大ナゲシ
(1532m)
2007.11.17

コースタイム 赤岩橋7:30→滝8:10→雨量計跡9:40→赤岩峠9:55→大ナゲシ山頂11:10〜12:15→
       赤岩峠13:20→雨量計跡13:40→滝14:35→赤岩橋15:15

大ナゲシの頭は埼玉県側からは歩行時間も短く、道も整備され歩きやすいと聞いていた。しか
し今年の台風9号で西上州の林道は至るところが寸断されてしまった。安直コースも断念し、群
馬県側の野栗沢上流赤岩橋から歩くことを余儀なくされた。
 軟弱者の私なのに、この赤岩橋からの荒れたルートから入りたいと心ひそかに思い込んでい
た。大ナゲシは見るからに急峻な山頂、と言うより奇峰と言ったほうが似合っているかもしれな
い。以前から是非挑戦したいピークであった。恐怖と期待の複雑な心境である。
 過疎化した野栗沢の最奥部、赤岩橋の袂に駐車した。ここには車は数台の駐車可能。
既に先行者の車が1台ゲートの近くにぽつんとあった。


ゲートの脇を通り抜け、赤岩沢に沿って登山口に向かう。対岸の木々が赤、黄、オレンジに紅葉し素晴らしい、これが今年見る最後の紅葉かと思われる。

岩の赤ペンキを頼りに平坦な道から沢を幾つか渡り返す。落ち葉が厚く、下の石に足をすくわれる。
  
   
       
両側から尾根が迫り、沢沿いの道は大木が台風で根こそぎ倒されたのか、まだ傷跡も生々しく無残な姿で横たわっている。
荒れた登山道に小滝が清々しく見える。
やがて沢は二股に分かれ、私達の進む沢はガレ沢になった。樹幹から大ナゲシの奇峰が天を突くような姿に圧倒される。

  

落ち葉を踏んで急登の道を登りきると雨量計
跡の白い朽ちた標識に出た。ここから赤岩峠まで20分あまりだ。



      赤岩峠の小さな祠
赤岩峠は小さな祠があり、左が赤岩岳へ私たちは右の尾根へ向かう。
帰りに赤岩に立ち寄る予定だったが、バテ気味の我々は誰の言葉もなく峠を下ってしまった

       
赤岩岳は威厳ある姿で素晴らしい。
帰路に立ち寄ろうかと言っていたが、峠では誰も行こうと言葉にする人はいなかった。



岩稜の基部は右と左に分かれ、右の岩のロープに取り付いたが少々手こずるようで下山に使うことにし、左の鎖場に這いずりあがる。1箇所足が届かず思い切り這い上がった。これがたたったのかこの後大腿筋が攣ってどうなることか心配したがリーダーに膝を屈伸するように、指示され屈んだ途端にいきなり楽になりホッとした。
ここが今回の一番の難所だった
ここから頂上直下の岩場を乗り越えるとすぐ山頂である。
 360度のパノラマ
  
   目の前に赤岩岳             雲の下に白く八ヶ岳           天丸山、帳付山
山頂は三等三角点があり、360度の大パノラマである。
北アルプスは雲の中だが八ヶ岳、秩父の山々、
山頂は15人くらいで一杯になってしまいそう。
マイナーの山に8人の我々は後続の人たちは驚いたであろう。
私たち隅に陣取りランチタイム、ゆっくり休んでから下山。
 
                    大ナゲシの山頂


     

下山は垂直な岩窪をロープを頼り、一気に下降する。一人ひとり補助ロープをつけ、8人となるとかなり時間がかかってしまった。

下りは落ち葉の下の石に足を取られ、膝に負担がかかって何度も休憩しながらこの鉄製の橋を渡り、小滝を眺めゆっくりと登山口へ向かった。
久々の岩に挑戦し緊張の中、充実感のある山行だった。




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