茅 ヶ 岳
(1704m)
2009.8.23
コースタイム
 浜川P5:00→車(RV)→深田公園P7:50→女岩8:55→深田久弥終焉地9:50→茅ヶ岳10:10〜11:00→千本桜分岐
11:04尾根道へ林道12:20→深田公園P13:15


 以前、東大宇宙線観測所から金ヶ岳経由で茅ヶ岳をピストンで歩き、下山後深田久弥の石
碑を訪れたことがあった。
今回は100名山の著者に敬意を表し、終焉の地を訪れてみたいと深田公園から茅ヶ岳を目指
すことにした。以前と比べ駐車場も完備され片隅に案内板があった。

 私たちが身支度中に登山者が2人登山口へ消えて行った。その後車が1台入ってきた。
やはり人気の山なのだろうか。

登山口からしばらくして深田久弥の公園がある
あずまやの周辺は雑草が生い茂り、訪れる人が
少ないのだろうか。

赤松の混じる樹林の中は眩しい太陽を遮り、いくら
か涼しいが今日は夏の蒸し暑さが戻り湿度は50パ
ーセント超だそうだ。

天気は下り坂の予報で、雷雨もありそう。金ヶ岳へ
のピストンは止めたほうが良さそうだ。


道は緩やかで歩きやすい。草地にキンミズヒキや
フシクロセンノウが咲き、薄暗い樹林がはなやか
だ。
今は端境期で花の期待はあまり出来きそうもな
い。

1時間ほどで正面に大きな岩壁が現れた。ここが
女岩だ。岩の割れ目から冷たそうな水が滴り出て
いる。
コップが幾つか置いてあるから飲めるのだろう。
冷たく旨い!旨い!
夫にお土産にペトボトルに入れた。

ここから急登が始まった。岩や木に掴まり高度は一気に上がった。
すると、樹林の中に、あまりお目にかからないレイジンソウ、レンゲショウマ、ママコナ、キバナ
ハリギリの姿があった。

  
フシクロセンノウ            キンミズヒキ            レンゲショウマ


    
         レイジンソウ            オタカラコウ?                    キバナハリギリ


  
       ママコナ               ミヤマホツツジ              タチフウロ?

花に見惚れながら急登の岩場はあっというまに過ぎてしまった。




今回の目的深田氏の終焉の地に到着した。
68歳でここで脳溢血で倒れた氏はさぞ無念だった
ろう。今も尚、氏の選んだ100座の山を励みに中高
年登山者の間で登山ブームは絶えることが無い。
“百の頂に百の喜びあり”
確かにどんな山からもそれなりの感動を与えら
れ、苦難に遭遇しながらも次の喜びを求めて再度
未知の頂を目指す。
百名山に限らず山から元気をいただいている事は
確かかもしれない。



山頂には数組のグループが休憩していた。
三等三角点があって、指呼の間にこんもりした金ヶ
岳そして右方行に百名山の貫禄充分な金峰山、
瑞牆山が大きく聳えていた。
生憎く富士山、南アルプスは厚い雲のなかだ。

石のゴロゴロした山頂で座り心地良い石を見つけ
ランチタイム。木陰無くて体が焦げ付きそうだ。

私達の周りにいつの間にかトンボの群れがヒョウ
モンチョウと戯れていた。



新入会員のIさんと


  
       瑞牆山の後ろに小川山                       金峰山


  
ワレモコウ         オダマキ

     
先ほどまで金峰山方面の青空はすっかりガスがかかりランチタイムの間に茅ヶ岳山頂も怪しい雲に覆われ始めた。

下山は尾根道コースを歩くことにした。
その途中で藪の奥の砂礫地にピンクの花が見えた。Kさんが藪を分け入り「タカネビランジじゃないかしら」こんな低山にまさか?
確かに花は良く似ているようだが・・・・
オオビランジ?
  

尾根道といっても急さかあり、滑りやすくて結構な暑さだ。
油断したらと あー!!ズシン 尻餅を思いっきり

ススキがなびく登山道はもう秋の気配が漂い始めていた


  下山後 “明野ふるさと太陽館” 入浴料700円
  山麓の明野はひまわり畑が最後の夏を惜しむように観光客で賑わっていた。


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