1996.8.16〜17(前夜発)
前夜仮眠した伊那を朝5時に出発。木曽福島経由で御嶽山の王滝登山口に向かった。
夏真っ盛りなのに風が冷たく肌寒い。セーターが欲しいところである。
前後を走る車が少なく、こちら側は登山者が少ないのかと思いながら、駐車場に到着して驚
いた。駐車場は満車状態で路駐の車が多い。
8時過ぎ身支度を終え、3067mの100名山御嶽山を目指す。信仰の山とあって登山道の脇
には幾つもの登拝所がある。登山者も老若男女様々な人で賑やかである。中には白装束に身 を包み、かなりの年配の方もいる。そう言えば以前義母が御嶽山にお参りしてきたと言って、 帰宅後、疲れたぁ疲れたぁを連発していたことがあったっけ。
道は次第に急登になり、岩場に変わった。8合目を過ぎて後ろを振り返ると、はるか下に王滝
口が見えた。喘ぎ喘ぎ、ひたすら登る。森林限界を過ぎ、一口清水の水場に到着。冷たい湧き 水を飲みあさった。岩陰にムラサキのイワギキョウが鮮やかに咲いている。
そこからも何箇所も社があって、釣鐘を登山者たちが楽しんでいる。
やっと山頂かと思ったら、まだはるか先らしい。硫化水素の異臭が鼻を突き、山肌は富士山を
思わせる。20分くらい歩き、やっと山頂に登り詰める。山頂直下の石段が本当にきつく辛かっ た。山頂は人人人・・・・である。
生憎の濃霧で視界は全く無い。
山頂 二の池
帰路は二の池へ廻り そこから9合目に辿り、落石に注意を払いながら王滝口に下りた。
信仰の山は登山者で溢れていた。
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