箱根旧街道 その1
                                  
  2010.11.21〜22

コースタイム
第一日目  21日
 M駅5:40→湘南ライナー→小田原→登山電車→箱根湯元10:30→石畳入り口11:20→
天狗山神社(12:10〜12:30)→箱根神社11:30→猿滑坂14:35→甘酒茶屋14:50→
権現坂15:40→16:00元箱根むさしや(泊)

10年前、我がクラブの肝っ玉かぁちゃん5人は屋久島の宮之浦へ行き、
縄文杉から大きなパワーを頂いてきました
あれから10年・・・月日の経つのは本当に早いものです
まだ健在の5人は肝っ玉ばぁちゃんに変身し孫たちに追いまくられています
その合間に精力的に登山を欠くことがありません
今回は○○記念山行に江戸幕府が開いた石畳の箱根旧街道を歩き江戸情緒に浸ろうと考えました
ちょっと物足りなさがないような気がしましたが、箱根八里は街道一の難所と言われただけにハードでした。


第一日目 旧街道東坂

江戸幕府は、箱根湯本から元箱根に至る山道を整備し、街道を作りました。
旧小田原宿から旧三島宿の間は、箱根の八里越えと呼ばれ、
東海道でも難所中の難所と言われていました
今日は、箱根湯元から元箱根まで県道735号を縫うように石畳の登り坂を歩きます



M駅始発の湘南ライナーに乗車
グリーン車の自由席へ駆け上がったが
どうも横揺れがして車酔いする私は
3時間も乗っていられないようです

大急ぎで下の座席に移動しました
まるで個室状態で3時間余の乗車はあっという
間でした


田原から箱根湯元まで登山電車に乗り継ぎます
車窓から左下の道路は車が大渋滞していました



湯元で下車すると構内も大渋滞、臨時出口が設けられていました
人並みに押されるように駅前に出ました

はてさて?我々はどっちに行ったらいいの?
昭文社の箱根のマップを手にウロウロ・・・・
朱塗りのアジサイ橋からスタートです
暖かくて橋を渡ると直ぐに衣服調整です

橋から左はなだらかなコース、右は急坂とあるので
健脚自慢?の5人衆は迷わず右の早川に沿って
歩き出します


富士屋ホテルへ通じる屋外エレベーターの前を
通って、早雲寺公園までいきなりの急登です

汗が滲み出ました

早雲寺まで公園を下り、標識が今一分かり難く
公園内をウロウロしました


早雲寺
北条早雲の命により建立された寺で、小田原城を
居城として関東一円を治めた戦国大名、後北条氏
五代の墓があるそうです。
のんびりしていられません
次の正眼寺へ向かいます

県道735号に出て緩い坂道を登りますが
交通量は結構あります。道幅が狭く街を歩き慣れない
5人衆はオタオタしてしまいます


旧箱根街道一里塚跡の石碑からしばらく
県道を行くと右の坂を下り、いよいよ石畳の道が
現われました

江戸時代の初め通行する人々の道標として
江戸幕府が街道の一里毎に作った塚です。


この石畳は綺麗に復元されたようで歴史を
感じません
雨や雪が降るたびに道がぬかるんで旅人たちを
苦しめたことから延宝8年(1680年)に初めて石畳が
敷かれたそうです

箱根観音をお参り、住職さんが時間があれば
おあがり下さいと声をかけてくれましたが
先を急ぐので失礼をしました

「県道、石畳の道が交互に現われますよ」
その通り、県道を縫うように石畳の道が
続いています




再び県道にでます。


周りの山が紅葉して綺麗です
元箱根方面からウォークラリーの集団が
次々に現われます。
歩き方は山歩きの私たちと違って勢いがあります



葛原坂を過ぎると大天狗神社天聖院の手前に
ベンチがあり、ここでランチにしました

ウォークキングの集団はまだまだ続いて下っていきます
老若男女が総勢何人?でしょうか



県道から須雲川自然探勝路の歩道に入ります
元箱根までまだまだあります


落ち葉の路、あたりの空気はひんやりと快適です
橋の欄干は苔生して一日陽が当たらないのでしょうか
県道から旧道に入ると人も少なく静かな道です



須雲川に架かる丸太の橋を渡ります
水量が多いときは巻き道があります
舗道に弱いけれどこんな道を5人衆はヒョイヒョイと
元気に歩きます


割り石坂
再び杉に囲まれた石畳の道が現われます

昔この辺りで、曾我兄弟の弟五郎が刀の試し切りをし、巨石を真っ二つに割ったところから、この坂の名が付いたとの事。

畑宿は箱根の伝統工芸寄木細工の集落です
寄木会館は素通りします


畑宿のバス停に到着。
ここでバス停のあずまやで休憩、直ぐ下に
トイレがあります。

この先に東海道の大きな木柱があります



畑宿一里塚
起点の日本橋から23里目にあります

行き交う人たちにこれから元箱根までと言うと
「そりゃ大変だ。これからですか・・・懐中電気が
必要だね」
 (そ、そんな大変なの・・・)



西海子坂、橿の木坂、猿滑リ坂、の石畳の急坂を
上り鉄製の手すりの左下に車道を見ながら歩きます



追込み坂の丸太の階段を歩くと甘酒茶屋の裏に
出ました。



江戸時代から400年も休みなく営業していると言う
甘酒茶屋です。
手前にはトイレも設置されてあります。

大勢の観光客が休憩していました
私達もここで休憩し甘酒を頂きました(400円)
疲れた体にグーでした


最後の旧街道に入ります
元箱根はもう直ぐです。

若者のグループが甘酒茶屋まで行き、帰路は
フリーパスでバスで戻るそうです。

我々が湯元から元箱根へ向かうと言えば
又も「これからですか凄いですね、大変ですよ」

5人衆は
(我々を誰だと思っちょるか、山の達人ぜよ
でも、少々疲れたぜよ・・・)


箱根馬子唄碑
箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川
と彫られてある石碑です

天ヶ石坂の途中に碑は建っています
ここは休憩スポットですが早く宿に着きたい
5人衆は休まず最後の権現坂を下ります




やっと樹幹から芦ノ湖が見ました
さーて!今宵の宿は何処じゃろ?
ラッキー!! 目の前にむさしやがありました
予定通り4時の到着でした

ゆっくりお茶を飲み、待望のお風呂です
5階の展望風呂から芦ノ湖が一望です
向こうから見えないかしら・・・

風呂上りに生ビール!最高です!
仲居さん曰く
「湯元から歩いてきた○○歳は宿中の評判ですよ」
なんか得意そうな5人衆でした

第二日目へ

 Top

inserted by FC2 system