仙人ヶ岳
2007.4.1
コースタイム 猪子トンネル登山口9:15⇒猪子山10:30⇒維の岳10:50⇒⇒犬戻し11:00⇒宗の岳11:25
         ⇒熊の分岐11:55⇒山頂12:20〜13:10⇒熊の分岐13:30⇒岩切登山口15:00

仙人ヶ岳は足利市の西北部に位置し、群馬県の県境の山である。今日は四月の第1日曜日と
あって生満不動尊の祭礼が行われているのか、既に登山口周辺の路肩は車がいっぱいだっ
た。
 猪子トンネルの手前の幅広の道に入ると、標識は朽ちて道に転がっていた。しばらく進むと
深高山の分岐から仙人ヶ岳へ進んだ。
 
今朝、家を出るときは凄い風が吹き荒れて、山から我が家に吹き戻されてしまうのではと、心
配するほどだった。今、木々の細い枝先は全く静止状態で、昨日と打って変わった春の陽射し
は、冬モードの体にまだ馴染まないようだ。

足元に健気なスミレ、そして枯葉からシュンランの姿がしおらしい。
この東尾根コースはアップダウンが多く、しかも岩場のヤセ尾根が続き、緊張する。
その緊張は次々に現れるアカヤシオのやさしいピンクに癒された。まさかこの時期はまだ早い
と思っていただけに、感激で胸が震えるようだ。
     
         シュンラン                       アカヤシオ


  
     猪子山                維の岳           宗の岳


このコースの一番の難所、犬返しの鎖場。7〜8mの岩場は左が切れ落ちて、鎖、ロープが下
がっている。巻き道が左にあったが全員、鎖にトライする。なかには右の岩場をよじ登る強者
もいたようだ。

    
    次々に現れるアカヤシオ              犬返しの鎖場


眼下に松田川ダムの全容が望め、山火事の跡だろうか、山肌が露出しカヤトノ原の急登を
越え、ようやく山頂らしき姿を見て、ホッとした。
山頂から地元ハイカーのクリーンハイクの集団が下った後で、三々五々にハイカーがランチタ
イムを採っていたが広い山頂は静かでゆったりした時間が過ぎていった。

              
                      山頂

10数年前訪れているが、全く未知の山と変わりなく、新鮮な気持ちで歩けたことが嬉しい。

下山は熊の分岐から岩切登山口へ、ただひたすらに下るのみだった。
この山はいつの頃かマンガンの採掘が盛んだったのか山の中腹に大きな採掘後が無残な姿
あらわにしていた。

   
     マンガン採掘跡            ニリン草           エイザンスミレ

朽ちた丸太の危なげな橋を何度も渡り返し、途中の生満不動尊でお神酒とお赤飯を頂いた。
一般コースと逆コースを歩いたのは展望を楽しむ他に、実は下山でちょっといっぱい頂いても
ここから緩い下りは安全かもね。そんな浅ましい魂胆があったのです。  
    

沢沿いに二リン草、エイザンスミレ、カタクリなど春の小さな花たちに見送られ無事に岩切登山
口に到着した。



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