諏 訪 山 (神流町)
                     2004.2.7
 

 コースタイム 間物集落9:20−九十の滝(10:00〜20)−山頂(11:10〜55)―志賀坂峠
付近13:00−山頂14:00−間物集落14:40
 
 西上州(神流町)のこの山は十数年前、やはり積雪期に訪れたが、途中ラッセルに疲れ、アイ
ゼンも無くて引き返した。その後再度来たのだが、全く記憶が薄れてしまっていた。
 いつも立寄るコンビニでウエストポーチが無いのに気付いた。慌てて自宅に電話すると、や
はり車庫に落としてきたようだった。
間物集落の路上に駐車し林道に入ると、道はアイスバーンで注意しながら登山口の砂防ダム
に到着。以前来た時は砂防ダム工事で道は不鮮明であった。小さな沢に架けられた大きな鉄
橋のわたど橋からは落差40メートルの九十の滝の氷結が見事だった。ジグザグの登山道は
次第に雪が多くなり、途中でアイゼンを着けた。高度を上げると両神山から赤岩尾根の荒々し
い姿が現れた。北面は赤久縄山、御荷鉾山の美しい山並が見渡せた。すぐ近くの岩稜の綺麗
な二子山、石灰採掘で無残な姿の叶山等を望むことが出来た。
 山頂は大木に囲まれて小さな祠があり、展望は悪かった。陽だまりで昼食を済ませ、下山は
志賀坂峠に下りることにした。
このコースは、健脚コースと案内板にあったが、なるほど急坂が続いていた。尾根コースと谷コ
ースに分かれたいたが、私達は尾根コースに進んだ。雪から木の根が張り出したり、アイゼン
をつけていても時々滑りそうになったりした。それもその筈その時は既に右のアイゼンは無か
ったのだ。前を行くKさんの足取りは速く、間隔を気にしながら夢中であとに付いた。
ようやく登山口近くで道は平坦になり、左のアイゼンが外れそうになった。ま、もう外してもいい
っかと足もと見て驚いた。右のアイゼンが無いのである。。どこから無かったのだろうか。後ろ
に2人付いて下ったのだから、落ちていたら気付くだろうし。とにかく、戻って探してみようと再
び山頂に向かった。この登りは容易ではなかった。全身汗が噴出すようだ。「山頂まで2分」の
案内板まで来てしまった。真っ白な雪の上に私の赤い紐のアイゼンがぽつんところがってい
た。えーッこんな所から私は片足アイゼンで下りたの−?およそ1時間急坂を気付かず、歩い
たなんて考えられない。なんとも情けないやら、呆れるやら恥ずかしい限りだ。皆に迷惑をかけ
てしまった。でも、忘れ去られたように転がっていたアイゼンを目にしたときは登り返して良かっ
たとつくづく思った。
山頂まで同行して頂いたK氏に深く感謝。そして、先に下山した仲間に寒い中待たせてしまっ
た。朝から落し物の連続で今日は私の最悪の日になってしまった。と言うわけで1日に2度も山
頂を踏んだ山はこれが初めだ。地味で目立たない山でこれと言った感動の薄い山だが心に残
る山になった。
 



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