山急山
       ( 991.9m)                                                 2010.1.10

    コースタイム
自宅8:00→→林道終点P(鉄塔下)9:00→南峰10:20→本峰10:50^11:30→林道12:40→林道終点P12:50

今年初登山の山である。
以前から気になっていたが、どーも山名から急峻な山らしく我がクラブの先輩は
二度も行きたくない山だと言っているし、昨年道に迷った話も聞こえてきている。
今年初山行にK夫妻の同行で良いチャンスだから決行することにした



国道18号碓氷バイパス横川ドライブインを軽井沢方面に向かい、頭上に上信越自動車道の
遠入川橋が高く見える。その下を右の鋭角に林道を入る。途中二叉路になるが右へ右へ
林道を進むと一部雪道になった。う・・・ヤバイな急登の凍った道は苦手じゃな・・・
林道の終点地点は以前は車数台が駐車できたらしいが、今は刈り取った枝が
処狭しと無残に放置されUターンも儘ならない状態だ。後続車のためのスペースを
確保しながら何とか車の向きを変えるK氏。

登山口の標識は無いが、直ぐ上の巨大な
鉄塔の下から右に回りこみ、軽石状態の小石の
ザレ場を歩き出す。
なるほど山急山だ。急登の歩き辛い尾根が
続いている。

やっと尾根上に上がったとホッとしたが
少し下り、再びの急登だ。
距離が短いから疲れは無いが、2週間ぶりの
山で脹脛が攣れそうだ。
 


木の枝越にピークが見え、これが五輪岩
なのか。

岩壁の基部に到着し、ここを左に巻くが
ここからが緊張の連続だ。
わずかな距離だが雪が凍り付いている。

木の根や立ち木に掴まりながら 慎重に
ゆっくりと左は切れ落ちている。

さすが奥妙義の山塊だ。
冬枯れの山全体が静かに沈黙し凍り付いて
細い枝先まで微動だにしない。



    

鞍部に到着し、右の五輪岩を目指すが直進して尾根の先端まで行ってみる
尾根の先端から目前に裏妙義の山容が大きく眺められた。
おー!絶景かな!

少し戻って左の踏み跡を辿り、南峰(五輪岩)へ向う。

痩尾根は風の通り道なのだろうか?先ほどまで無風状態だったのに尾根上は
体が飛ばせれそうで油断が出来ない。
先端からの眺望
    
裏妙義                          榛名山


本峰まで手強い岩壁を登り、やれやれと
思いきやピークはまだ先だった。

立ち木を太いと思っても枯れ木だったり
木の根も確認しないと枯れていたりと
後ろからK氏が、「ゆっくりでいいですよ」
この一言に安心できるものである。



ついに三等三角点の山頂に到着です。

独占の山頂は潅木があるが展望は
まずまずだが浅間山は吹雪いている
らしく深い雲に覆われ垣間見える
稜線は霞んで荒れ狂っているようだ。

先ほど踏んだ南峰が目前に、また裏妙義の
眺望を楽しみながらのんびりとランチタイムの後、
往路を戻るは結構な難儀だ。

西に踏み跡があるから摂りあえず
周回コースを辿ることにした。
K夫妻も未踏のコースで不安はあったが
不明瞭で危険なら戻ることにしようと
西の踏み跡を辿ることにした



    
山頂直下は急斜面の上、雪まじりの道だ。
立ち木にしっかり掴まりフィックスロープを頼りにちょっとも気が抜けない。
戻るも地獄、進むも地獄、ゆっくり進むことにする
途中の山ノ神の祠は見落としてしまったが
祠ではなく石碑だったので目線が下に向いていたためか
見ることができなかった。残念だ。

岩場を無事通過し、やれやれと・・・
今度は落ち葉のラッセルだ。
吹き溜まりは腰の下まであり、
落ち葉の下には小石や木の枝が潜んで
凍った土に足はズルズルと滑る。

全く危険度が無いが滑りたくはない。
しばし落ち葉の格闘を楽しみながら下った。

先ほどまで執拗にあったピンクのテープは
途切れてしまい道は不明瞭になってしまった。
恐らくこのあたりは皆さん不明瞭な道に
迷わされ目印が付けられなかったのだろう
道なき道を下って行くと黄色や赤、ピンクの
テープが現れやがて杉林になった
杉林は荒れ放題で藤蔓に苦しむ杉の
姿が多く可哀想だ。



周回コースのフィニッシュの
林道の登山口へ無事到着した

お疲れ様!
     
林道を鉄塔下の終点地点まで
10分あまり雪道を登り歩く

短時間のコースだったが初登山に相応しく
変化のある充実した山行だった。

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