石鎚山(四国)
1982m
2007.5.9

コースタイム 土小屋7:30 → 二の鎖9:15〜9:25  → 山の鎖9:40 → 弥山10:10〜10:15 →
        天狗岳10:25 → 弥山11:00〜11:45 → 二の鎖小屋12:05 → 土小屋13:20

西日本の最高峰、日本七霊山の一つでもある。登山道は数本あるが、時間の都合から最短コ
ースの土小屋から山頂を極めることになった。土小屋の登山口の国民宿舎に2部屋の予約が
取れた。しかし、土小屋(これは小屋の名前ではなく地名)までのスカイラインは時間で閉鎖に
なるため、国道194号線を大きく廻らなければならなかった。途中の笹ヶ峰、三嶺の登高意欲
をそそる姿を眺めながら、道路は長沢貯水池を過ぎると更に狭くなった。対向車にヒャッとしな
がらも、リーダーの巧みな運転に感嘆した。国民宿舎石鎚に到着したのは7時を過ぎていた。

登山口まで来ていたら明日は慌てることはない。ゆっくり朝食を済ませ、7時半に宿を後にし
た。足元に数種類のスミレが咲き競い、ブナ林はコマドリ、ウグイス、オオルリ?など小鳥たち
さえずりが響き、深山の趣をかもし出していた。やがて、緑の谷にアケボノツツジが彩を添えて
前方に石鎚山の険しい山頂が大きく姿を現した。100名山の貫禄は充分である。

             
                         はるかに石鎚山

    
         まだまだスミレはありました
               


どの辺りに垂直の鎖場があるのだろうか。期待と不安で胸がワクワクしてくる。
二の鎖小屋で表参道と合流し、やっと登山者に出会った。
ここから巻き道と鎖の直登コースに分かれる。鎖場は私たち4人が独占。ほとんどの人は巻き
道へ姿を消していった。


  
     私の後からリーダー              弥山頂上 あー良かったー

二の鎖は65mの長さ、鎖は太く重く直径15cmくらいだろうか。ちょっとやそっとでは動かな
い。一箇所腕力であがるところがあったが、難なくクリアした。次は三の鎖、とっつきのロープ
は全くもんだいなかった。68mの鎖は足場の無いところがあって、三角の大きな鎖があるが、
爪先で手前に引いて足場にしようとしても岩にべったりと、張り付いて動かない。中間地点で
立ち往生してしまった。下の3人の男性群ははらはらと私を眺めていたらしい。ほとんど垂直な
岩でどうすることも出来ない。少し休んでから腕に満身の力をこめて、這い釣りあがった。すぐ
後ろでヘリがホバリングして私の動静を伺っているようだった。私が動き始めたら大きな音を
残して去っていったから。
ここから天狗岳は指呼の間、当然行かなければと、再び短い鎖を下りて、ヤセ尾根の岩場を
這い上がった。先ほどの鎖から比較すればこちらはちょちょいのちょいだ。関西弁の男性諸君
岩にへばりついて「滑りよるで、おー!こわッ」

   
         天狗岳                    最高峰の天狗岳

下山は巻き道を下りたが、急斜面に鉄製の階段が取り付けてあり、ここも気を抜くことは出来
なかった。
下山後、国道94号フェリーに乗船のため、ひたすら三崎港へ車は走った。1時間10分の乗船
で私たちは大分県の海辺の道の駅“佐賀関”に到着した。海を見ながら展望台でミニ宴会が
始まった。漁船の灯りが消える頃は私は一人車で深い眠りについていた。


由布岳

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