乾徳山
             (2031m)                                          2009.11.23

山名の由来
塩山の恵林寺を開いた夢窓国師が修行した山だという。
山中に国師ヶ原の地名があり、乾徳山の名は恵林寺の山号から
付けられたと言われる。

    コースタイム
       浜川P5:00→→登山口8:10→扇平9:35→乾徳山10:30〜11:50→扇平11:20→登山口14:00

    以前、乾徳山へ訪れたのはMHCに入会して2ヶ月目だった。
まだメンバーの名前も分からず夢中で前を行く人の後を付いて行くだけだった。
ただ、覚えているのは一緒に入会し今は亡き親友のみつるさんと一緒だった。
そして、コースは徳和峠から下山が道満山を経由したこと、
富士山が素晴らしかったことだ。

国道140号線の雁坂トンネルを抜け三富村に
入ってから大平牧場を目指し、国道を右に入る。

大平牧場までは舗装された道だが、駐車料金
500円の駐車場を更に奥へ奥へと車は進む。
道はダートになって後続のSさんの車が思いやれる。
時々振り向くとSさんの車は運転さばきもよろしく
後ろに付いている。

登山口の大きな標識の先200mくらいに
駐車可能な場所があった。



登山口の丸太の階段の落ち葉を踏みしめ
歩き始めると、先ほどまでの濃いガスは何処へやら
上空に真っ青な空が広がった。


振り向くとたなびく雲の上に
秀麗な富士山の姿があった。

ウアォー!!
やはり富士山の姿にいつもだが感動する。


葉を落とし寒々した雑木林の急登が終わると明るいカヤトに出た。
このあたりから記憶が蘇えってきた。

夏には高山植物のお花畑になるようだ。
生憎く前回も11月に訪れているから花たちに
会うことが無かった。


国師ヶ原の分岐の扇平に大きな月見岩がある。
先ほどの青空は濃いガスに覆われてしまって
富士山は何処へ行ってしまったのだろうか・・・・


コメツガ、シラビソの薄暗い樹林に入ると、
昨夜降ったのだろうか、うっすらと雪が積もっていた。


小さな鎖場が現れ、岩は角が取れ丸みを帯びて
その上、靴底が泥で滑りやすく慎重に登り上げる。



最後の山頂直下の鎖場は長い、と言っても
10mほどだ。四国の石鎚山の65mの鎖場から
比べたらたいしたことはない。
最初の2,3歩は鎖を頼りに腕力で登れば
あとは心配無用だ。

この岩場を登りきると二等三角点がある
岩のごつごつした山頂に飛び出た。

200名山とあって登山者は多く、後から後から
山頂の鎖場は賑わっていた。

  
山頂の展望を楽しみ、昼食は鎖場の下の平坦な岩場に降りた。
勿論、下山は巻き道を下りたのだが、こちらも梯子があって決して侮れない。

ランチの間も雪化粧した南アルプスの峰々が雲間から現れたり、
一瞬に消えたり雲の動きは活発に動いていた。



下山は往路を戻ったが、鎖場は慎重に下った。
久々に緊張し、達成感に満足したメンバーの
顔は初冬の陽射しに輝いていた。

駐車した場所には私達の車の他に
主の帰りを待つ車が並んでいた。

 Top

inserted by FC2 system