朝日連峰
2007.7.28〜31(前夜発)

コースタイム
第一日目 泡滝ダム6:45→大鳥小屋9:50〜10:00→オツボ峰11:15→以東小屋15:15  (泊)

 昨夜前橋を7時に出発し、今朝方、1時頃大鳥公園に
到着。朝食を済ませいよいよ念願の朝日連峰に足を
踏み入れる。
泡滝ダムに駐車し、日暮沢小屋へ下山の予定。車は
代行に依頼しそちらに回してくれるはずだ。


 ゆらゆら揺れるつり橋を二つ渡り、ブナ林にウグイス
の鳴き声、清々しい森の朝です。天気は予想以上に良
さそうです。
 残雪と高山植物に彩られる稜線が待っている。
寝不足の体も景色を想像するだけで浮き立つようで
す。

コースタイムどおり大鳥小屋“タキタロウ山荘”へ到着。
冷たい水で喉を潤し、目の前に大鳥池、はるかかなた
に以東岳が聳え立っています。今日はあそこまで登り
上げるのだ。

満々と水を湛えた大鳥池の淵を歩いていると、突然ピ
チャピチャッと波音に驚いた。池に怪魚伝説が今尚残
っている話にちょっと焦りました。


       はるかに以東岳
池の淵から直登コースとオツボ峰コースに分かれるが
当然オツボ峰コースへ進みます。
ところがこちらも直登と変わらないほどきつい登りで
す。おまけに一転俄かにガスに包まれ、揚句の果てに
雨が降り出してきました。
森林限界を抜けると今度は風!!それも半端な風で
はない。立っていられないほどの強風です。

 高山帯はガスの中に色とりどりの花が咲き、疲れを
癒してくれます。


    


晴れていたら360度の大展望、大朝日岳も望めるのだろう。
視界10m足らずなので、ガスの中に突然幻のごとく小屋が現れます。
今回一番のロングコースを無事に終わることが出来ました。
    
   雨にも風にも負けずただひたすら歩く              忽然と姿を現す以東小屋


小屋はまだ、新しく快適だったが、雨でびしょ濡れ疲れと小屋の混雑で夕食は作る気にもなら
ずお昼の食べ残しのおにぎりと味噌汁、ウインナーソーセージだけでした。
階下の宿泊者と管理人のお姉さんが9時近くまで盛り上がっていて、うるさくて眠れなかった。
二階から忠告の伝令が飛び、ようやく静かになりいつの間にか眠りに入ってしまった。


第二日目
 以東小屋6:45→以東岳9:50→狐穴小屋9:30〜11:00→寒江山12:20→竜門小屋14:00  (泊)

相変わらず視界が悪いため以東岳から狐穴小屋方面に一部迷いやすい箇所があります。
道標があるのか無いのか広い稜線はルートが判別がしにくい。

雨、特に風はいつまで吹くのか、体は振られてしまいます。
狐穴小屋でランチタイム、小屋の主人は東北訛りで温厚な人柄がにじみ出ています。ただ、会
話にがいまいちはっきり分かりません。ここも水は豊富でもったいない位出ています。

今日は予定を変更して、朝日小屋の手前の竜門小屋泊りになりました。

    
        サワラン                 ハクサンチドリ                クルマユリ

    
   キスゲの大群落          ここにもあそこにもミヤマクルマバソウ         ハクサンシャジン

    
    ミヤマキンバイ                  コバイケソウ               ヒメサユリ

 北寒江山から寒江山、南寒江山のアップダウン
雨中行軍は竜門小屋まで続いたのです。

お花畑にどんなに救われたでしょうか

そして、またまた突然に現れた竜門小屋です。
昨夜と違って宿泊者は私達のほかに3人だけでした


  またまた、ここのご主人は気持ちよい人で、山仲間のお友達が一人先客でいました。
小屋でザックの整理をしているうちに天気は回復したのです

ここのご主人遠藤さんは地元西川山岳会に所属でエベレスト、K2の登頂をなしたそうです
山仲間の石川さんもご親切に山座同定をして下さり、写真にも快く入ってくれました


             右が小屋のご主人遠藤さん左が友人の石川さん
                       ご機嫌な私です でもちょっと緊張気味
 




   


第三日目
  竜門小屋7:00→西朝日岳10:40〜11:15→金玉水10:45→朝日小屋11:00
  朝日小屋12:25→朝日岳山頂12:35〜12:55→13:00
  
 今日はまずまずの天気です。遠藤さんは今日は中岳から朝日岳の間の登山道の草刈に出
かけるそうです。小屋の窓から石川さんがいつまでも手を振ってくれていました。
小屋が次第に小さくなっていきます。周りの山々も小さくなります。

  

  いままでガスの世界から青空の稜線歩きに心は昂揚します。ゆっくりと展望を楽しみながら
しっかりと朝日岳の懐に抱かれ至福のひとときです。一足遅く小屋を出た遠藤さんにすぐに追
い越されてしまいした。

       
   

    西朝日岳山頂
  背後に大朝日岳が望めます


    
  

    


   

     
   


 
 美味しい金玉水を汲み、目前の朝日小屋に向かいます
 登山道の脇にはミヤマリンドウが花盛りです
 小屋では草刈しながら歩いた遠藤さんがニコニコと出迎えてくれました

  小屋で休憩後、小屋の裏手から山頂へ。
 
    バンザーイ!!

  ちょっと、視界が悪かったので
  日暮れ前、青空が広がると私とリーダーは
  再び山頂へ 向かいました。 
  残念ながら飯豊、吾妻連峰の姿は見ることが   出来ませんでした
  

      
 元気な小屋のご主人と夕暮れのひととき・・・・     ツーショット
       肩を組んだら「そんだらことしたら父ちゃんに叱られるべ」


       
          西朝日岳                        山頂からはるか以東岳

             
               夕暮れの山頂から小朝日岳

第4日目
  朝日小屋6:10→銀玉水6:30→古寺山8:00〜8:25→三沢清水8:40→林道終点11:15〜11:45→
   日暮沢小屋12:15

 
          小朝日岳                         林道から大朝日岳



気の早いナナカマドは色ずきはじめています
日暮沢へ向かう緩やかな登山道は泥濘の悪路で、沢音が大きくなると林道終点は間近でした


悪天候の中の朝日連峰でしたが、以前から憧れていた山頂に2度もたつことができて、しかも
ゆったりと4日間の山行は私にとって思い出深い山になりました

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