２００６.１０．３１

コースタイム　マチガ沢駐車場７:０５⇒第１見晴８:００⇒ガレ沢のコル（９:１０〜２０）⇒トマの耳１１:００⇒

　　　　　　　　オキノ耳（１１:２０〜１２:２０）⇒熊穴沢の小屋１３:４０⇒田尻尾根分岐１４:１５⇒ケーブル駅舎下１５:２０

　　　　　　　⇒マチガ沢駐車場１５:５０　　一の倉沢１６:００

マチガ沢を仰ぎながら山頂を目指すこのコースは急峻な岩場で上級コースである。

谷川岳は既に何度も登頂しているが、巌剛新道は今回が初めてである。臆病者の私は谷川
岳と聞いただけで緊張する。岩、鎖、梯子なんて聞くと尚更である。にも拘らず、胸の高鳴りを
抑えることは出来ない。

マチガ沢が朝の陽を浴びて、その岩肌をあらわに見せつけている。

樹林の中の、ジメッとした道を進む。次第に傾斜はきつくなり、マチガ沢は更に迫力を増してき
た。第１展望台で大休憩、沢音が下方から響き、紺碧の空は何処までも広がり、絶好の登山
日和である。はるか下にマチガ沢出合の駐車場が見える。ここから更に傾斜は増し、鎖が現
れたが、鎖を頼らずとも岩や木の根で充分だ。

　　　　　　　

　　　　　対峙する白毛門と笠が岳がくっきりと見える　　　　　　　　　西黒尾根の合流点　ガレ沢のコル　

西黒おねの合流点のガレ沢のコルに到着、ようやくここで太陽の光を浴びることが出来た。

明るい尾根に出ると展望が開け、疲れも忘れる。

　　　　　　

　　　　　　はるか後方に歩いてきた尾根が　　　　　　　　　　　　　　前方にマの耳とオキの耳が

今日はこのコースは私たちだけかと思いきや、独り上がってくる人がいた。遠く四国香川県か
らの男性だ。しばらく四国の話に耳を傾け、まだ見ぬ土地に想いを馳せる。来年こそ四国の山
に行こう。そして八十八ヶ所めぐりは身近になった。私のような無信心でも、お大師さんに出会
えるそうだ。お大師さんとは親切な人を指すらしい。自慢にならないが神、仏について全く無知
な私である。

トマの耳、オキの耳がくっきりと、ハイカーの姿が見える。

　　　　　

　　　　　　　トマの耳　１９６３ｍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オキの耳　　１９７７ｍ

平日なのに山頂は天神尾根からのハイカーで賑やかである。

３６０度の大パノラマ、近隣の山はもちろん越後駒、中の岳、平が岳、巻機山、燧ケ岳

皇海山、武尊山、平標山、苗場山などなど

　　　　　　　

　　　　　　　　　手前が西黒尾根　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上越の山並み　　

大展望に山頂を去りがたいが、香川の人にも別れを告げ下山は西黒尾根の予定だったが、

ようやく膝が快調になったところ、無理はしたくない。心優しいリーダーのご配慮、田尻尾根を
下りることになった。頭上を新装成ったケーブルが行き交う下を、私たち３人はひたすら

雑木林の中を落ち葉を踏みしめ下山した。

マチガ沢の駐車場までゆるい登りの林道は遠く遠く感じた。

そこから一の倉沢までドライブし、充実した今日の山行は終わった。

　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マチガ沢に向かう林道周辺

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一の倉沢の絵のような景色