両神山(八丁峠)
1723.5m
2009.5.19
過去の記録
1994.11.26  白井差登山口
  2000.11.5   日向大谷登山口
 2003.4.26   八丁峠登山口


コースタイム 浜川P6:00→八丁峠登山口P8:00→八丁峠8:45→行蔵峠9:30→西岳9:40→東岳10:50→
      両神山山頂11:45〜12:45→下山道分岐13:00→小滝13:30→落合橋14:20→八丁峠P15:10

月日の流れの早さに驚かされる。ついこの間この八丁峠のコースを
歩いたと思ったがあれから早6年の歳月が経ってしまった

志賀坂トンネルを抜け直ぐに右の金山志賀坂林道へ入り、カーブの道をクネクネ進むと八丁
隧道がある。その手前右に広い駐車場があり、あずまや、トイレが設置されてある

登山口に
{熊の親子を2組目撃情報あり止める勇気も大事}
こんなことが書いてあった。
今日は鎖場が多く緊張の連続にメンバーも無口に
なるかと熊よけ鈴を持参した。




登山道はいきなりの急登で始まり、今日の
リーダーは足取りが軽くぐんぐん高度を稼ぐ。
直ぐに鎖場が現れ危険信号の洗礼を受ける。
長短合わせ30箇所ほどの鎖の連続が続くのだ


足元に白花エンレイソウ、ネコノメソウ、
ハシリドコロなどが一面に咲いている


八丁峠まで45分、かなりのハイペースだ。ここから
は鎖、鎖の連続。鎖を頼らず登れるところもある
が、腕力の必要な所もある。
落石の危険があるので、間隔を置いて歩く。


すぐ後ろに付く さんはこれほどまで鎖があると
は想像しなかったようで、「又、鎖・・・?(ToT)」珍
しく弱気な言葉。
でも、颯爽と直登の鎖場を次々と軽やかにクリア
する。


やっとピークに到着し、西岳と思いきや、ここは行
蔵峠だ。西岳は目の前にすくっと聳えている。折
角登った峠から急下降し西岳に登り返しだ。


西岳にも立派な標識が設置されてある。
ガイドブックにはあまり掲載されていないコースな
のに道標はしっかりしている
西岳の下りはザレ気味でゆっくりと慎重に慎重
に・・・・



まだまだ小さなぴピークのアップダウンは幾つも続
く。
東岳への長い鎖場の途中で、ふと左に赤いイワカ
ガミの小さな群落があった。
まだ咲き始めたばかりのようでとっても元気な
健気な姿に足場を見つけて写真を撮らないわけに
はいかない。

イワカガミ



後ろ来た単独の人に道を譲ると下山は落ち合い
橋に直に下りる道が在ると言う。
ソヤソヤ、そう言えば会員のY氏から下山は鎖場
のない道があると聞いたことがあったけ、踏み跡
もしっかりしていると・・・

下山は未踏のコースに挑戦しようかと秘かに考え
た。

途中の尾根から歩いてきた峻険な尾根が眺めら
れる。
左の奥にまだ雪を抱いた八ケ岳主峰赤岳の姿が
あった。


やっと東岳だ。
アカヤシオの花はまだ3,4分ほど残っていてやわ
らかいピンクの花は小枝の先にやっと命をつない
でいるようだ。散った花びらが模様のように綺麗に
山の斜面をピンクに飾っていた。
ちょっとアカヤシオの時期には遅かったようだ。
ここからは歩きよい道が山頂直下まで続いた。
山頂直下の鎖を登りきると両神山頂に到着した。


    
           咲き残るヤシオツツジ            ヒメイチゲ

山頂でランチタイム、今日は真夏様に気温が上がる予報に昨夜うどんを茹でて持参した。
緊張感から解放され達成感は倍増だ。食欲は今日も箸が休まる間がない。

突然O氏の目が光った。作家の立松和平氏が某雑誌のスタッフと共に姿を現した。奇遇で
す。4月に足尾の植樹祭でお会いしたばかりだ。お疲れの様子でしたが快く一緒に記念写真
に入っていただきました。

    
  山頂でカメラマンの要望で上を向き笑顔で撮影される和平氏
この写真某雑誌に掲載されるのはいつでしょうか


  
山頂の記念写真  残念ながら標識が隠れてしまったのですが和平氏にあっちこっちと
言うことも出来ず、まッ!一緒に写真撮れて充分じゃ(^O^)

さすが100名山です。平日にもかかわらず次から次にハイカーが現れ、狭い山頂から溢れん
ばかりです。
 
 下山は往路を戻ることは時間もかかり再び鎖場の通過も大変なので、落合橋へ直に下る
コースにすることにした。
まだ、食事中の単独の方に下山場所を聞くとご一緒しますと言われたが一足先に私たちは
出発した。
山頂から日向大谷方面に下ると直ぐにベンチがある。その手前にロープが張ってあるが、そ
れを遠慮勝ちにくぐり(ちょっと気が咎めます)下っていくと4.5分で道は尾根に上がる道と
右の作業道の標識に分かれる。ちょっと迷ったが作業道方面は赤いテープが樹幹に見え隠
れしている。踏み跡はしっかりしている。慎重にこの作業道へ下りることにした。道は急下降
だがジグザグで鎖場よりずっと快適だ。

  
フデリンドウ            ヤマエンゴサク


山は今、遅い春を迎え萌黄色に輝きを増し、緑の
シャワーを浴びて私の体中の細胞が清められ蘇
えったようです。

小さな沢の音は清々しく水量が少なかったので難
なく渡ることが出来た。

このコースは鎖に変わり道は何処までも急斜面
だ。



踏み跡ははっきりしているしテープの目印はある。
でも、いつ崩落するかわからないので危険なコー
スには間違いないでしょう。事故があっても当然自
己責任だ。


ミツバツツジがアカヤシオに変わり最盛期で疲れ
た目を楽しませてくれる。

ふと、後方に人の気配がし振り向くと先ほどの単
独の方が追いついてきてにこやかに手をふってい
た。さっき会ったばかりなのに旧知のような笑顔、
これだから山は良い!
あと林道まで少しだけれど急な道だから気をつけ
なさいよとアドバイスをいただく。


落合橋近くになっても急な道に変わりなく、とても
疲れたが短時間で落合橋に到着した。
この出口にも通行禁止の札が下がっていた。
ここでも少々気が咎めたが跨いで林道に飛び出
た。


この周回コースを歩く予定なら落合橋に駐車すれば良かったのだが、八丁峠登山口まで林
道歩きを50分、しかも上り坂には閉口した。でも林道を彩るの真っ白なウツギの花に励まさ
れる


八丁隧道はぼんやりだが灯りが点き直線のトンネル内は歩きよかった。
トンネルを抜けると双子山の岩峰が午後の光に立派に輝きを見せていた。
そして4人のメンバーは無事に難コースを踏破し満足な顔で双子山にも負けないほど輝いて
いました。

   
八丁隧道              双子山の雄姿



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