白尾山〜皿伏山・景鶴山  (尾瀬)     
 2009.5.2〜5.4

コースタイム
一日目
 鳩待峠7:30→アヤメ平9:50→富士見小屋10:10→白尾山11:10〜11:50→皿伏山13:30→弥四郎小屋15:40

 鳩待峠を予定より30分遅れで出発。と言うのも私が集合場所を迂闊にも勘違いした為だ。
家を出ていつもの道を集合場所に向ったが、道を一本間違えひどく遠回りをしてしまった。携
帯メール音に厭な予感がした。集合場所に到着したが誰の姿もない。(ム・・・?)
メールを見れば
「皆来てますよ」 (-_-;)ム・・・・集合場所が違うじゃん!まさか自分がこんなドジを踏むとは・・・

 鳩待峠の小屋裏から数メートルの雪の急坂を上がるのにストックが滑って仕方がない。後ろ
さんから「ストックの先のカバーがまだ付いていますよ」
 (ム・・・・ソヤソヤ、ダブルストックを買え変えてそのままだったのだ)

久しぶりの雪山に歩き始めて直ぐにバテ気味だ。どうしたのだろうか、体調とは逆にまわりの
景色はぐんぐん展望が開け良くなる。緩い傾斜なのに体が重くなり、腹痛が襲ってきた。
明日の景鶴山はこの調子では断念か?・・・・・(;O;)

  
     至仏山               中原山へ颯爽と歩くメンバー  

至仏山が大きく、巻機山、平が岳など上越の
雪山が素晴らしい

ようやく尾瀬の主峰の燧ケ岳が登場だ

このコースは入山者が少なく一組のパーティ
ーにあっただけ、しかも竜宮小屋に下りてい
ったので我々四人の独占の山になった



白尾山から樹林の中を雪の斜面を滑ったり
転びまわり童心に還りはしゃぎまくる。


皿伏山の急斜面は前回も苦しかったが今回は最悪だった。腹痛は極限に達して皆より大幅
に遅れ、大きな熊の足跡にギョッ!! ( いつも賑やかなさんが何故か今日は静かで 熊よ
け鈴代わりの役に立たない) 

山頂に到着後、私としては珍しく町内(腸内)清掃(+.+)(-.-)(_ _) ..zzZZに励む
 ウーン!すっきり!  その後は快調に明日は景鶴山は大丈夫と安堵した    
           
            皿伏山々頂   今年は雪が少ないとは言えまだかなりの残雪です
    
                今回の山頂                無雪期

ブナの根元の雪は溶け始め雪面にポッカリと
大きな“根明け”が模様のように美しい。

皿伏山からは弥四郎小屋を目指し、リーダー
はコンパス片手に一気に道なきブナ林を
快適に下ると見晴沼尻川橋へ、そして今宵
の宿、弥四郎小屋に予定通り到着した。


  
二日目 景鶴山
 景鶴山は湿原保護のために残雪のこの時期しか登山が許せません。ゴールデンウィーク
は何やかやと野暮用があってなかなかチャンスがなかった。今冬は仕事上、雪山を歩くことが
出来ずためらいがあったが、このチャンスを逃がしたと思い切っての参加だった。

コースタイム
 弥四郎小屋7:10→東電尾瀬橋7:30→与作岳9:50→景鶴山11:00→ランチタイム→与作岳12:35→弥四郎小 
  屋14:40
いよいよ今回の主目的の景鶴山だ
尾瀬ヶ原の雪原を東電橋に向うと左前方に
二つのコブの山が見える。あれが以前から
狙っていた景鶴山だ
今日はやっと念願の山頂に、逸る心を押さえ
雪原をゆっくりと進む。



        とうでんおぜばし
只見川は雪解け水が轟々と流れ青く澄んで
冷たそう。東電橋は最近架け替えられコンク
リートの橋脚はがっちりして豪雨に流される
ことはなさそうだ。
ヨッピ橋を昨年恐々とわたったさんは頑丈
な橋に安心しきったのか帰りは
         オッとー危ない!

渡る手前ですっぽりと・・・・
一斉にカメラを向ける薄情なメンバーです




与作岳の山頂に我がクラブの県境隊の標識
に力強く励まされる思いだ




笹山の左をトラバースし、急な斜面を行くと
かなたにピラミダルな景鶴山の山容が現れ
た。昨日と打って変わり私は快調です。
与作岳のたおやかな山頂を越え、先行の10
人ほどのパーティを抜き、いよいよ景鶴の山
頂直下に。このパーティは全員10本アイゼン
を装着していた。我々は皆つぼ足だ。ちょっ
と不安になったがリーダーを信用してザック、
ストックはデポして前進のみだ。


  

山頂直下のコメツガやシャクナゲ、リーダーの
ザイルに助けられ山頂に到着した。
  
山頂から360度パノラマ  ヤッホー!! バンザーイ!!
上越国境の稜線、会津の真っ白の峰々



眼下に尾瀬ヶ原

山頂でゆっくりと展望を満喫し、10人パーティと交替し下山した。


三日目
 弥四郎小屋8:00→竜宮小屋8:35→山の鼻小屋10:40〜11:30→鳩待峠12:50


二晩お世話になった弥四郎小屋を後にして
尾瀬ヶ原をのんびりと気ままに山の鼻小屋に向う。
尾瀬ヶ原の溶け始めた雪原は凹凸しまるで白い波のように大海原が広がっている

所々に木道が現れ、尾瀬ヶ原から特異な景鶴山の二つのこぶが眺められた。
まだ、水芭蕉には早いようだが10日くらいで
大勢のハイカーで賑やかな原に変わってしまうだろう


 
   白い妖精  水芭蕉
山の鼻小屋近づくに連れ、ハイカーや観光客が多くなった。


  
燧ケ岳                          至仏山

尾瀬ヶ原の魅力を一段とアップする燧ケ岳と至仏山に別れを告げ
私たちは鳩待峠に向った。
鳩待峠からはスニーカーで軽装の家族連れなど観光客が後を絶たず
下ってくるがまだまだ危険が潜んでいる山道だ
昨日もツアー客がひとり行方不明でヘリが飛んだという。
幸いに発見されたらしいが安易に今の時期は観光気分で
歩くことは止めて欲しいものだ。





鳩待峠〜白尾山〜皿伏山〜大清水平〜三平峠〜大清水
2006.7.23

コースタイム 富士見下7:30⇒田代原8:10⇒馬洗淵8:10⇒富士見小屋(9:35〜45)⇒マイクロウェーブ台地10:15
       ⇒白尾山11:00⇒皿伏山(12:30〜13:10)⇒大清水平13:50⇒三平峠下(14:40〜15:00)⇒三平 
        峠15:20⇒一ノ瀬16:05⇒大清水17:00

今日の参加者5名は2台の車に分乗し、大清水に向かった。ここに1台車を駐車し、富士見下
に急いだ。既に先客があり、老年の夫婦が昨夜はここに泊まったという。車内はしっかりと床
が張られ、快適な宿になりそうだ。
                   
        いざ!出発                           林道からマイクロウェーブ台地

皿伏山は以前から狙っていた山だがなかなか訪れるチャンスがなかった。今日の北八つ山行
が急遽前日に変わったため、ラッキーにも皿伏山に合流することになった。
 
 マイカー規制の為、林道歩き2時間余を余儀なくされ、ゲートをくぐり、富士見峠へ向かう。
道の両側にブナ、ダケカンバが生い茂り、足元のオダマキ、トリアシショウマが絵私たちを出迎
えてくれた。モミジカラマツの群生に見惚れていると、目前に青い屋根の富士見小屋が現れ
た。
    
          富士見小屋                           ハクサンチドリ

  休憩後、富士見小屋から白尾山に向かうが、ここからゆるい傾斜の登山道らしく、明るい
快適な道に変わった。木道に変わる頃、雪を抱いたたおやかな至仏山、すぐ左にかっこよい
笠ヶ岳を望むことが出来た。 
登山道の脇にコゴメ草、ベニバナイチヤクソウ、アカモノ、イワカガミ、無数に星を散らしたよう
に小さなタテヤマリンドウ、そうだ!この道はリンドウの小路と名付けよう。

    
          可憐なコゴメ草                       無数に散らばるタテヤマリンドウ

    
           湿原から燧ケ岳                       白尾山頂
 
清楚な白いワタスゲの後ろに燧ケ岳が姿を現した。
白尾山からは四郎岳、燕巣山が目の前に横たわり、その奥に足尾の山々。
ここから皿伏山へは泥濘の悪路が続いた。ここで滑ればこの夏の山はすべて終わりだ。一昨
年の悪夢が頭を過ぎった。慎重に慎重に一歩一歩に注意を払いながら下る。湿地はブヨが待
ち構えていたように私たちの周りにうろつき始めた。かなり下った後の登りは空腹も手伝って
皿伏山直下の急傾斜はこのコース一番の苦しい登りだった。 

       
            皿伏山山頂                         イワカガミ

皿伏山の山頂は朽ちたベンチがあって、展望は全くない。
ここもブヨの大群で、手首、首筋は帰宅してから真っ赤に腫上がり、痒くて眠れず一晩中眠れ
なかった。昼食もそこそこに山頂を後にした。

薄暗い樹林から明るく開けた湿原に出た。ここが大清水平だ。トキソウ、サワラン、ツルコケモ
モ、ヒメシャクナゲ、がワタスゲの間から顔を見せていた。

  
         大清水平                     サワラン  もっとピンクのきれいな色だったのに

  
        トキソウ                          ツルコケモモ

大清水平から再び樹林帯に入り、滑りやすい木道を下ると、尾瀬沼が眼下に見えた。沼を始
めて見るKさんは大変感動した模様。三平峠下の小屋で先日テレビ番組であるタレントが旨そ
うに食べていた花豆ジェラード400円を奮発し、甘いアイスに大満足な私だ。

梅雨の晴れ間に、尾瀬の大自然の中に溶け込んだ一日は、忘れることはないだろう。 
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