鬼怒沼湿原
2006.9.28〜29

コースタイム  
 第1日 丸沼温泉8:00⇒湯沢峠10:00⇒日光沢温泉13:15
 第2日 日光沢温泉6:10⇒鬼怒沼湿原8:35⇔鬼怒沼山 湿原9:50⇒物見山10:15〜11:50⇒大清水14:45


尾瀬の登山口、大清水に車を1台置き登山口の丸沼温泉へ向かう。
ここは四郎岳が大きく目の前に眺められる。
幅広の登山口に入ると登山道の標識は失せて、あっちだこっちだと地図を広げ確認する。
ようやく堰堤にかすかな湯沢峠の文字を見つけ、山道に入り込んだ。
トップを行くリーダー役は我が会の遭対部長、さすがである。私達11人はその後にぞろぞろと
続く。あまり歩かれていないのか笹ヤブの道は歩きづらく、時々脚がすべり、谷側に落ちそうに
なる。荒れ放題の山道は一人ではとても心細くて歩く気にならない。12人の動きに熊出没もな
んら心配も無い。
急斜面でゆっくりと休憩が出来ない。生い茂る笹の葉に容赦なく顔を叩かれ、折角の器量?は
台無しだ。
歩き出して2時間くらいでようやく標高1960mの湯沢峠に到着。奥鬼怒の山が見渡せたが、
長居するような峠でもない。朽ちて文字も消えた標識があるのみだ。湯沢峠は、昔この近辺温
泉が多いから湯浴みに通った道なのだろうか?。勝手に想像してみる。
  

峠からは栃木県側は歩きよいなだらかな道に変わった。こんな道なら何時間でも歩いて大丈
夫だ。まもなく根名草沢の沢音が響き、下に河原が見えてきた。
やっと、ここでゆっくりと沢音に耳を傾けながらランチタイムだ。

休憩後、ひたすら日光沢温泉に向かう。鬱蒼とした樹林の中にヒナタオソロシの滝展望台があ
った。ベンチがあり、対峙する山の斜面に3段の滝が見渡せた。
        
  ヒナタオソロシの滝                    
鬼怒川の源流の日光沢に架かるつり橋を渡ると、鬼怒沼湿原の分岐を沢沿いに下る。明日は
又ここまで登りかえすのだ。
奥鬼怒温泉郷の最奥の秘境の温泉に到着。
             

木造の古びた温泉宿は外見は見栄えは良くないが、中はとても綺麗さっぱりとして、心安らぐ
山小屋風の宿だった。
今日の参加者は温泉好きのメンバー。ザックを旅館に置くと、八丁の湯、加仁湯へそれぞれに
温泉はしごに出かけた。私は数年前八丁の湯に宿泊下ので、時間も無いので、加仁湯にゆっ
くりと浸かった。白濁の湯は肌にやさしくなんとも心地よい。

夕食は岩魚の塩焼きでグッといっぱいのビールが最高だ。
宿の露天風呂は夜7時から9時が女性専用になる。

翌日、予定より早い6時の出発。鬼怒沼湿原に向かった。
紅葉にはまだ早いようだ。途中のオソオソロシの滝は観瀑台があり、道も数年前より整備さ
れ、木の階段が何箇所も作られてあった。
 
  

  オソオソロシの滝
    
           鬼怒沼湿原
    
道がなだらかになると、目の前に現れた湿原は草紅葉に静かに広がりを見せていた。
尾瀬ほど広くは無いが、湿原の奥に小高い鬼怒沼山が池糖にシルエットを写していた。
根名草山、日光方面の山は生憎とガスに包まれて視界がきかない。
鬼怒沼山へ20分くらい歩いたが山頂が分からず、断念した。
   
物見山から大清水に向かう。
あっと言う間に物見山山頂に到着。ここから大清水まで急斜面の下降だ。
早めの昼食にした。
     

メンバーのMさんに樹木の名を教えていただくが、数歩あるくと忘れてしまう始末で困ったもの
だ。ただ、オオシラビソとシラビソの違いは葉で見分けられる。コメツガ、シラビソ、オオシラビ
ソ、トウヒ、シャクナゲが大半を占め、ダケカンバ、ナナカマド、ネコシデ、ヤハズハンノ木など
に混じり、コシアブラの大木があった。
何処までも急な下りが続き、振り返ると物見山が高く聳えている。雲が低く展望があまり無い。
ただひたすらと下るばかりだ。

  
 
林道に出るとホッとした。この周辺は昔鉱山があり、学校があったそうだから、かなりの人口が
あったのだろう。
今回はしばらく休ませておいた登山靴を履いたら、爪先が痛くて、林道に出てからも痛くちょっ
と石に躓いても飛び上がるようで、明後日の高妻山に不安が過ぎった。


    
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