九重山

九重山
2007.5.11〜12
コースタイム 長者原6:50 → すがもり小屋8:30 →久住分れ9:40 → 久住山10:15〜10:40 →稲星山
         11:15〜12:00 →中岳12:40 →天狗の城13:00 → 御池13:15〜13:30 →白口岳14:10〜14:20
         → 鉾立峠15:00 →法華院温泉山荘15:30 泊り

長者原から目の前の三俣山(みまた)を眺めながら、舗装された道をすがもり小屋に向けて歩
き出す。幅広の道から堰堤に下りると、硫黄岳から白煙が立ち昇り、荒涼とした山肌に凄みを
感じた。すがもり避難小屋は頑強な石造りの小屋である。ひとりの登山者に始めて出会った。
三俣山のシャクナゲを見に訪れたと言っていた。ちょっと三俣山荷惹かれたが、目的の山、久
住山に気持ちは逸る。北千里ヶ浜から久住分れへ、、岩に白ペンキ?黄色だったかな?を目
当てにガラ場を登る。風向きが悪いのか右の硫黄岳の噴煙は私たちに向かってくる。

       
             硫黄岳と北千里ヶ浜          久住山山頂 はるかかなたに大船山

久住山の山頂は風が強く、冷たい。中岳、天狗の城が目の前に、はるかかなたに明日登る大
船山が霞んでいる。
尾根続きの稲星山へ向かう。快適な尾根歩き、山頂から大船山が大きくなって、立派な姿であ
る。山頂の標識は風のためか横倒しになっている。抱えるように写真を撮るが、強風に煽られ
て、じっと立っていられない。指呼の間の中岳が素晴らしい。緩やかな稲星山を駈けるように
下った。そして、急な斜面の中岳に登りあげる。最高峰の中岳は1791mの威厳を持って、なか
なか厳しい山容である。
山頂からの展望は素晴らしく、九重の山、大船岳、平治岳は勿論のこと眼下に坊がつる、かな
たに阿蘇山、祖母山が望めた。

     
        中岳山頂 後ろに大船山               天狗の城にて、メンバー勢ぞろい

中岳から天狗の城は尾根続き、他の山から見ると、この二つは双耳峰に見える。
御池に下り、青い池のほとりで、しばし休憩。さて、ここから法華院温泉までの予定であった
が、まだ1時を過ぎたばかりだ。温泉に早く着いても時間がもったいない。先の白口岳を経由し
て行く事になった。先ほどの稲星山の麓から、白口岳の登山口まで平坦な道、だが、ドウダン
ツツジの潅木を分け入り、藪漕ぎの道になった。左手に白口岳を見ながら、なかなか登山口に
到達しない。潅木の中にちょっと色の変わったショウジョバカマを見つけた。
登山道の脇に草ボケの赤い花が今盛りと目を楽しませてくれる。

             
       ショウジョバカマ                   白口岳山頂

山頂で会った4人グループのおじ様たち曰く、「群馬から!こんな方に来なくとも群馬には良い
山が沢山あるでしょう」って、以前東北の山でも同じこと言われたことがあったっけ。「ええ、い
い山はいっぱいありますよ、でも、もう何度も登ってしまってますから」


    
         鉾立峠から白口岳                  
この白口岳の下りが大変だった。表の表情と全く異なり、以前は登山禁止のこちら側は滑りや
すい斜度60度を超える急な斜面に段差が多く、疲れた足が可哀想。

鉾立峠からアセビのトンネルを抜け、法華院温泉山荘に到着したのは3時半だった。
檜の浴槽から目の前に大船山を見ながら、独占状態の景色を満喫し、大満足の温泉だった。
ただ、残念なのはキリシマツツジにちょっと早く、大船山がピンクに染まっていなかったのだ。

食堂で生ビールで乾杯、焼酎“霧島”のまろやかな味に舌鼓をうって、久々の鯖の味噌煮が上
手かった。

2日目
今日も真っ青な空が広がり、山荘から坊がつるを経て、大船山に向かう。
坊がつるh標高1250mの湿原盆地で木道の脇にハルリンドウが可愛い花びらを全開にし、歓
迎してくれた。

     
        鮮やかなハルリンドウ                      坊がつるから大船山を見る

段原へ次第に高度を上げ、樹林を抜けると、三俣山、硫黄山、中岳が、そして眼下に坊がつる
が一望出来た。キリシマツツジは一面にあるが、まだ蕾は固く6月に満開を迎えたときはさぞ、
素晴らしい景観であるかと想像するのみだ。
段原から大船山は岩場の急登をひと登りだ。山頂からの展望は申し分ないほど私を満足させ
てくれた。

    
        中岳、久住山                              硫黄岳、三俣山


       
            大船山                             北大船山

北大船山を経て、平治岳(ひいじだけ)にむかった。鞍部の大戸越(うとんごし)まで大きく下り、
ここから急斜面を枝やロープに助けられて、南峰へ、ここはミヤマキリシマの咲く時期は大混
雑とか。上り、下りの専用の道があった。

下りは坊がつるから雨ヶ池経由で長者原の予定だったが、リーダーの古い地図に従い、下山
コースへ向かったのが間違いのもとだった。大変なアルバイトをし、長者原に到着したのは、
夕方5時近くだった。今宵はもう疲れて食事の仕入も儘ならず、近くの民宿へ駆け込んだ。

黒川温泉の先、小田温泉”夢の湯”へ到着。玄関に入るとすぐに、「お嬢様からお先にご案内
しますね。」って私はご機嫌宜しく、6畳の個室に入り、やーれやれ、と向かいの駐車場を見下
ろせば同行の3人の男性は持ち帰った生ごみの分別に大わらわ。大分県はコンビニ、道の駅
にもゴミの捨て場がなかったのだ。

やはり、生ビールは旨い!! 全員お代わり

                        阿蘇山へ


トップへ
トップへ
戻る
戻る



inserted by FC2 system