長 沢 背 稜
2003.11.1〜3
8:00予定と通り日原の駐車場に到着。手早く身支度を整えて、重いザックを肩にし、道路脇
の石垣の坂道から登山道に入る。急な山道の真下にバスが停まっている。大きなザックを持 ったハイカーがぞろぞろと降りた。ここから鷹ノ巣山へ向かう人もいるだろう。しかし、私達のむ かう酉谷山を目指す人がいたらヤバイぞ。なにしろ酉谷避難小屋は7〜8人が定員なのだ。幸 いこちらに来そうな人は余りいないようだ。
先を行くリーダーのTさんはかなり早いピッチで進んでゆく。きっと小屋のことを考えて気持が前
にいっているのだろう。いくらか道が歩き易い勾配に変わると右が植林の杉林、左は雑木林に なった。真っ青の空に雑木林の紅葉が素晴らしく、ダケカンバの幹が美しい。落ち葉を踏みし め静かな山を楽しみながら、お腹の虫もそろそろ騒ぎ始める頃一杯水の避難小屋に到着 酉谷避難小屋14:45〜15:00 避難小屋は、広々としてトイレもきれいだった。水場はそこから5〜6分。昼食後、酉谷山へ向 かう。もうすっかり秋の気配から遠ざかった道、葉を落とした梢から展望が良く、穏かな道が続 いた。明るい山道は快適そのものだ心残りはに三つドッケの天目山を巻いてしまった事だ。
酉谷小屋は登山道から4〜5分下ったところにあった。小さいながらまだ新しくトイレも清潔感 があった。水場は小屋のすぐ前にたっぷりと流れ出ていた。小屋に銀マット、毛布が完備され てあった。先客我々を追い越した単独行の女性とほか1名だけだった。寝場所だけ確保し、往 復40分の酉谷山々頂をピストン。 酉谷山頂15:20〜酉谷小屋15:40 富士山を眺めながら夕食の準備。 今夜はKさんの?回目の誕生日。みんなで祝杯をあげた。 知っていたら何かお祝い考えたのに申し訳ない。 メニュー 野菜たっぷりの餅入りほうとう、つけもの、チュウハイ、ワイン
2日目 朝食 バタ−ロールパン レタスとかりかりベーコン コーヒー 小屋6:40〜長沢山9:40〜芋の木ドッケ12:05〜大ダワ12:50〜雲取山荘13:25〜45 〜雲取山頂14:10〜雲取避難小屋14:20 まだ外は薄暗いが、意外と暖かだ。朝陽に輝く唐松と背後の富士山が次第に赤く染まってき た。 長沢山までは、ほとんどアップダウンはなく、落ち葉の絨緞を踏んで快適な道が続いた。山頂 で昨夜雲取避難小屋に泊まったパーティの話では、小屋の軒下まで一杯だったそうだ。今夜 はテントを使う羽目になるだろうか。 長沢山から柱谷の頭は、一気に岩場の急な登りで、唯一苦しい思いだった。あたりにはあづま シャクナゲが密生していた。芋の木ドッケは立ち枯れの木が林立し、鹿の鳴き声がもの悲しそ うに響いていた。雲取山荘で10年若返ると言う湧き水を調達し、山頂までの急登は辛いもの があった。百名山だけあって山頂は賑やかだ。 心配した小屋はさほど窮屈なく寝ることができた。 夕食 飯盒炊きご飯 味噌汁 アジの南蛮煮 ティーポーク うずら豆 サラダ(ワカメ、か いわれ、シーチキン) ビール、酎ハイ
3日目 朝食 雑炊(帆立味) 昆布の佃煮 コーヒ− 昼食 フランスパンのサンドウィッチ(コンビーフ、ティーポーク, きゅうり コーヒー 小屋6:40〜奥多摩小屋7:15〜七つ石山8:10〜鷹ノ巣山10:40〜 11:20〜水根山11:40〜城山12:05〜六つ石山13:10〜奥多摩登 山口15:20〜奥 多摩駅16:20
昨日姿を隠していた富士山は今朝は恥ずかしそうに頭をわずか雲で覆い、美しい裾野を広
げていた。すぐ近くに大きく飛龍山、奥多摩の山並が顔を連ねていた。いつかあの飛龍山に行 きたい。いくつかのピークを巻きながら、富士山は次第に山頂を見せ始めていた。広くたおや かな道は、七つ石山から鷹ノ巣避難小屋まで続いていた。鷹ノ巣山は、以前稲村岩尾根から 上がったが、その時よりずーっと楽に山頂を踏むことが出来た。やはりこのコースは人気があ ると見えかなりのハイカーに行き会った。
再び冬枯れの山から秋色に染まる山に変った。周囲の山々の紅葉が見事で雑木林の美しさ
鷹ノ巣山から石尾根を奥多摩まで、かなりの時間を費やした。途中、空模様があやしくなり、にため息が出た。 ポツポツしたが、雨具を出すことも無く奥多摩駅に到着。
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