九鬼山 ・ 岩殿山
                  (970m)      (634.1m)       2006.4.9(日)

8日の阿能川岳が悪天候予報の為、中止になった。
慌てた私は、翌日の九鬼山が一人空きありの情報に参加申し込みをしたのだった。
その直後、阿能川岳は9日に再度計画された。しかし、遅かりし。阿能川岳は又のチャンスに
見送ることにした。

九鬼山は秀麗富嶽12景の山の一つである。
今日は絶好の行楽日和と天気予報は報じていた。素晴らしい富士山が期待できそうだ。
大月市に入ると車中から大きな富士山の姿が見えた。

コースタイム 落合橋8:50→弥生峠10:00→九鬼山(10:45〜11:45)→愛宕神社12:45

登山口付近の空き地に駐車させて頂く。
杉山新道の登山口に“熊出没注意”の立て札がある。
まァ、今日はこれだけの人数(12人)の行進だから心配はないだろう。

 
 登山道は両脇が高く窪地のようななんだかじ
めっとした土の陰気な感じだ。
その斜面にてんなんしょう?がやたらとニョキ
ニョキと頭を持ち上げている。
   
 
         可憐なスミレたち   
        種類はよく判らない

  
    
                                  シュンラン

  
             山桜も満開                          ピンク色のイカリソウ

小さな春の妖精たちに見惚れながら歩を進めていると、樹幹から富士山が顔をだしていた
  
        
 道はいつの間にか雑木林の明るい道に変わっていた。
遅い山の春、木々の蕾はまだ固く、アブラチャン、ダンコウバイの黄色の小さな花が目を惹く。
地味だが良く見ると蝋細工のようなキブシが木の枝につら下がっていた。
今日はラストから2番目をのんびりと歩く。来週の大遠見山に備え、今日は久しぶりに重登山
靴を履いてみた。やはり重くいくらか踵が擦れるようだ。これに10本アイゼンを装着すると
更に重く足に負担がかかる。少しでも慣らさなくてはと履いてみた。
   この富士山を眺めながら賑やかな昼食
  なんと贅沢なランチタイム!!
山頂はさすが秀麗富嶽12景の一つとあって
賑やかな人だった。
私たが食事している間もあとから後からハイカーが
通過して行った。

以前登った滝子山、雁ヶ腹摺山、高川山、三つ峠山
杓子山などがずらっと顔を見せていた。

下山口の愛宕神社
無事下山のお礼、と言っても賽銭箱を眺めながら
皆財布の紐はかたい。
      
 
                    岩殿山(634.1m〉

コースタイム 岩殿山駐車場13:15→岩殿山頂(14:00〜14:30)→駐車場14:50
 
岩殿山は鎌倉時代末期、武田信玄の家臣、小山田信義の築城した自然の要害。山頂の城跡
には大手門、馬場、灯火台、井戸などの遺構があちらこちらにあった。

この日、九鬼山だけでは物足りないわがハイキングクラブの元気印の面々は、折角ここまで来
たのだからとついでの山に岩殿山を選んだ。桜花爛漫の岩殿山は花見の人で賑やかだった。

 山頂まで階段と砂利道が交互に続く
 穏やかな日和で体はじっとりと汗ばんできた
 こんな人混みだから山頂は売店があるのだろう
 花見酒と洒落こんでビールでも飲もうかな\(^O^)/と
 疲れた足に檄を入れる
 
 

      桜の上に聳え立つ大きな鏡岩
  
    写真ではこの迫力ある岩は写せないようだ
 ここに資料館とプラネタリュウムがあったが、時間の都合
 で覗くことはできなかった
 更にここから山頂まで30分ほど急な道を登る。
 下ってくる人たちは今にも滑りそうな足取りでこわごわ歩
  いていた。行きはよいよい帰りは怖い?
 
 さすがハイキングクラブのメンバーは帰りは楽々、走るよ
 うにあっという間に下ったのであった。
 山頂は期待の売店はなく、羨ましくもあちこちで花見の宴
 が賑やか。
 十二ひとえの花、もう少し派手な装いが欲しいようだ
 この山に数多く咲いていた
 センボンヤリの小さな花
 大月市と桂川が箱庭のように見えた
 しかし秀麗富嶽十二景の山だが、先ほどまで大きく
 見えていた富士山はすっかり雲に覆われてしまった。
 富士山の代わりに満開の桜が山肌を染めていた

 この山の築坂峠に向かうと鎧岩、兜岩の鎖場のあるコースがあるらしい。
そして私の関心は稚児落としと呼ばれるその場所で戦国時代の小山田信茂の妻が敵に追わ
れ、見つけられてはと泣き叫ぶわが子を断崖絶壁から突き落とし、その母も後を追って飛び降
りたそうな。こんな悲しい話の岩殿山を再度訪れてみたい。いつの世も戦乱は女、子供が犠牲
になっている。

往路は関越道〜圏央道、あきる野に走ったが、帰路は雁坂峠経由だった。お蔭様で桃源郷の
ピンクの絨毯を敷き詰めたような景色に大満足。ほのぼのした心豊かな気分になった。
 

 

     




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