22日の天気予報は晴れのマーク。煽られるように急に山行計画をした。
端境期のこの時期は何処の山が良いのだろうか。迷った挙句、歩行時間、未踏の山、翌日の
山行もあるのであまり遠くない山。あれこれ悩み安蘇山塊の岳ノ山〜大鳥屋山に決定。
急いでネットで資料を取り出した。
コースタイム 町営駐車場8:05→五条の滝8:35→尾根9:20→岳ノ山と勘違いのピーク9:25→滝からの合流点
10:20→岳ノ山10:25→大鳥屋山(11:45〜12:35)→駐車場13:30
国道293号の葛生大橋を左に県道200号線に入る。しばらくすると右に小さな小学校を過ぎ、
まもなく左に「五条の滝入り口1.7km」の古びた案内板があった。そこから道はぐっと狭くなり、
前方に道が左右に分かれている。その手前の右に広場があり、片隅にトイレらしき建物があっ た。ここが町営駐車場だ。車10台くらいのスペースがある。
私たちの車がポツンとあるだけだった。
広い林道を右に進む。左は下山してくる道らしい。と言うわけで今日は回遊コースを歩くことに
なる。林道の脇の枯葉から青い花が顔を出している。オオルリ草だ。見つけたWさんの目敏さ に感心した。
五条の滝への標識を左に入り、観瀑台に向かう。落差40mくらいだろうか、細くしなやかな滝
が静かな水音を立て流れ落ちていた。名瀑とは言えないがまあまあの滝だ。もう少し水量が欲 しいところだ。
二股の右の林道を行く 五条の滝
ここから正規の登山道は滝上の滝見の松へ向かうべきだった。ところが松は枯れているとの
情報にメンバーはさっさと分岐の道に戻っていった。しばらく躊躇した私は少々遅れを気にしな がら後を追った。これが間違いの元だった。分岐から先は作業道で途中から道は
消えて倒木を跨いだり、落ち葉の急斜面を尾根に向かい這いずり上がった。
さて、尾根から左へとあるのだが、あるHPの資料の地図は岳ノ山は右方向にある。取りあえ
ず、右に見えるピークまで数分だ。行ってみることにした。
祠はあるが山頂標識は無く、どうも写真と違うようだ。でもここが一番展望は良かったようだ。
北に男体山、日光白根山が白く輝いていた。
男体山
再び尾根伝いに西に向かう。アカヤシオがちらほら姿を見せ始めた。ちょっと遅いようだ。
でも、この山でアカヤシオにお目にかかれると思っていなかったから、ちょっと感動した。
ところが岳の山に近づくに従いアカヤシオは多くなった。
山頂間近で滝から上がって来る正規の道と合流点に小さな標識が木にぶら下がっている。
分岐の標識 岳ノ山
予定より1時間遅れで岳ノ山に到着した。
ここから南へ大鳥屋山に向かう。山頂から今までと変わって、道は急峻な岩場になった。ヤセ
尾根の岩場にアカヤシオが満開だ。一歩躓くと一気に下まで転げ落ちそうだ。ナイロンの新し いロープが取り付けられてあった。慎重に一人づつ降りる。
やがて歩き良い尾根歩きになり、お腹の虫がうずき始めてきた。大鳥屋山で昼食が丁度良い
ようだ。624mピークの薄暗い木立から直進しがちだ。だが、ここは木の幹に赤いテープとビニ ールで覆われた大鳥屋山へと書かれた小さな紙の案内に従い、左の檜の植林の中を下がっ て行く。
途中の鞍部から下山に使う道を左に確認し、大鳥屋山の山頂を目指す。急斜面を登りあげ
る。
一昨日から風邪気味の私は鼻がつまってか、やたらと喉が渇く。ここまでくればやらやれだ。
水を補給しながら、ゆっくりと山頂に向かった。
一等三角点の山頂は檜の生い茂る薄暗い中に御嶽大神の石碑と無残に屋根の落ちた石祠
があり、展望は全く無い。
まだ陽射しが恋しい季節だ。日当たりの良い場所で広げるお弁当は、何でもご馳走だ。
まず、ビールで乾杯!! ドライバーのIさんに悪いけどこれからはビールが旨い!
Mさんの自家栽培のエシャロット、コゴメ、タラの芽のお浸しが並ぶ。このエシャロットは動脈硬
化、風邪、癌に良いそうだ。残ったエシャロットは今夜のおつまみに遠慮なく頂いてきた。
新入会員のSさんは私と同じ町育ちらしく、こんな山菜が珍しいのか美味しい旨いを連発、なん
だか気持ちがよく判る。
山頂を後にし、緩やかな道をおよそ1時間くらいで駐車場に到着。
そこには、車は6,7台が整然と並び結構人気の山を窺がわせた。
駐車場のすぐ上の神社
|