金精山〜五色山 (日光)
2008.5.26

先週末、天気が芳しくなく予定の山行は中止になってしまった。
月曜日は晴れマークに心がうごめいて来たところへ、Kさんから何処か行きませんか?のメール
に早速山行計画。思案の末、日光白根山でもと思ったが生憎、ゴンドラが休業中だ。それでは
まだ未踏の金精山から前白根山を歩こうと計画した。

コースタイム H 公園6:30→車(セダン)→金精トンネル登山口8:15→金精峠8:45→金精山10:00→国境平10:30→
         五色山11:20〜12:00→弥陀ヶ池13:30→菅沼登山口15:15


    金精峠へ樹林の中
車をトンネル日光側(標高1843m)に停め、ここか
ら金精峠へ登りあげる。以前、温泉ヶ岳を訪れた
時この金精峠を通過している。かなりの急登だ。丸
太の階段や梯子の急斜面をゆっくりと登る。

 金精峠には小さな神社があって、閉ざされた格子
戸の奥に立派な男性のシンボルが鎮座している。
 おっといつまでも見ているわけには行かない。

先を急がなければ、今日は午後雷雨があると言
う。早めに下山したい。


金精山は“最近地層変化で登山道に亀裂があり、
要注意”の標示がいくつか目に入った。リーダーと
してはちょっと迷ったのだが、メンバーは皆健脚の
ベテランだ。行ける所まで行ってみようと山頂を目
指した。
     急峻な金精山


垂直の梯子があり、ロープは杭ごと落下している。
なるほど登山道は崩落箇所がいたるところにあっ
て、おまけに残雪で危険性は大きい。亀裂が雪に
隠れて判らないのだ。アイゼンを付け残雪をトラバ
ースし金精山の右に入り込む。
雪と急傾斜、崩壊した登山道を慎重に登りあげる。
下山はここを下りたくはない。
尾根にはシャクナゲの木が密集している。まだ蕾
は固く周りの木々は冬の装いだ。
    金精山へ向かう急な道



苦難の末、山頂の標識を見たときはホッとした。
山頂から男体山はじめ日光の山並、北には燧ケ
岳、至仏山が白銀に輝いている。
眼下に湯の湖、はるかに中禅寺湖が望める。


       道標も雪深く



展望を楽しみ、五色山を目指す。
国境平まで下りはルンルン気分だったが、ここから
がまた大変だった。






登山道はすっかり雪に覆われてしまっている。
ひたすら、前方の山頂を目指し雪道を登りあげる。
ようやく五色山に到着。
快晴の空に、何やらあやしげな雲が姿を現し始め
た。

目の前に日光白根山が100名山の貫禄充分に聳
え立っている。そのずっと左に前白根山が、五色山
の山頂から尾根伝いにたおやかな山頂を見せてい
る。
       五色山山頂



   日光白根山の雄姿




白根山は厳しい冬の表情で対峙している。
平日でもあり、ゴンドラが休業のためか、いつもの
賑やかさは全くないようだ。

昼食後、予定の前白根山は断念し、金精山の下り
はちょっと危険と判断し、下山は菅沼に下ることに
した。
全く人の気配がなく、閑散とした山はこの時期は
不安が大きいものだ。
まして、冬景色で全く様相が違っている。


眼下の五色沼は薄氷で長い冬から目覚めないよう
だ。ここから弥陀ヶ池へ35分だが、全く標識はな
く、目印のテープもない。しばらく雪の中を彷徨した
が、白根山の麓をめがけて滑るように下った。

下に登山道が見え、ホッとし、座禅山のコルに数人
の登山者の姿を見かけたときは嬉しくなった。
彼らは、これから白根山に向かうようだった。
   弥陀ヶ池に向かう




  雪腐れ?の湖面
弥陀ヶ池は茶色にくすんで、これを見たMさん曰く「これって雪腐れの現象化カもしれない」
初めて聞く雪腐れの言葉に異様な色のシャーベット状の雪解けに不気味さを感じた。

幸いにも先ほどのパーティーのトレースがしっかりと菅沼まであったのでここから迷うことはなかった。

菅沼からトンネル登山口まで車を取りに行くことを考えなくてはならない。
菅沼登山口に到着したとき、折りよく駐車場から日光方面へ向かう車を見つけた。
私は急いで車を停めて、訳を話し、「トンネルを抜けた所まで、一人乗せてください」
千葉ナンバーのオバサンじゃなく奥様は快く運転者の文ちゃんを乗せて行ってくれたのでし
た。

我が家に帰宅し、金精山の登山道の亀裂の写真を見た。、いつ崩壊しても不思議のない道が
雪の下に隠れていたと思うと、下山に使わず遠回りでも菅沼に下りて良かったと安堵した。




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