユリを胸に帰路についた。 |
ウラジロヨウラ ヒメシャガ タニウツギ