雨飾山(梶山コース)
1963m

過去の記録
     1997.11.1   小谷コース
  1998. 8.1     〃
  2000. 9.1     〃
     2009. 8.23  梶山コース
コースタイム
浜川P4:00→車(RV)→7:20雨飾温泉7:40→薬師尾根8:00→一ぷく処9:00→中の池9:45→分岐10:50→
山頂11:15〜12:10→分岐12:30→中の池13:05→一ぷく処13:40→薬師尾根14:20→雨飾温泉14:40

 最初に雨飾山を訪れたときは、まだ100名山すら知らない時だった。あらすげ沢付近から雪
がちらつき始め、雪は次第に本降りになった。どうしようかと迷っていると、後続の四人グルー
プはさっさと追い抜いて行った。負けてはいられないと歩き始めたが、白い闇の世界に撤退を
余儀なくされた。白馬の山麓に宿をとってあり翌日は晴天になったが、再度登る気にもなれず
八方尾根を散策することにした。一夜のうちに真っ白に化粧したアルプスの峰々、白馬三山は
じめ五竜岳、鹿島槍ヶ岳の姿に圧倒された。特に五竜岳は心に焼き付いてその姿を忘れるこ
とが出来なかった。
雨飾山はその後小谷温泉から二度山頂を踏んだが、笹平の分岐で梶山コースへ下る道を何
時か歩きたいと思っていた。今回ようやく念願がかなったのだが、急登の4時間の登りが果た
してどんなものか不安と期待で上越道から北陸道の糸魚川ICへ向った。
糸魚川ICを降りて最初の信号を左折、R148を白馬方面へ約6km直進、フォッサマグナパーク
を過ぎて最初の信号「根知谷入口」を左折し、約4km直進、シーサイドバレースキー場を過ぎて
から「山寺橋」へ左折、橋を渡ったらすぐ右折、約6km走ると雨飾温泉にたどり着く。
山道に入ってからは雨飾温泉への標識は頻繁にあって迷うことが無い。

雨飾温泉に近づくと左に異様な駒ヶ岳、となりに鬼ガ面山、鋸岳が迫ってくる。
心配した駐車場はまだ数台の余裕があった。

雨飾温泉の山荘のすぐ左から登山道が続いてい
る。梶山薬師に安全登山を祈願し、樹林の中の
ゴーロの道を歩き始めた。ここから標高差1000
m余だ。急登は覚悟だが、どんな難関が待ってい
るのだろうか。不安と期待の交錯する
初めてのコースに心は高揚する。

直ぐに薬師尾根に出た。難所覗きとあるが、それ
らしき所がなかった。一ぷく処で休憩を予定した
がなかなか標識が出てこない。1時間経過したの
で休憩し、歩き出して直ぐに梯子を2箇所通過す
るとなんと、一ぷくところが直ぐだった


途中の樹幹から遥か下に糸魚川の街、日本海が
見渡せた。
鋸岳、鬼ガ面山が次第に目線の下に移っていく。
休憩中、登山口で一緒になった富山からのご夫
婦に先行してもらった。
薬師尾根はまったく無風状態で、ただひたすらに
急登が続くのみだ。額から汗がほとばしり、ぐっし
ょりに濡れてしまった。


  

 




この時期は花の期待ができないからせめて山頂の眺望に期待したく2日繰り上げて急遽、決行した。登山道はママコナの淡いピンクの花盛りだ。
サラシナショウマの白い花、ホツツジの小さな花に励まされる。
中の池に先行したご夫婦が休憩していた。中の池といっても小さな池で半分は雑草で占められて
いる。




ここからは一段と急斜面になった。苦しい登りが続き、残雪用にトラロープが時々現れ、ざれた所は下りは助けられた。
苦しくてもう体力の限界かなと一歩一歩を踏み出すのが辛くなった。
周りの木々が背丈が低くなると、おー!やっと
分岐に到着した。
分岐を右に行くと笹平の広大な平坦地になった。
下山の方が大分山頂は空きましたよ。
さすが100名山の威力だ。小谷側から登山者が多いのだろう。最後の団体さん(ツアーの方)が小谷コースへ消えていった。



前方に雨飾の山頂が現れ、“ふり返ればあらすげ沢”の標識に下を見れば深く切れ込んだあらすげ沢を眺めることが出来た。
笹平はお花畑が広がり、夏の花たちは陰を潜めていたが、タテヤマアザミ、タテヤマウツボグサ、
タテヤマコゴメクサ、ウメバチソウ、ヤマハハコアキノキリンソウ、ジャコウソウなどなど・・・・



笹平から雨飾山


  
     ミヤマトリカブト               コゴメクサ               ウメバチソウ


  
      ミヤマシャジン              タテヤマウツボグサ            ヤマハハコ


  
     タムラソウ                 トモエシオガマ             ミヤマリンドウ


北峰は新潟へ向って石碑と石仏があり、南峰には二等三角点と山頂標識がある。
山頂からの展望は北アルプス常念岳から鹿島槍、五竜岳、白馬岳、朝日岳まで、南に高妻山、乙妻山、黒姫山、西に焼山、火打山が素晴らしい
私たちは充分に展望を楽しみ、ノンアルコールビールで苦しかった急登に乾杯!
いつの間にか賑やかな山頂は数組の登山者だけになって静まり返っていた。



  
         北アルプス                  焼山(手前)と右奥に火打山

 下山後、秘湯の雨飾温泉で汗を流し、帰路の車中から改めて
駒ヶ岳の怪異な岩壁に圧倒された。

今度は紅葉の時期に是非訪れてみたい!!

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