観音山(秩父)
                         (698m)                       
                                                     
                                                           2017.12.26(火)
今年の登り納めは何所の山にしようか・・・
近くて低山で展望が良く、出来れば初めて歩くかか暫くぶりの山・・・
何処かないかなぁ
分県登山ガイド埼玉県の山をめくっていたところ、ありました!
観音山(小さいが展望の良い独立峰)
埼玉の山は最近は宝登山、官の倉山へ行ったばかりだがマイカーで行くのは本当に暫くぶりだ。
車窓から眺める秩父への懐かしい道、初めて訪れる観音山に期待で胸がワクワクしてきた

参加者
CL藤井、星野、宮内、高橋、川野
コースタイム



最初に目指すは地蔵寺
ここに1400体以上の水子地蔵が赤い涎掛けで風車を持ち山の斜面に
立つ姿は想像以上に異様な景色だった。
毎年お盆の8月13日に行われる盂蘭盆会の法要では、全ての地蔵 に
ロウソクが灯され、大変幻想的な情景だそうだ。

地蔵寺のトイレを借用するため立ち寄った。
観音寺のトイレはぽっとん式、女性には地蔵寺のトイレがお奨めと
ある方のブログに記載があった。
なるほど地蔵寺のトイレは新しく水洗、温便座の綺麗なトイレだった。

しばしお地蔵さんの表情と壮観な眺めを楽しんだ。
参道沿いに情緒あるお蕎麦屋さんが軒を並べていた。
雰囲気的に美味しそう(*^_^*)
 

地蔵寺から再び車に乗り、小さな観音山トンネルを抜けると
行き止まりに広い駐車場があった。

身支度を終え、さあ!出発だ。

秩父34霊場のなかでもっとも険しい難所に建つお寺とされる、
秩父札所31番「鷲窟山(しゅうくつさん)観音院」。

駐車場の右へ進むと仁王門が現れた。
台座を入れると4メートルを超える規模、石造りの仁王としては、日本一の
大きさだ。
 


駐車場で群ナンバーの車から男性4人組が降りた。
我々と同じ観音山へ行くそうだ。

お先に失礼します。

本堂まで300段くらいの石段が続く。
えー!!まだ、まだあるの。
現在歩いているふれあいのみちにはこの程度の石段に
慣れているから気にならない・

石段脇には句碑がいくつも建っているので眺めながら歩けば
あっという間です。
 

新生代第3期の地層 (約1700万年前)
凄い!歴史ある地層なんですね。

今日は最初から驚くことばかりだ。


ご本堂の左後方には、落差約60メートル以上の“聖浄の滝”があり、
滝と言っても微かに水の音がする程度。
滝の左側の断崖の大きな岩には埼玉県指定史跡「鷲窟磨崖仏(しゅうくつまがいぶつ)」たくさんの石仏が岩肌に刻まれている。

いやー!!素晴らしいパワースポットを感じる。
ここを見ているだけで満足!満足!また訪れてみたい。

仲間の皆さんも同じ気持ちらしく、登山はどうでも・・・

さぁ!いつまでも見てちゃだめだよ!
山へ行きましょう!

先ず西奥の院へ向かった。
折角だから散策しましょう。。


西奥ノ院
Mちゃん何を拝んでいるのでしょうか?
展望が良く、あずまやがあったので、まず一休み。
今日はゆっくり今年最後の山を楽しみましょう。


休憩後、今度は下へ行く道があり、そこを下がっていくと断崖の切れ目に
お地蔵様がズラリと並んでいる場所がった。
本田次郎親常の馬繋場跡。
ここも見応えがあった。

さ!先を急ぎましょう。
 

一周すると観音山への標識から登山道に入る。
丸太の急な階段が続く。

風が無く急な登りに体が汗ばんできた。
衣服調整しながら水飲みタイム。



牛首峠への分岐
標識がしっかりあるので迷うことはなさそうだ。

何しろ初めての山は久しぶりなので足はルンルンしてる。
足の痛みは何所かへ消えてしまったようだ。


 
急な道をフーフー言いながら、尾根に出た。
眼下に合角ダムが広がっていた。
尾根を左に向かう。

ここから仁王像の石を採石し、細工した場所があった。
しかし、どのようにして下まで運んだのでしょうか。 


観音山(698m) 
二等三角点の山頂にはだーれもいません。
両神山、甲武信岳、二子山など・・・左に武甲山など・・・
風が強くなっていたので岩陰に座りランチタイム。
食べ終わる頃、駐車場で会った男性4人パーティが上がってきた。

またもお先に・・・
4人パーティーは私たちと反対へ下ると楽ですよって、、、
誘惑に負けそうだったが、私たちは計画通り牛首峠に向かうことにした。


落ち葉を踏んで快適な道。
でも、ちょっとザレたトラバース気味の嫌な個所もあった。


唯一の鎖場だが短く難なく通過した。
 
日尾城跡 
ちょっと寄り道して城跡へ。
戦国時代の山城で、寄居鉢形城の支城として上州から侵略してくる甲斐武田勢力に備えたものとか。

ヌ、ヌ、、、城の下の祠には日尾城山八幡と上の祠には馬上(もうえ)城山八幡
何だろうか?集落の違いかな?
さて、ここでちょっと休憩しましょう
仲間は「あれ!座っちゃうの!」
「今日はゆっくり山行だからね、もう私には山頂を踏むだけの山は卒業よ」
これからは山を楽しむ、それだけ・・・

五木寛之の著から
50代=下山の人生を歩く覚悟を決める。
60代=これまでの生活をリセットする。
70代=下山の途中で現れる平らな丘のような場所を楽しみ、活力を補充する。
80代=社会的なしがらみから身を引き、自分の思いに忠実に生きる。
90代=たとえ体は不自由でも、これまでに培った妄想力で時空を超えた楽しみにひたる

城跡で目前に聳える観音山の頂を見ながらコーヒータイムし、あの頂はのろし台だったのでは?
この山城に想像が膨らませながら至福のひとときだった。
若い頃は山頂を踏めば一目散に登山口へ向かっていたような気がするが
只ひたすら下山するだけではなく、今は下山も山の楽しみの一つじゃないかな・・・

        
 

牛首峠
牛首峠の切通し状の大岩を抜け、ここからは沢筋の露岩には丸い礫を
含んだ岩が露出し、うす暗い道はひんやりして荒れ気味の道だった。
 

こんな大岩が次々に現れ、沢沿いの道から小さな滝がいくつも見られた。
今の時期、水量が少なくこれが滝?って感じだった。
 

ここが終着点の観音寺駐車場。
無事に到着した。

4人組パーティーは先に下ったかと思いきや、群ナンバーの車は
まだあった。

観音寺の札所も登山道も私には興味深く今年最後の山に
満足した山行だった。

帰路はららん藤岡の寄り、お正月用の鉢植えを買った。
 

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