コースタイム　竜谷寺登山口8：40⇒水場（一泉の松）9：05⇒天狗岩9：40⇒河内神社９：
　　　　　５５⇒１０８８ｍ峰11：00⇒山頂11：30〜12：30⇒１０８８ｍ峰13：00⇒沼分岐13：
　　　　　30⇒三峰沼13：40⇒沼分岐13：50河内神社14：20〜14：30⇒登山口15：00

　沼田付近を通過するたびに台形状の山容の三峰山は、大いに気になる山だった。

しかし、標高も低いし、これといった魅力も無そうだ。其のうち其のうちが、やっと到来し
た。膝痛が完治せず、急登の無い山は？そうだ三峰山にいってみよう。

　竜谷寺の登山口に既に一台先客があった。天気はまずまず、身支度を整えて、幅広
の登山道をゆっくりと歩き出す。両脇の桜の柔らかなオレンジに紅葉したトンネルを潜り
抜ける。

体が温まる頃、水場に到着。ベンチがあり、休憩にもってこいの場所だ。かなたに沼田
の町並みが箱庭のように広がり背後に赤城山、子持山が大きく眺められる。

ここから傾斜はきつくなるが、直ぐに正光院から続く車道に合流する。直ぐ下に駐車場
があり、そこからは40分のアルバイトが稼げるのだが、私たちは敢えて、竜谷寺のコー
スを選んだ。「天狗岩へ５０ｍ」の標識に誘われて、ザレた斜面に入り込んだ。ズズーッ
と滑りそうで、立ち木につかまったり、わずかな距離を慎重に進む。大きな岩屋に天狗
の面と真新しいふっくらしたお餅が供えてあった。「あらァ、おいしそうねえ。でも、神様の
ものゲットしたらいけないよねぇ。」この日11月3日は河内神社のお祭りだそうだ。

　 
　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　

　神社から山道に入ると、すぐにパラグライダーの離陸地があったが、数日前、死亡事
故があった為か人気はまったく無い。

赤松の混じった雑木林は紅葉真っ盛りだ。ドウダンつつじ、もみじの赤、黄色に染まる葉
は何の木？緩やかなアップダウンの道は行けども行けども赤松の林、樹々は黄色に輝
いて地面も黄色に広がり、明るく気持ちよい林が続く。

三峰山は、鬱蒼とした樹林の山かと思っていたが、想像とまるで違っていた。

沼は帰路に立ち寄ることにして先を急ぐ。赤松ならマツタケと我々はきのこ狩モードに目
が変わったが、きのこのきの字も見あたらない。　

山の案内書にこの山は紅葉は期待できないとあったが、とんでもない。三峰山の神様が
怒るかもよ。赤、黄に染まる林の中を歩くこと一時間あまりでようやく山頂に出た。

山頂から谷川岳、武尊山、上越の山々がくっきりと望むことが出来た。

　　　　　　　　　　

　　　
　　　　　　　　　　　山頂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三峰沼　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　

帰路は沼への分岐０．８ｋｍの標識を入ると、何やらジメッとした緩やかな傾斜を下る。

１０分ほどで、沼に到着。三峰湖は農業用水の堰止湖だ。期待していなかったが、沼周
辺は錦秋に紅葉し、人気も無く静かな湖面に映る様は神秘な美しさが漂っていた。

　河内神社では、お祭りの地元有志たちが勢ぞろいで、私たちも手打ちうどんとお赤飯
をご馳走になり、ぽつぽつと落ちてきた雨足を気にしながら登山口に急いだ。

　　

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