いにしえの峠道を訪ねて
                                            2005.10.22

またまた、剣岳以来、膝の痛みに泣くことになった。山は紅葉真っ盛りだというのになん
と間が悪いのだろう。
そんな私に信州の峠道をドライブおまけに温泉へのお誘い。私が直ぐに飛びついたのは
言うまでも無い。武石峠、三才山峠、保福寺峠。早速ネットで調べると、興味深々。
天気はまずまず、内山峠はいくらか紅葉が始まっているようだ。今年は紅葉は例年より
遅れ気味だそうだ。あまり期待は出来ないだろう。

ところが、武石峠へのカーブを曲がるたびに
周りの山は彩りを増し、車を止めて景色を
楽しむ人の姿があった。
私たちもカメラを片手に車から降り、記念の
一枚をパチパチ。どうしたことか私のカメラ
は、ご機嫌斜めでシステムエラーの表示。ま
ったく作動しないのだ。折角の景色はわが
脳裏におさめるしかない。
    
      武石峠(たけし峠)標高1830mは雑木林
に囲まれまったく展望の無い。
ここから美ヶ原へ向かう。王ヶ頭の駐車場
は、気温がグッと低く車から一歩出ると真
冬並の寒さだ。
再び、車上の人となり武石峠から三才山峠
に向かう。林道はすり替えもままならない細
い道が続く。唐松の黄金色に染まりとても絵
の具では表現出来ないだろう。自然の醸し
出すこの景観は言葉に言い尽くせない。
 
 


 三才山峠から峠直下の三才山トンネルに
続く国道が見える。山懐深く奥鹿教湯温泉
が窺い知れる。
林道は木の枝が時折車に当たり、わが身を
傷つけられるようで、思わず悲鳴を上げてし
まう。すれ違う車はほとんど無い。林道の脇
はスパッと切れ落ちて、名ドライバーのK氏
に命預けまーす♪♪♪右の樹間にに奇怪な
岩が見え隠れする。K氏は○○ザウルスみ
たいだ。女性軍は××観音様に似ている。
ところが烏帽子岩と名前があり、林道から細
い登山道がその岩に向かっていた。
惹かされて歩きたくなるような道だ。
 
     

 保福寺峠は上田と松本を結ぶ東山道(あづまやまみち)である。
この東山道は古代律令の官道の一つ、近江から美濃、信濃、上野、下野を経て陸奥国
に通じていた。碓氷峠、神坂峠戸と共に三大難所だったらしい。
ウエストンがここから北アルプス連峰を望みその荘厳な姿に感動し、日本アルプスと命
名したそうな。絶賛の地であるが、この日残念ながらアルプスは雲と同化してさだかでな
かった。

ダートな道にデリケートな私は、鹿教湯温泉に到着する頃、堪える事が精一杯だった。
ゆったりと温泉に浸かり、気分一転。
温泉が効いたのだろうか、膝は大分回復したかのようだった。



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