黒 斑 山 (2405m)
                                             2006.1.3
H運動公園7:40⇒車坂峠10:00⇒シェルター(12:00〜13:00)⇒車坂峠14:25

車坂峠はすっかり雪景色です。ホテルの駐車場で身支度を終え、でも心はホテルの温泉に残
る。風はとんでもなく冷たく吹き付ける雪は頬に刺さるようだ。久々の雪山だ
  寒々した登山口ここは標高1973m

               
この黒斑山は20数年前に始めて山歩きをした思い出の山だ。
その頃私は酷い腰痛に悩まされて、登山前日はあまりの痛さに横になっていられず、壁に背を
もたれて、寝ていた記憶がある。当日はキャンセルしようかずいぶん迷った。
表コースから中コースを歩きながら明日は起き上がれないのではと心配した。ところが翌日は
腰痛は何処へいってしまったのだろうか。以来、私が山に狂いだした訳である。

そんなわけで、黒斑山は私のお気に入りの山なのだ。それから何度か訪れているが、積雪期
に一度、浅間山の美しさに感動し、今日も期待したのだが・・・・・
さて、今日は何処まで行くことが出来るだろうか。表コースはトレースがあり、比較的歩きよい。
      

時々足を雪の深みに取られて悲鳴が上がる。雪は止むことを忘れたかのように容赦なく
吹きつけ、手は冷え切ってマフラーは凍りついてしまっている。

     

シェルターに到着は12時になってしまった。山頂の展望は全く望みなしだ。
ここで昼食。手は凍え、思うように動かず、Sさんの持参のお汁粉の温みにホッとした。
まだ小豆の残っている鍋で今度は煮込みうどんを作った。あずき、野菜、ゆず、甘しょっぱい
汁のなんとも奇妙な味のうどん。下界で味合うことが出来ないこの寒さ故の味である。ところが
これがまたとっても美味なのだ。
寒さに耐え切れず、下山する頃、二人の男性がやってきた。これから火山館に常駐している職
員に食料を届けるそうだ。それを聞いた気の利くSさんは残りの野菜とラーメンを差し入れした
ら、彼らはとっても喜んでいた。
帰路は雪景色を楽しみながら、温泉に心を弾ませた。

今年は例年にない大雪で各地に被害がでて、昨日で死者92名、家屋倒壊1000棟。
寒気がすっぽりと日本を覆ってしまっている。雪景色が美しいなんて喜べない。

下山後の高峰温泉は肌にジンジンと差し込んでこんな雪の日は温泉が一番だ。
入浴後の団欒に話が弾み、駐車場の車は待ちくたびれて屋根にどっさり雪を乗せ、少々
ご立腹だったようだ。


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