土鍋山〜破風山
(2000m〜1999m)
2007.6.12
コースタイム 浜川P6:30 〜 毛無峠9:00 → 破風岳分岐9:40 → 土鍋山10:25〜10:40 → 
        破風山11:15〜12:10 → 毛無峠12:35

荒涼とした白根山から上信スカイラインを万座温泉に向かう。万座峠から長野に向かう道を、
右側を注意しながら進む。時間があれば、ついでに黒湯山に挑戦したいと思った。
黒湯山の登山口はガレた奥に横手山が見える場所を確認して、毛無峠に車は向かった。

周辺の自然林は今、長い冬からようやく目覚め、芽吹きが始まり萌黄色に輝いている。

行く手の左に御飯岳を回り込み、右に老の倉山のポッカリした山が見えるとすぐ反対の左に毛
無峠がある。行き止まりまで進むと、明るく開けた峠に出る。

 車から降りると、風は強く、冷たい。目の前に角ばった山容の破風山がどーんと望めた。
標高1999mのこの山は1999年に随分登られたようだ。丁度私がクラブに入会した年で、ま
だクラブに馴染めず、参加を躊躇してしまった。以来、私から遠ざかって縁の無い山になってし
まった。

 
 登山口周辺はコケモモが密集し、ミツバ
 オ−レン、イワカガミなど高山植物が多い 
 この破風山の右に北信の山が姿を見せていたが、周りに雲が湧き出て今にも隠そうとしていた。これでは山頂から北アルプスの展望は期待薄とがっかりした。
ところが、登山道の周辺のミツバオーレンの白い花、ヒメイワカガミの可憐な花、ムラサキヤシオの鮮やかな赤い花に迎えられて、感激は最高潮になった。


    ミツバオーレン          ヒメイワカガミ
 
 急斜面を上りだしてまもなく眼下に小串の硫黄鉱山跡の荒んだ姿があった。かつては2000人を超える人が住み、学校や病院、映画館まであったとか。昭和12年に鉱山の背後が大崩落し、245名の尊い命が失われたそうだ。30年前に鉱山は廃坑となってしまった。
毛無山の麓に当時の鉄塔があったが、すっかり錆びてその残骸は見るに忍びない姿だった。
 破風山の分岐を過ぎると、道はぬかるんだ歩きにくい道になった。朽ちたこんな梯子あったり、山頂は笹が生い茂り、展望はいまいちだった。
       



       破風岳山頂

 分岐まで戻り、破風山に向かった。想像通り長野側はすっぽりと雲に覆われて視界は全く利かない。
   
           ショウジョバカマ
      


     ムラサキヤシオ
 
梅雨時期に展望を期待してはいけないですね。
青空の下を歩けるなんて最高です。
 
 毛無峠に戻ると、ラジコンで、グライダーを飛ばしている数人の姿があった。私たちは空中ショーにしばし、見惚れてしまった。

ここはかぜの通り道なのか、また破風山は、字のごとく風と深いかかわりがあるのだろうか。

 

毛無峠は高原台地で車から降りると歩かなくてもすぐに高山植物が見られ、展望にもすぐれ、
小串の鉱山跡にも興味があり、また機会があれば何度でも訪れたい峠である。
きっと紅葉の頃も素晴らしい景観を期待できそうである。

                     

                    黒湯山へ




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