忘 年 会          
                           2005.12.3〜4
                               於 草津温泉 ホテルおおるり
今日はわがクラブ恒例の山行をかねた忘年会だ。
初日は、菅峰、高ジョッキ、丸岩。明日は高田山を予定。
私はこのうち高ジョッキだけは以前登っているのだが、他の三山に期待は大きい。
宿泊の宿はダンスホールが完備されているそうで、これも期待できそう。
山装備に加えてダンスシューズ、衣装も用意し、準備万端忘年会に向かう。


 菅峰
須賀尾峠8:40⇒山頂(10:10〜10:20)⇒昼食(11:20〜12:00)⇒須賀尾峠12:10
菅峰は群馬県吾妻町と長野原町の境にあり、標高1475mの山である。
国道406号の須賀尾峠に菅峰と高ジョッキの登山口があり、丸岩は峠から300mほど北
に下った所にある。
 
須賀尾峠に車4台駐車し、総勢20余名が路肩で
身支度を始めた。通行中の車からはこの様子は
異様に見えたのだろうか
「今日は何かあるんかい?」
「登山です」
「山を歩くだけ?」
「そうですよ。歩くだけですみませんね!」
この寒空になんと物好きな、そう思われても仕方
ない。色とりどりのウエアに身を包み長蛇の列が
落ち葉を踏みしめ賑やかに行進。
 
     風は冷たくすっかり山は冬の装いだ。
山頂は展望も無く、あまり面白味のない山
だ。下山途中陽だまりで昼食が楽しかった
だけ(;-;)(;-;)

   
 高ジョッキ

須賀尾峠12:15⇒山頂13:00⇒須賀尾峠13:50
  
 高ジョッキは数年前の冬、山がうなり声を上げる中、雪を踏み分け登った。下山は頂上直下
で立ち往生した嫌な思い出の山である。今日はどうでもいいかと思ったが無雪期のあの箇所
を見たい。そこは岩場で雪さえ無ければ全く問題ない山だった。
   高ジョッキの登山口に子育て地蔵がひっそりと佇んでいる。ここから落ち葉ををかさかさと踏みしめて緩やかな斜面を行く。一面が落葉樹で紅葉はきっと素晴らしいと思われる。

山頂から先日歩いた王城山、高間山が目の前にその奥に明日の高田山だろうか大きな姿が
望めた。赤城の黒檜山は雪化粧し、振り返れば浅間隠山、さっきの菅峰がどっしりとしている。
展望はなかなかだ。
       
    浅間隠山                                    菅峰 

下山にかかると寒さの為か皆の心は温泉に飛んでしまっている。
早く温泉に入りたいよー!!
先頭を行くリーダーは予定変更はなさそうだ。
登山口に到着し、車で数分の丸岩に向かった。

丸 岩

丸岩は国道353号を通過の際、怪奇な容の山に以前から興味があった。でも食い意地の張
った私にはなんだかケーキを連想してしまう。吾妻渓谷の激流の上に半円形の垂直な岩、あ
んな岩壁をどのように登るのだろうか。ところが須賀尾峠から容易に山頂に立つことが出来る
のだった。
 登山口から25分で山頂にへ、途中から先ほどの高ジョッキの尖峰が望めた。あんな所に登
ったのー。
              
             高ジョッキ                   丸岩山頂

山頂は雑木林で展望はない。写真だけ撮り、早々と下山してしまったが、山城の址をもう少し
見ておくべきだったと反省している。何せ心は草津温泉に飛んでしまっていたから・・・
下山途中で静寂な山中を鹿の悲しそうなキューンと言う声が聞こえた。

草津温泉
ホテルおおるりに到着したのは4時を回っていた。宴会は5時半から7時半になっている。
温泉に慌しく入り、小宴会で胃袋をアルコールで清めなければならない。持参のアルコールで
宴会前に酔わせてしまおうと言う魂胆だ。実行委員としては少しでも経費節約したい一心の策
略である。
宴会は皆のりのりの盛り上がり、私も飲んだ勢いで、ダンスを披露。
残念なことに舞台が狭く実力?発揮出来ず、その後のダンスホールで充分楽しんだ。パートナ
ーの横沢さんは船津さんと私を相手にダウン気味。
        
 
高 田 山

コースタイム 駒岩10:10⇒石尊山11:35⇒高田山12:20〜12:55⇒わらび峠13:45〜13:55⇒
         四万温泉トンネル口14:25
 高田山は中之条町の四万温泉と沢渡温泉の中間に位置している1212mの山です。
昨夜の忘年会の余韻を引きずりながら今日は高田山に向かう。
ホテルおおるりを出発。路面は凍結し、あたりはほんのり雪化粧している。登山道はどうだろう
か、心配になってくる。やはり今日は寝不足だし、山は止めて帰宅したほうが良かったのでは
ないか。金曜日のダンス練習から始まり、昨日の三つの山、夜の宴会飲んで歌って踊って、そ
の上寝不足では体調がいい筈がない。

登山口の駒岩に近づくにつれ、雪は消えていた。駒岩公民館の駐車場で、当日参加の4名と
合流した。
 落ち葉を踏みしめ冬枯れの雑木林は明るく心地よい。風が全く止まって、静かな山である。
石の鳥居をくぐると、登山口にもあったが、立て札に「ここはヒルの発生地、ズボンの裾や靴に
吹き付けて下さい」と10%の食塩水が山ヒルの忌避材として用意されあった。登山者に公民
館を提供したりずいぶんご親切な駒岩集落の人たちだ。最も食塩水はこの時期は空っぽだっ
たが・・・山ヒルと聞いただけで身震いする私、とにかくナメクジ、ミミズはどーも相性が悪い。
この方面の山はこの時期しか登れないことを充分納得した。
 十二曲がりのジグザグの道を登り、笹原の不明瞭な道が続く。やがて岩場をひと登りで石祠
のある石尊山だ。
 

     
石尊山山頂

 山頂からは展望がよく昨夜の雪の為、周りの山々は白く素晴らしい。
ここまでは良かったのだが、石尊山から高田山まで小さな岩のコブを幾つも越えなければなら
ない。足は突っ張り、膝は関節のバネは伸びっきり全く利かない。その上遅ればせながら五十
肩で左手に力が入らず伸ばせない。滑っては大変、慎重に慎重にゆっくりと降りる。こんなこと
なら昨夜は少し自重するのだった。ヤセ尾根の登下降にもう私はバテバテ(;-;)
誰だ?二日酔いでも登れる山といったのは・・・
  
高田山山頂は枯れススキが生い茂り展望はいまいちだ。
ホテルの食事のご飯をちょっと失敬し、鮭たっぷり入ったのおにぎりはなかなか旨い。
空気は冷え冷えして体は震えがきそうなほど寒い。寒いはずだ、白いものがちらちら舞い降りてきて座ってもいられない。
ピストンの予定だったが、福田さんの好意で私たちはわらび峠に下った。ところがこちら側も急降下の連続、おまけに落ち葉の下が凍りついて、ハラハラドキドキの下山。足は不安定で昨年の苦い経験を繰り返したくない。まだ無理をすると痛みに悩まされる私だ。歳のためか回復力は非常に悪い。今度怪我したらもう、山は歩けなくなってしまうだろう。
小さな石がころころ上から転がり落ちてくる。山頂直下は何処の山も急だが、いい加減で終わってほしいよ。
ようやく穏やかな山道になり下に林道が見えホッとした。                  
わらび峠に唐繰原大黒天が祀られてあった。
大黒天は金運良好、資産増加、子孫繁栄の神様だそうな。[どうか私にも金運をお授けくださ
れ。神様お願い!!」思わず手を合わせる私でした。
               
  
    わらび峠               大黒天              今冬初の雪景色

 わらび峠で福田さんの迎車を待つのも寒く四万温泉に向かい歩くことした。雪は益々強くなり
周りの景色はモノクロの世界だ。美しい雪景色に満足しながら歩けば疲れは何処やら飛んで
いった。雪の中歩いて歩いて、ようやく福田さんの車がやってきたが、乗り込んだのはドライバ
ーの清水さんと椛澤さんだけ、最後尾を歩いていた私に「四万温泉までもう少しだから頑張っ
てね」なーんとやさしい福田さんの言葉。

 四万温泉”清流の湯”に立ち寄り、露天風呂から眺める雪景色はまた格別の趣がある。
二日間で4つの山、ダンシングオールナイト♪♪?そして草津温泉、そして四万温泉と一日に
二つの名湯に浸かり、まさに極楽!極楽!。
 (大黒天様!お金じゃないですね、楽しく山歩きが出来るなんて最高です。
  お金じゃ買えない健康が第一です)

       2日間の盛りだくさんの忘年会は無事終了した。
       2006年も更に良い年になりますように・・・・・・
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