竜ヶ岳
(1485m)

2008.2.2
コースタイム 本栖湖駐車場8:30→登山口8:50→あずまや10:00→山頂10:50〜11:30→
     端足(はしだ)峠11:50→周遊道路13:00→駐車場13:50

 3日の天気予報は雨雪を頑固に変えそうになかった。明日に変更すればよいのに、と考えて
いると、リーダーへ想いが通じたのだろうか「2日に変更します」のメールが届いた。

 朝5時、真っ暗の中を我が家から集合場所へ向かう。集合場所のGの森は我が家から30分
くらいかかる。何度か道迷いしているので到着するまで気が気でない。

 中央高速を走る車窓から空は何やらどんよりして、今日は富士山は期待できないかもしれな
い。ところが河口湖IC近くから富士山が大きな姿で出迎えてくれた。車中に歓声が上がった。

 今回は本栖湖バス停付近の駐車場から時計回りに周回コースを歩くことになった。雪におお
われた広い駐車場には私達の車が2台がぽつねんとあるだけでした。


 
 駐車場から目指す竜ヶ岳が大きく見える。
この右手に本栖湖がある。水深150mで1年中凍ることがないそうで、湖畔に釣り人の姿が見えた。

 凍てついたキャンプ場から、アイゼンを装
着した。登山道に入ると雪は締まって歩くた
びにアイゼンのギシュッギシュッと小気味よ
い音が樹林に響く。風がなく暖かで、歩きは
じめて直ぐに上着を脱ぐようだ。

   
   間もなく木の間から本栖湖の湖面が広がった。はるかに真っ白な山塊が現れる。南アルプスだ。
 檜の林が終わると左に富士山が大きく眺められた。先日の石割山から反対側から見る富士山である。純白の衣装から今日は筋模様の衣装に衣替えだ。

 

 次第に高度を上げる毎に心も高揚して来
る。笹の間のジグザグな道を行き、早く山頂
から雄大な富士山、南アルプスを眺めたい。
逸る心を抑えながら一歩一歩とアイゼンの
効き目を確かめるように進む。
 


  
   
    
あずまやに到着。あずまやの軒下から氷柱が冷たそうに下がっている。
 傍らの3体の石仏は寒そうにジッと富士山を眺めて佇んでいる。健気に寒さに耐える石仏に手を合わせると深いご利益がありそうに思えた。



本栖湖



 尾根の笹原から眼下に本栖湖が青々と広がりを見せている。
樹林帯を抜け、笹原の尾根道に出ると富士山から冷たい風が贈られてきた。
 あたりの木の枝のエビの尻尾が見事だ。




 
 ふと振り向くと、さっきまで色々な表情で私を喜ばせていたのに富士山の姿は何処へ消えてしまったのだろうか。あたり一面が厚い雲に覆われてしまった。
ま、いいかッ。富士山だって偶には雲に隠れて休養もしたくなるだろう。
 
 笹原と潅木の平坦な道を進むと山頂の標識が朽ちかけてあった。寒風を避け、笹の生い茂る中でそそくさと昼食を済ませて下山することにした。


 
 山頂から端足(はしだ)峠まで、丸太の道は転げ落ちそうなほど急で、アイゼンが雪面から出ている丸太にひっかかりヒヤッとしながら慎重に下った。
 程よい雪の斜面を樹林の中、周回道路までリズミカルに駆け下りた。


  




トップへ
トップへ
戻る
戻る



inserted by FC2 system