大源太山 (シシゴヤの頭〜七つ小屋山)
(1598m) (1472m) (1674m)
2010.6.9(水)
以前から別名上越のマッターホルンの大源太山へ憬れていたが
なかなかチャンスが巡ってこなかった。
やっとチャンス到来! なのに・・なのに・・2日前に平標山・仙の倉山を7時間歩き
階段のためか脹脛の筋肉痛が治らず、その上持病の右膝痛が起きて断念しようかと悩んだ。
山仲間のBちゃんにメールをすると「あまり無理をしないで」
(なんと!私の辞書には無理と言う言葉はありませんよ)
翌朝、目覚まし時計の音に飛び起きて膝痛は何処へやら集合場所へまっしぐら!!
だが、今日の周回コースは歩行時間は7時間30分だ。
大丈夫だろうか?不安が過ぎります。
湯沢ICを下り大源太キャニオンの標識に従い どんどん進みます。大源太キャニオンの分岐を 右の大源太林道に入ります。道は狭くなるが 舗装された道を最奥まで進みます。 道の両側をタニウツギの鮮やかなピンクが 目立ちます。 最奥の駐車場に先行者の車が2台止まっていました。 |
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杉林を過ぎるとアルミのしっかりした橋を渡り 直ぐに謙信ゆかりの道の標識に導かれて右の 登山道に入ります。 上杉謙信も家来の兼継もここを歩いたのでしょうか。 歴史の古道は何となく風情を感じます。 |
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水場を過ぎると可憐な花たちがお出迎えです。 ユキザサ、ツバメオモト、ショウジョウバカマ、 シラネアオイが・・・・ シラネアオイの数と言ったら半端じゃありません。 花は七つ小屋まで途切れませんでした。 |
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シシゴヤノ頭まで2時間半でしたが、道はジグザグで 歩きよく、ブナの大木が次々に現れ次々に現われる 花たちに疲れは感じません。 イワカガミ、イワウチワも登場します イワカガミは大源太山から下山する頃まで ずっと一緒でした。 |
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岩っ原スキー場がはるかに見えます。 若かりし頃はあのスキー場へ通ったものです。 顔を上げればムラサキヤシオ、タムシバ、 ウワミズザクラが見頃を迎えています。 |
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シシゴヤノ頭に到着。 ここから一気に視界が開けて 後方に迫力ある谷川連峰が美しく連なっています。 その右には3日前に山頂を踏んだ平標山・仙の倉山 更に右奥に苗場山がうっすらと姿を見せています。 |
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ここからは稜線漫歩の快適な道が続きます。 谷川連峰を仰ぎ、足元にはまだまだシラネアオイが 絶えません。 山道は笹が刈り払いされ歩きよく展望が素晴らしい! あー!来るか止そうか迷ったけれど思い切って 来て良かった!! 幸せの瞬間です。 |
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急峻な凄みのある山容の大源太山の姿です。 あの山頂に本当に立てるのでしょうか。 シシゴヤノ頭から3時間で山頂まで行くことが出来るで しょうか。ちょっと不安でした。 背後に4月に登った巻機山が威力を見せています。 雪は大分少なくなっています。 |
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ムラサキヤシオとオオカメの木の向こうに 武能岳がどっしりと立派です 目的の山大源太山は近づいてきました。 こんな素晴らしい稜線歩きを急ぐことはありません。 花と展望を十二分に楽しむことにします。 |
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蓬峠の分岐。 困ったことにブヨがウヨウヨと私の周りに 集まってきます。 同行の三人の男性はまったく虫に無視されて いますが、たった一人の女性の私は何箇所も食われ 目の中にまで飛び込んできます。 |
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蓬峠からしばらくのは以前歩いた谷川馬蹄形の 稜線です。 あの時は生憎の雨の中をひたすら歩き、ガスの 切れ間に眼下の谷が見えると歓喜したものでした。 こんな素晴らしい景色があったなんて信じられません。 |
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左前方に七つ小屋山が見えます。 まだまだシラネアオイはお供してくれます。 ヒメイチゲ、タテヤマリンドウ、キバナノコマノツメ カタクリ、ミツバオーレンなどなど |
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七っ小屋山頂でやっと待望のランチです。 |
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谷川岳西の稜線、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳です この稜線も馬蹄縦走で歩いた思い出の道です。 |
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七つ小屋山頂から鞍部までグングンと岩場の 急降下です。 先ほどまでの道とはまるで変わって 岩場の瘠せ尾根になって危険な道になります。 大源太山が益々迫力を増してきます。 山頂で先行者でしょうか二人の登山者が手を振って います。今日初めてみる人の姿です。 ヤッホー!! 女性の声がしました。 ここからが大源太山の山頂まで鎖場が続きます 急登の連続です。 |
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鎖場は慎重に、また鎖が無くザレ場は更に 慎重に三点確保で上がります。 汗は吹き出ても虫がワンワン寄ってきても 拭うことが出来ません。 |
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ウアォ−!! 大源太山は我々四人が独占です。 山上のゆったりした時間は静かに過ぎていきます 夏みかん、レモンが酸味が疲れを解いてくれます。 山頂からは弥助尾根をただひたすら下るのみです。 |
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下りの斜面はアズマシャクナゲの群生です。 弥助尾根の下りは瘠せ尾根の急傾斜の連続で 私の最も苦手な下りです。 右ひざはバネが利かない状態になり、一歩間違えば コロンと下まで転げ落ちてしまいそうです。 慎重に慎重に・・・・・ 徒渉地点まで急な道でロープに助けられました。 |
最後の徒渉地点です。 心配したけれど水量が少なく難なく渡る事が 出来ました。 登山口近くの杉林に差し掛かるとに私達の下山を待って いたかのように、にわか雨のおまけがつき、 火照った体を冷やしてくれました。 行動時間9時間でしたが、充分に大源太山を 楽しむことが出来て大満足な一日でした。 |
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出会った花たち ユキザサ サンカヨウ ショウジョウバカマ |
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シラネアオイ イワウチワ ツバメオモト |
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イワナシ ミツバオーレン キバナノコマノツメ |
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カタクリ イワカガミ タテヤマリンドウ |
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アカモノ ヒメイチゲ サワハコベ |
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タムシバ ホウチャクソウ ミソガワソウ |