社 山 (阿世潟コース)
         
(1826.6m)
                                        
2010.8.15(日)

コースタイム
市民P5:00→→立木観音P7:00→阿世潟8:00→阿世潟峠8:30→社山10:20〜11:20
→阿世潟峠12:35→阿世潟13:00→立木観音P14:30

一昨年悪天候のため不帰キレット越えに涙を呑んだ。
今回は心配した台風も無事に通過しやっと念願の白馬岳〜唐松岳へ向けて容易万端。
ところが、出発の前日早朝の電話で起こされ、もしや父の容態が急変したかと電話に飛びついた
それはリーダーからの都合により中止の連絡だった。
そして最終予定日に日帰り山行に変更になった。
3日間の縦走を凝縮した日帰り山行を期待した
予てから社山から黒檜岳を縦走したいと思っていたからラッキーと喜んだのだが
残念ながら社山をピストンし下山後リーダー思い入れの日光植物園のキレンゲショウマに会うことに・・・・

日光の大きな赤鳥居の手前を左折し
立木観音の駐車場から歩き出す。
駐車場には釣り人の車でしょうか、ズラッと
並んでいました。

中禅寺湖東岸道路を進むと左が中禅寺湖
スカイライン、私たちは右のイタリア大使館別荘
方面の道へ向かった。

路傍のタマアジサイが清々しく咲いている




右に湖を眺め、左はダケカンバやブナ、モミ、カエデ
の高木の下は気持ちよい緑のトンネルである。


1時間の林道歩きはまったく苦にならない。




やがて前方に格好の良い社山の鋭鋒が見えた。



中禅寺湖の北に男体山が全容を湖面に
映して現われた。

時間が早いせいでしょうか?もやっています。



阿世潟キャンプ場から湖面を後ろにして阿世潟峠へ
向かう。
2週間ぶりの山歩きに心はルンルンです
やっぱり山はええなァ・・・・・

峠は右は社山へ、左が半月山へ
そして南には足尾の部落へ続いている。
足尾のルートは踏み跡がしっかりあります。



尾根の南に備前楯山が小粒ながら立派な
姿です。



端境期の今は花は全くないといって良いでしょう。
笹の間からミヤマリンドウがそこかしこに顔を
覗かしている。



尾根から中禅寺湖が次第に大きく広がって
見えます。

湖面を白い遊覧船やモーターボートが
行き交っている。

男体山は時折、雲がかかったり、その左に太郎山、
山王帽子山が・・・
日光白根山はうっすらと姿を見せている。



尾根の足尾側は唐松林の植林に林床を
ミヤコザサに覆われ、日光側はミズナラ、ブナの
広葉樹林、山頂に近づく連れてコメツガの針葉樹
に変わる。
ミヤコザサは柔らかそうで鹿のご馳走でしょうか
所々丸く刈ったように地面が露出しています。

何度も雑談に花を咲かせて
大休憩を取りながら山頂を目指します。

追い越され隊の私達を3人のハイカーが追い抜いていった。



山頂は黒木の中で展望は今一だ。
男体山と対峙して社山(やしろやま)とも
呼ばれるから祠でもあるかと思ったら
三等三角点があるだけだった。



山頂から西に向かったところに
視界が広がり、皇海山、庚申山が
そして私の望む黒檜岳へ続く稜線が素晴らしい。

私達を追い抜いていった3人の姿は
無く黒檜山へ向かったのでしょう
ウラヤマピー!!

是非、シャクナゲとシロヤシオの咲く頃に
縦走したい想いが深まった。



帰路は往路を戻ります

ダケカンバの根元に苔生した岩は美しく
樹林の中でフィトンチッドを浴びて
心身ともにリフレッシュされたようです。

木は毛虫などに襲われると、毛虫が嫌がる成分を
葉に蓄えて食べられないようにするのですが、
隣の木にこのことを教えるそうです
すると隣の木もちゃんと葉を毛虫の嫌がる成分に
変質させるそうです
このように、木どうしは警告物質を発散することに
よって『おしゃべり』をしているのだそうです

そう言えばなんやらヒソヒソと話し声が森に
響いていたようです。
 



阿世潟から白い砂浜に打ち寄せる
波音を快く聞きながらのんびりと

花は無かったけれど人気も少なく静かな山を
のんびりした山歩きに大満足だった。

樹木たちも今日は私たちに注目され
さぞ満足だったでしょうね



日光植物園  15:30〜16:30 入場料300円
下山後、今日の二つ目の目的地、植物園に向かった。
湖岸の道は車で渋滞、植物園は4時30分で閉園になります
目指すキレンゲショウマは咲き始めたところです
「天涯の花」宮尾登美子著はテレビドラマ、本も読んだが
実物を見てもう一度本を読み返そうと思った。

レンゲショウマ、キレンゲショウマ、オオバショウマ、トガクショウマ、サラシナショウマ
トリアシショウマ、アワモリショウマ、ルイヨウショウマ、ヤマブキショウマなどなど
沢山ありますね
残念ながらカメラの発光を止められず色良く映せなかった。


      
レンゲショウマ


    
               キレンゲショマ                     ミツバチのお気に入り



    
フシグロセンノウ             エゾミソハギ             ワスレナグサ


    
     ホツツジ             マルバダケブキ            ヤナギタムラソウ



植物園の一隅から含満ヶ淵の清流が轟き
かなたに化け地蔵の真っ赤な帽子とお掛けが
目立っていた。


あれっ!もう4時半になりそう!
1時間があっという間でした。
大慌てで駐車場に戻り
一日の汗を「やしおの湯」で流し帰宅しました。



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