歴史と木洩れ日の道
2007.2.17
コースタイム 長野新幹線安中榛名駅P12:15⇒赤穂四十七士石像12:40⇒御殿山(岩戸山)12:55⇒林道13:20
⇒石尊山14:20〜14:45⇒安中榛名駅15:25
安中市内から登山口の長野新幹線安中榛名駅へ向かって、驚いた。市内を抜けると、駅周辺
は造成されて洒落た家が立ち並び、道路沿いに紅梅の幼木が植林されてあった。整然とした 道路の周辺は遊歩道になっているらしく、散策している姿が見受けられた。
駅は広い駐車場があり、ここからの通勤者の車と思しき20台あまりが駐車してあった。
隅に私たち遠慮がちに駐車し、駅でハイキングマップを頂き、ついでにトイレを借用した。
駅の右、安中倉淵線をしばらく倉淵方面へ歩き、右にカーブした左側に標識があった。
林道を2,3分で右の山道に入ると、薄暗い竹やぶの小道はホッとさせてくれる。
すぐに頭上に巨岩が現れた。この上が御殿山の山頂らしい。巨岩の下が抉られて石仏や石祠
があり、その先に赤穂四十七義士の石像が並んで、お線香、魂明水のペットボトルが置かれ てあった。
赤穂浪士片岡源五衛門の忠僕元助が托鉢し建立したと書かれた立て札があった。
石像の右から山頂まで巨岩の後ろを巻くように進む。落ち葉の深い道は足元が危なげで慎重
に歩き、藪を分けて山頂に立った。小さな木札の山頂標識が無ければ平坦な場所で山頂と判 らないだろう。藪の中だから展望は全くない。ここから石尊山へ尾根伝いで行けそうだが、ちょ っと不安があり、往路を戻ることにした。
御殿山 山頂 竹やぶに歴史を感じる小道
石尊山登山口 石尊山 山頂
長岩集落の車道を歩き、このような高所に部落があることに感心しながら遊歩道を石尊山へ
向かった。登山口の鳥居から丸太の階段が山頂まで続いている。途中にベンチが設置されて あるが展望が無く休む気にならない。以前山火事があったらしく、木の根元が焼け焦げて痛々 しい姿だった。
山頂は台座つきの大小の石祠と大きな石灯篭がたくさんあって地元の信仰の厚さを物語って
いる。石尊山はあちらこちらに存在するがこれ程の数の石祠は珍しい。
眼下に新幹線の駅、安中の街並みが箱庭のように、かなたに妙義の山並みを見渡せた。
穏やかな冬枯れの山を充分に楽しみ帰路に着いた。
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