十二ヶ岳〜中の岳〜小野子山〜雨乞山
                                   (2003.4.6)
   
 低山ながら十二ヶ岳の素晴らしい展望に惹かれて、再び出かける事にした
前日の予想外の雪で、登山口からは新雪を踏むことになった。杉林の植林の下を歩きなが
ら、小鳥のさえずりを耳にし、気分は壮快そのものである。
白い花が咲いたような雪化粧した雑木林は、朝陽に輝いて美しい景観を見せてくれる。時折、
風にあおられた木々の梢の雪が突然ドサッと落ちてきて、仲間達のヒヤ−ッと云う悲鳴に驚か
される。中の岳の分岐で小休止、あたりは、墨絵のような景色がひろがり、4月とはとても思え
ない。
樹幹越しに、十二ヶ岳の山頂がのぞまれる。山頂直下は、女坂と男坂に分かれている。もちろ
ん、男坂に挑戦。雪ですっぽり隠れた登山道をそれぞれ、木に掴りながら、雪の斜面を攀じ登
り、キャ−キャ−騒ぎながら山頂に到着。
生憎と谷川方面は雲にかくれ、展望はきかない。しかし、榛名、浅間、赤城は雄々しく聳えた
ち、満足させるに充分な眺望であった。
 帰路は女坂を滑るような速さで、中の岳へ向かう。風は山全体を覆い、そのうなり声は、凄ま
じいほどに広がっていた。中の岳で風をよけて、昼食を摂った。あちこちからご馳走がまわって
きて、至福のひと時である。
 中の岳の下りは、かなり急で、あちこちでしりもちをつく悲鳴が上がった。
歩き始めは足が重く、少々バテ気味な私は、そんなこと忘れたように快適な歩調になった。小
野子山の急登も全然苦にならず、快適であった。足元の雪は、締まって歩きやすい。小野子
山の山頂も雪景色、風は相変わらず元気に山中を駆け巡っている。登山道の脇に黄色の小さ
な花、壇香梅がひっそりと咲き、春の訪れを教えてくれた。雨乞山から登山口までは緩やかな
長い下り、雪は次第に少なくなり、おしゃべりに花が咲いた。




                      
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