浅間山敗退記
2007.1.24

コースタイム  峰の茶屋登山口7:50→小浅間山分岐8:25→11:15下山開始→昼食→小浅間分岐12:50
         登山口13:10


標高1000mの軽井沢町の気温は−8℃を示
していた。ウーッ!さむッ!
あたりの田畑はうっすらと霜を冠り寒々した風
景である。
中軽井沢の駅でトイレタイム。ここで登山靴に
履き替える。登山口が寒かろうと言うことで・・・
 ところが標高1400mの峰の茶屋は風もなく
穏やかな小春日和そのものだ。


幅2,3mの道に雪がちらほら散在している。
上空は真っ青の空、雲ひとつない。絶好の登山
日和である。期待で胸がワクワク。小浅間山の
分岐から四阿山がどっしりと見える。
小浅間は冬枯れの姿で浅間山と対峙してい
る。

樹林を抜けるとはるかに浅間の真っ白に輝く
頂、ウアォー!!
いいぞ!いいぞ!こんな天気は滅多にないぞ。

志賀方面の山並、谷川岳が真っ白に、光っている。
火山特有の砂礫に小石の山肌は歩き難い。
傾斜が次第にきつくなる。
まだまだ元気である。
日頃頭痛を感じたことがない私なのに首筋が冷えたのか、少々頭痛がしてきた。

展望は益々素晴らしくなる。近視の私は眼鏡を
置いてきたのが悔やまれた。キャタピラの車輪
の跡が何処までも続き、始めはこの跡を辿って
いたのだが、斜度を増すごとに山腹をジグザク
歩きになった。
行けども行けども景色は変わらず、キャタピラ
の跡はあの世の先まで続いているようだ。

傾斜がきつくなり、と同時に風も強くなった。
歩き良い場所を選び、次第に7人はバラバラに
山肌に散らばってしまった。風は強いだけでなく
冷たく、頬は氷のように冷たく、言葉も思うよう
に喋れない。脇を通り過ぎるS氏に話しかけて
も返事が返ってこない。後で聞いたら返事も出
来ない状態だったと・・・・頭痛は酷くなり、にも
かかわらずお腹は空いて、なんと卑しい私なん
だ。

先頭のMちゃんは元気そうにぐんぐん上に行
く。これ以上行けば行くほど上は強風間違いな
し。休憩するまでシャリバテになりそう。
しゃがみこんで私はコロッケパンにかじりつくこ
とにした。もう、私はバテバテ状態。はるかかな
たで撤退するぞー。
飛ばされて、爆裂口に落ちてしまうかもしれな
いと、10数年前覗いた不気味な火口壁が思い
出された。
 下山開始となると早いものだ、、砂塵を浴び
て正面の小浅間めがけて走るように下りる。靴
が真っ白になり埃高き女も台無しになってしま
った。

 

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