蛭ヶ岳(丹沢)
                                       2003.12.20〜21

丹沢山は今回は2度目目であるが、以前はどの登山口から入ったのかまるで覚えが無いので
ある。というのも、人任せの山行で連れて行ってもらうと言う私の物臭い結果である。これが後
になって、全く山の記憶が薄れている事に気がついた。やはり、山は人任せではいけないの
だ。ある程度は事前に自分でコースの下調べが必要である。これは当たり前のことかもしれな
いが意外と安直について行く人が多いのでないだろうか。

20日 戸沢口(8:45)〜1209m峰(10:25)〜大日岳(11:00)〜塔の岳(11:45〜12:30)〜丹沢山(13:
    40)〜蛭ヶ岳泊(15:35)
21日 蛭ヶ岳小屋(7:05)〜不動の峰(8:05)〜丹沢山(9:30)〜塔の岳(10:55〜12:00)〜花立(12:25)
     〜戸沢口(14:00)
 
戸沢登山口 広い駐車場があり、小屋の裏から1209mのピークを目指す。尾根に出ると視界
は開けて、ヤビツ峠からの従走路を眺めることが出来た。行者岳から続く鎖場を下りる人の
姿がよく見える。尾根は思いのほか風が強く、水筒の水が凍り始めていた。塔の岳からの富
士山は頭は雲に覆われて容易に全容を見せることはない。南は相模湾が輝き、はるか房総
半島、新宿から横浜までビル群が広がっている。今夜の蛭ヶ岳山頂からあの街の夜景を望
むことができるだろうか。
あまりの寒さで尊仏山荘に飛び込んだ。暖かい甘酒に冷えた体は一気に温まった。
 昼食後、小屋裏の急な道を駆けるように丹沢山に向かう。以前このあたりに鹿が数多くいた
のだが、今日は日高付近に親子連れを一組見ただけだった。ブナ林の続く道を左に富士山
を見ながら歩く。まもなく広い山頂の丹沢山に到着。   


丹沢山から蛭ヶ岳まで急なアップダウンがあり、鬼が岩の岩場の下りは低気圧の通過で
突風が吹き荒れて、岩にしがみついていないと吹き飛ばされそうだった。
 
夕食後小屋のテラスから期待通りの100万ド
ルにも優る夜景を眺めることが出来た。一面
に広がる宝石箱をひっくり返したようなネオン
の輝きは思わずため息が出るようだった。
       



     


翌朝の外気温は−14度。凛とした空気の中大きな富士山がモルゲンロートに輝いていた。

予定を変更し、小屋を後にして塔の岳まで戻ることにした。
昨日の強風はすっかりおさまり、上空には一変の雲も無く、富士山は終始秀麗な姿を見せ私達を喜ばせてくれた。
 

塔の岳は今日も大勢の人の姿で賑わい、私達は360度の展望を心ゆくまで楽しみ、陽だまりのコーヒーの味はまた格別だった。


                       
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