2005.3.19
コ−スタイム 野巻林道起点8:30⇒ユズ園9:30⇒休憩舎10:00⇒山頂10:10〜10:40⇒椋神社12:20⇒
椋宮橋12:30⇒野巻林道起点12:40
県道沿いに野巻林道起点、破風山登山口の2つの標識があり、そこから山頂を目指す。
幅広の登山道へ誘い込まれるように私達は入った。両脇は杉の木立に囲まれて、昨夜突如の
目のかゆみに何やら嫌な予感がした。登山道は荒れ放題で雪の重みで倒れたのだろうか、何 ヶ所も杉が行く手を塞いであった。倒木をくぐり抜けたり、乗り越えたり、わぁーわぁーと騒ぎな がら荒れ道を楽しむ。予感は的中、足元の登山道から杉の花粉が舞い上がり、鼻水は止まら ない。
杉林を抜けると明るい平坦地に出る。辺り一面はユズの香りに包まれ、たわわに実ったユ
ズ、収穫を待ちきれずに地面に数えきれないユズが転がっている。春の陽射しを浴びて、日向 ぼっこででもしているのだろうか。まわりの空気はピタッと止まり静かに静かにまるで時間まで 止まってしまったようだ。柵からはみ出した元気の良さそうなユズを拾い集めた。
ユズ園のアスファルトの道から、再び山道に入る。急傾斜をひと登りで休憩舎に到着。広い
屋根の下にベンチとテーブルがあり、休憩にもってこいの場所である。
そこからアセビの白い花達に迎えられ三等三角点の山頂はすぐだった。
山頂の上空は風がうなり声をあげ、活気に溢れているようだ。幾つもの登山道から三々五々、
ハイカーが現れる。南に武甲山から武川岳、二子山、堂平山など秩父の山並が続く。北に城
峰山が間近に望むことが出来た。のんびりと山座同定を楽しみ、まだ、お腹の虫はおとなしい ので、風のないところまで下りて昼食にする事にする。
札立峠まで行こうとしたが、下山後水潜寺、秩父華厳の滝へ寄る都合もあり、桜谷経由で椋
宮橋登山口に向かう事にした。
桜谷の名前に惹かされ向かったのだが、道中はほとんど整備の行き届いた車道で、期待は
ずれであった。昔はきっと、桜が斜面をピンクに染めていたのだろうか。
下山後、秩父華厳の滝と水潜寺に立寄った。
水潜寺の奥に胎内くぐりの洞窟があり薄くらい中を這うように通りぬける。内部は清水が滴り
落ち、「みずくぐり」と言われ、結願した巡礼はこの洞窟を通ることにより聖なる世界から俗なる 日常の世界へと戻っていくのだそうだ。 |