毛 無 岩       2002.11.10

 
 
  登山口付近より毛無岩山頂
毎年恒例の県民ハイクだが今回はじめての参加である。
道場の登山口から群馬山歩き130選のガイドと反対のコース
ではいる。
古い神社の前で安全祈願を手袋したまま、これじゃごりやくは
ないぞと思いながら寒くて手袋をはずす気にならない
落ち葉を踏んで星尾川の河原かを横切り獣道のような登山道
に入る。リーダーのペースはかなりの速さで必死に後に続く。
道はやたらと急で足元は不安定で後ずさりをしそうで、木の枝
や根っこにしがみ付きながら早く尾根に出ないものかと思っ
た。あたりの雑木林はやわらかな紅葉が朝の光に美しい。ちょ
っと立ち止まっているとすぐに前のひととの間隔があいてしま
う。ようやく尾根に出て休憩になった。しかし、これからがこの
毛無岩の核心場である。気を引締めて、いくらか穏かになった
尾根は想像通りの難所が次々にあらわれる。おまけに痩せ尾
根には昨夜の雪が,落ち葉と共に凍り付いて一歩踏み外せば
はるか下まで落ちて一巻の終りだ。3点確保でねと言われても
それ以外は動く事は出来ない。4点確保したいところだがそれ
では進めない。一歩一歩を慎重に時には脇に茂るつつじの弾
力のある木に跳ね返されそうになる。左前方に毛無岩の巨大
な胸壁に圧倒される。こぶをいくつか超えてやっと山頂に到
着。山頂は狭く、4-5人立てば満員、こわごわと360度の展望
に感激!!。白く輝く浅間山、峨々たる峰の妙義、真じかに迫
る西上州の山々、残念ながら八ヶ岳は雲の中だった。後続の
人に山頂を譲り、ナイフリッジのスリルを楽しみながら、陽だま
りで昼食。帰路は、星尾川のせせらぎを耳にしながら渡渉をくり
かえし、小さな滝が疲れを忘れさせてくれた。落ち葉踏む足音
高く、振り返ると聳え立つ岩峰が美しく紅葉に染まっていた。

  
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