高 妻 山
(2353m)
2006.10.1前夜発)

コースタイム 戸隠キャンプj場5:20⇒帯岩6:40⇒不動小屋7:10⇒五地蔵山(8:15〜8:30)⇒十阿弥陀10:15⇒高妻 
         山頂(10:20〜11:20)⇒不動小屋14:00⇒戸隠キャンプ場15:30

以前、戸隠山の下山時に前方に聳える高妻山の姿に圧倒された。当時はその山名すら知らな
かった。不動小屋で休憩の際、標識で高妻山を知ったのだ。高妻山から下ってくる人たちが
皆、疲れて様子だったので、きっときつい山だろうと想像するだけだった。いつか私も登りた
い。でも、不動小屋からの下りで帯岩の鎖にいやらしいさを感じて、あの鎖場を通過しなけれ
ば行けないなら諦めようとさえ思っていたのだ。だから戸隠連峰の最高峰の高妻山は私には
遠い遠い存在だった。

妙高、火打山、戸隠山、黒姫山、斑尾山、飯縄山など戸隠周辺の山で私が残すは高妻山のみ
になった。帯岩に不安があるが今回思い切っての参加だった。

戸隠牧場の柵を抜けると、もう放牧された牛たちは目覚めている。牛の落し物に注意しながら
早足で牧場を抜ける。
樹林の中をしばらく行くと、大洞沢の小さな沢を10回くらい渡り返す。ごろごろした石の歩き辛
い急な道で下山は滑りそうだ。
     
  帯岩の鎖場  余裕のSさん              「あー、やれやれ」  Kさん

なんと帯岩の鎖場は私の記憶とは全く違って、恐怖心など全く感じられなかった。
足場は広いし、滑ることはなさそうだしちょっと拍子抜けだった。
唯一の水場の一杯清水は氷清水と何故か訂正されてあった。帰路に夫の仏前に持ち帰ろう。

    
         氷清水                     不動小屋 中はどう?綺麗だね
水場から20分ほどで一不動小屋だった。戸隠山と高妻山の分岐点である。ここで一泊できれ
ば高妻山は楽であろう。ところが以前ここの小屋周りの汚さにとても泊まる事は出来そうにな
かった。今回はかなり綺麗になっていたのはハイカーのマナーが良くなったのだろうか。

不動小屋から二釈迦、三文殊の尾根はスパッと切れ落ちて脇見厳禁だ。下方に先ほど通過し
た牧場が広がり、そそり立つ岩壁は赤や黄に岩肌を染めている。
山岳信仰のメッカ戸隠の山だけあって、平安末期から鎌倉末期にかけ戸隠神社は比叡山より
栄えたそうだ。登山道の随所に石祠がある。

    
     二釈迦              三文殊                 四普賢 

    
     五地蔵              六弥勒               七観音

    
     八薬師               九勢至               十阿弥陀

五地蔵山まで緩やかで小さなピークがあり、まだまだ脚は快調に歩ける。
登山道の脇にオヤマリンドウがちょっと待ちくたびれた様子だ。今日の天気予報は曇りマー
ク、どうか下山まで降りませんように。ガスの中で展望は期待しないが、山肌を彩る紅葉に感
動した。

    
 

五地蔵山から大きなピークを登り返し、ガスの切れ間に妙高、火打山が目前に姿を現した。

    
          焼山、火打山、妙高                     高妻山も目前

   
       山頂 後ろに北アルプス            

            


高妻山頂の直下300mの急登は苦しい。後ろで I さんが高度計見ながら、あと130m、
あと120m と激をいれてくれる。休まず脚を一歩一歩と高度を稼ぐ。明るい稜線に出たから山
頂と思いきや、まだ先だ。十阿弥陀の大きな石を越え、山頂にやっと到着。

展望を思う存分堪能し、1時間の休憩。登山者は後から後から、やはり100名山の名峰はツ
ァーの登山者で賑やかになった。
   
                         紅葉の山肌

下山はピストンで往路を下ったが、一昨日の物見山の急下降で爪先、膝の疲れが回復せず、
特に右膝は曲げることが辛く、鎖場は大変だった。

リーダーも膝痛で同じ経験をしたことがあり、脚を休養させたら治ったと言うが、確かにここ何
回かロングコースが続いているから、休むことが一番かもしれない。

牧場近くの樹林を歩く頃もう、待ちきれない雨がとポツポツ降り出してきた。

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