2006.12.17
コースタイム 追分登山口8:30⇒赤滝10:00⇒おはぐろ池10:20⇒山頂11:00〜12:00⇒赤滝12:40⇒
登山口13:55
登山口 枯葉を踏んでのんびりと
石尊山は浅間山の寄生火山で、雄大な浅間山に包み込まれたようにこの山の存在は目立た
ない。しかし、山頂からの展望は素晴らしい。13年前の紅葉の時期に訪れて、浅間山の姿に 感動した。今日の天気予報では其の展望は期待薄である。降り出さなければいいがと思いな がら身支度をする。
登山口には既に先行者の車が1台駐車してあった。
幅広の道の両側にすっかり葉を落としたから松林が寒々と続いている。平坦な歩きよい道で、
登山口の熊注意の立て札は、賑やかな御一行様のお喋りで全く心配ないようです。
林道をいくつか横断するが、以前訪れたときはなんだかがっかりして損した気分だったが、最
近は山頂を踏むよろこびと別に山頂へ到達するまでの行程も魅力の一つでもある。
座禅窟まで1kmの標識があったが、空模様をみて下山に立ち寄ることし先を急ぐことにした。
そこからまもなくで沢音が大きくなり、左下に茶褐色の水が勢いよく流れている。堰堤をいくつ
かやり過ごすと、赤滝があった。滝の上部の木橋を渡り、やや傾斜の増した登山道に変わっ た。落ち葉に雪が混じりちょっと滑りやすい。血の池の標識があるが、それらしき池は見当た らない。これも下山に寄ることにし、おはぐろ池に到着。小さな泥濘状態の沼だ。
背後に浅間山のたおやかな裾野が覗いていた。カメラをのぞいたが、空と同化して美しい稜線
は映らないようだ。
山頂は三等三角点があり、まだ新しい山頂標識があった。
高曇りで妙義山はじめ西上州の山並みが幾重に広がり、なかなかの展望である。
残念ながらアルプス、八ヶ岳は雲の中だった。
山頂に“座禅窟へ”のしっかりした標識あったので踏み跡を辿り、急斜面を下りた。
ところが標識と裏腹に途中から踏み跡は消え、時々ある頼りないテープを目当てに雪の急傾
斜を立ち木に掴まりながら下った。座禅窟とどうも方向が違うようだ。小さな沢を渡り、土手に 這い上がると往路の道に出てしまった。結局座禅窟は次回のお楽しみとなった。
赤 滝 洞窟の2体の石像
赤滝の源泉は透明だそうで、水に含まれる鉄分が空気に触れ酸化し赤褐色に変化するそう
だ。其の源泉もやり過ごしてしまった。もう一度訪れる課題になりそう。
赤滝のすぐ脇に洞窟があってそこに2体の石像が厳しい表情で立っていた。
傍らで柿を頬張るY氏の表情もなんとなく石像に似てきたかな。。
赤滝下方の沢に三頭の鹿の姿。私たちの声に驚き二頭は反対斜面に這い上がったが、大き
な太った鹿は、じっと佇み二頭の鹿の援護するように私たちの動静を伺っているようだった。
熊かと思うほど太っちょな鹿
下山後メンバーのH 氏のお奨めの松井田町の茶屋本陣に寄り、囲炉裏を囲みおきりこみ
(600円)に舌鼓。お土産におやきを買い、満腹と言いながら車に乗ると同時におやきに食い
ついている。山に来て太って帰るのもうなずけますね。
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