２００９．６.７

コースタイム

　浜川P４：００→→桜平P７：２５→夏沢鉱泉７：５０→オーレン小屋８：４０→赤岩の頭９：５０→硫黄岳１０：１５→

　　硫黄岳山荘１０：４５〜１１：２０→横岳山頂直下１２：００→硫黄岳１３：２０→夏沢ヒュッテ１４：００→

　　オーレン小屋１４：２０→夏沢鉱泉１５：２５→桜平P１５：５５

是非共晴れてもらいたい。願いが神様に通じたのでしょうか、天気予報は次第に良いほうに変
わった。実歩行時間が８時間と長丁場だ。集合時間は当然早い。となるとハプニングが付き物
である(わが身は何度も苦い経験がある）いろいろあって少々出発時間が遅れた。ウヌッ！駐
車場が大丈夫だろうか？ツクモグサの最盛期に結構登山者が多いようだ。

心配は的中、桜平駐車場近くは路肩駐車の車が目立ってきた。１５人が分乗した３台の車は
幸いにも離れ離れでも確保できた。

鉄パイプのゲートの脇を通り抜け緩やかな林道はオーレン小屋まで続いている。右に沢音が
快く響き、左の山側は八ケ岳らしい苔蒸す斜面だ。何度か南八ケ岳を訪れているが、桜平か
ら入るのは初めてだ。夏沢鉱泉、オーレン小屋にも興味があった。オーレン小屋でトイレを借
用したが、水洗トイレで綺麗だった。ここだけでなく硫黄岳山荘も同様だった。最近山小屋のト
イレは有料化したが私としては何より嬉しいことです。

	ゲートの奥に車が？数台、これは山荘の車で した 標識はしっかりとして初心者でも安心して歩け る ひんやりとした樹林の中にコマドリ？ウグイス の爽やかな鳴き声が快い。
水と緑の森の八ケ岳 オーレン小屋を過ぎると道は細く登山道らしくなり斜度はきつくなった。所々残雪があるがアイ ゼンは必要はない。先ほどまで賑やかに囀っていたメンバーたち急登になると言葉は少なくな ってきたようだ。 高度を上げると背後にアルプスの雄大な姿があった。 苦しい登りが続き、ハイマツが現れると稜線に出た。突然視界が開け赤岩の頭だ。そこから 左に硫黄岳、右に八ケ岳の主峰赤岳、阿弥陀岳がどっしりと現れ、アルペン的な景色に 「オー！！」と誰も声を発せずにいられない。
赤岩の頭から硫黄岳	赤岩の頭から赤岳
	赤岩の頭から２０分ほどで硫黄岳の山頂だ。 岩礫を敷きつめたような硫黄岳の山頂は広く て平坦でガスった時は方向がわからなくなりそ うだ。 山頂から以前に踏破した首稜線の横岳、赤 岳、中岳、阿弥陀岳。右に大きく振って西天 狗、東天狗が望めた。その奥に端正な蓼科 山。 先ほどまで姿があったアルプスは激しい雲の 動きに今は見当らない。 爆裂火口を覗くとあまりの迫力に足がすくんで しまった
硫黄岳の爆裂火口　かなたに天狗岳が
硫黄岳山荘でランチタイム。その後、ザックをデポしていよいよ今日のハイライトのツクモグサ にご対面だ。ツクモグサは高山植物ながらあまりその姿を見ることがなく今日初めてお目にか かる人が多い。 　　　　　　　　　　　咲いていました！！　元気良く！！　＼(^-^)／ 横岳の山頂直下の岩場にクリーム色に緑の混じった花弁に柔らかな毛が密生したツクモグ サ。予想以上に可憐で綺麗だ。
今が旬の　ツクモグサ 　　　　 横岳山頂がすぐ上に見える。リーダーから希望者は行ってもいいが山頂を踏んだら時間がな いから直ぐ下りてくるように・・・・ それでは私もとぞろぞろと皆の後に付いたが、鎖場を数珠繋ぎで慌しく登降するのも不意と厭 になって今日の目的のツクモグサにしばらくお付き合いしようと留まることにした。 硫黄岳にゆっくり戻ろうとすると登山道の脇でカメラを向けている方からキバナシャクナゲが やっと一輪咲き始めていると聞き、一緒に写真を撮らせていただいた。あと１週間くらいでたく さんの花が稜線を飾ることだろう。
キバナシャクナゲ	オヤマノエンドウ
まだ蕾のウルップソウとオサバ草
ヒメイチゲの群落　　　　　　　　　　　　　キバナノコマノツメ　　　　　　　　　　　 ミヤマカタバミ
ウソ	ツクモグサにご対面して満足感に浸りながら硫黄岳から夏沢峠へ硫黄岳の爆裂口を右に見ながら瓦礫の歩きづらい道を下る。ヒュッテ夏沢でゆっくり休憩後オーレン小屋に向かった。 オーレン小屋に餌付けされた“ウソ”が折りよく餌をついばみに現れ可愛い姿を見せてくれた。 オーレン小屋から往路を再び美しい原生林のなか、充実感を味わいながら駐車場へ向った。

　立ち寄った夏沢鉱泉、オーレン小屋、ヒュッテ夏沢は、それぞれに風力発電、水量発電、ソ
ーラーパネルなど設置され自然エネルギーの活用で浄化槽トイレとなって快適な小屋に変身し
ていました