兜岩山
          (1368.4m)
                                                                2010.4.24

          過去の記録    2003.4.29

コースタイム
自宅7:00→→荒船不動8:40→星尾峠9:20→御岳10:00)→兜岩山11:05
→西峰11:07〜11:50→御岳分岐12:40→星尾峠13:05→荒船不動13:40

北アルプス爺ヶ岳の予定だったが、登山靴の修理が間に合わず止む無く靴を新調した。
しかし重登山靴は数回履き慣らしたほうが良いと言われ爺ヶ岳は断念した。
もう、10本アイゼン、ピッケル持参の山は行くまいと思いながら
思いはチグハグで重登山靴を買ってしまい後悔した。
ま、とにかく履き慣らさなければと近場の兜岩山へ出かけた。


下仁田から国道254号線を佐久方面に向かい
青い内山大橋から左に兜の形をした兜岩山と左手に
とんがった御岳の姿を見ることが出来る。
其の間に孫ローソク、子ローソクが並んでいる。

橋の手前を左折し、細い車道を最奥まで進む。


車道終点に歴史を感じる荒船不動がある。
トイレ、駐車場が設置されている。

荒船不動は出世不動とされ多くの人が参拝に
訪れるそうだ。

既に先行者の車が1台あり、2人の男性が
一足早く星尾峠に向かって行った。
ここは荒船山と兜岩山の起点であるから
どちらの山へ行くのだろうか。


私達も身支度を追え、社の左から登山道に
入った。
幅広い道は歩きやすいが3年前の台風の影響か
沢には流木や倒木が多く見られる。

小さな沢を何度か渡り返し、せせらぎの音、
ウグイスの鳴き声に春を感じた。


緩やかに高度を上げていくと唐松林は霧氷に
変わり、道はスノーパウダーに覆われていた。

痩せ尾根は大丈夫だろうか。
ちょっと不安になった。

新しい靴は皮が固く足に馴染まず、歩くのが
おぼつかない。
私の足はロボットのようで足裏の感覚が
無いようだ。


40分くらいで星尾峠に到着した。
ここは信州と上州の交易の峠として多くの
人に歩かれたのだろう。

星尾峠の名前は南牧村の星尾集落の
名前からとったらしい。

道標には兜岩山へ1時間15分荒船山へ30分とある。


峠の陽だまりにハナネコノメソウが
密集していた。
5ミリくらいの小さな白い花は星を散りばめたように
萌黄色した苔に肩を寄せ合って日向ぼっこして
いるようだった。


峠から左の田口峠へ向かう細い道に入った。
小さなコブのアップダウンをくり返し
幸い心配した雪が無さそうでホッとした。

途中の尾根から対峙する経塚山が霧氷に覆われ
美しい姿で現れた。
まるで桜の花が満開のようにも見える。
昨年、暮れに荒船山を訪れたときも
艫岩から経塚山の稜線が霧氷で
素晴らしかった。


御岳の分岐から150mほどで御岳がある。
ちょっとした岩場をひと登りで山頂だが
慣れない靴で岩場は緊張した。

山頂に木曽へ向いた神官の銅像が立っている。
木曽まで行けない信者がここから遥拝したとか・・・

岩場は短いが慎重に下る。



御岳から分岐に戻ると先行者の二人が戻ってきた。
ずいぶん早いと思ったが、この先の雪道で
戻ってきたのだろうか。荒船山へ向かっていった。

途中から荒船山の全容が見える。
アップダウンをくり返しローソク岩付近から雪が
現れた。


ローソク岩下の巻道は落ち葉と雪の凍りついた
いやらしい道だ。
K氏に足場を切ってもらい慎重に通過する。


雪のトラバースをやり過ごすと崩落場所に
新しい木道が取り付けられてあった。
この先は鎖が取り付けられてあるが一歩
誤れば急斜面を一気に行ってしまう。


田口峠の分岐から北西に向い笹原を
分け入ると三等三角点の兜岩山に到着。
ここは雑木の中で展望がなく、2,3分の西峰へ
行ってみる。



八ケ岳
ここから八ケ岳が真っ白に光っていたが、
樹幹越しに見えた北アルプスは残念だが靄って
姿を見ることが出来なかった。

食事中にご夫婦が一組、
下山中に4人のグループに出会った。

久しぶりに静かな山だった。

駐車場には先行者の所沢ナンバー、後続の
相模、沼津ナンバーの車が広い駐車場に
ポツンとあるだけだった。

 下山は雪は溶けだして難所は無事に通過できた。
湿っていた道はすっかり乾いて、靴は大分足にフィットして落ち葉を踏んで快適に下ることが出来た。


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