立山(北アルプス)
(雄山・浄土山・見くりが池周辺散策)
                                              
                                                        2017.8.27〜28         

室堂の思い出
30数年前、職場の仲間たちと室堂まで2回訪れている。
最初に訪れた時は次女も一緒で雨の中、雄山に行ったのだが、当時腰痛で顔を洗うことさえできずに
私はホテルで待っていた。資料館をウロウロした記憶があった。ホテルの名前さえ覚えていないが
ホテルから皆が雄山から帰ってくるまで一人でホテルから歩いて資料館へ行ったから
近くのホテル立山だったかもしれない。記録も残っていない。
その後、やはり職場の仲間たちと一の越山荘に泊り雄山から別山経由し、雷鳥沢を下った。
素晴らしく天気が良くて、以来私が山にはまりこんでしまった。
一の越山荘は当時と変わり清潔感がありトイレが水洗になりとても快適になった。
その後、ハイキングクラブに所属し、みくりが池温泉に泊り奥大日岳、竜王岳、浄土山を歩いた。
まだまだ、五色が原から黒部湖へ歩きブルーベリーをいっぱい摘んで食べた事など・・・
また、観光で宇奈月温泉泊で室堂を訪れたが、紅葉と初冠雪の素晴らしい景色は忘れられない思い出だ。

室堂平から眺める北アルプスに山に魅せられて機会があれば訪れたいと思っていた。
股関節痛、腰痛に耐えながら更に体力減退を感じながら週1回程度、里山を歩いている。
今回もクラブの同世代の仲間たちと楽しく歩くことが出来た。
想い出箱の引出しがまた一つ増えたようだ。

参加者
CL星野、小野里、田所、野中、川野、吉田、藤井

コースタイム

1日目
 浜川プール6:00〜〜7:45扇沢P8:00〜立山黒部アルペンルート(黒部湖8:30)〜室堂ターミナル9:45〜10:20(昼食)
→一の越山荘11:50→雄山山頂13:00〜山頂神社13:25〜14:00下山→一の越山荘15:00
2日目
一の越山荘7:00→7:35→軍人霊碑8:15→9:10→古い山小屋跡10:10〜見くりが池散策〜
室堂バスターミナル12:05〜立山黒部アルペンルート〜扇沢15:00

 

立山黒部アルペンルートの始点、扇沢に予定より早く到着した。
夏休み最後の日曜日、しかも久しぶりの快晴に恵まれたので
何処も駐車場は満車状態だった。
有料(12時間1000円)の 駐車場になんとか空きスペースを見つけた
さァー!GO!



立山黒部アルペンルート
標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の
山岳観光ルート総延長37.2km、最大高低差は1,975m。
富山県側の立山町「立山駅」から長野県側の大町市「扇沢駅」まで
乗り物(トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス)を
4回乗り継ぎ、雲上に広がる立山黒部の雄大な大自然を
満喫することができる
往路は只ひたすら乗り物を乗り継ぎ室堂を目指しことにし
帰路に展望台やダムをゆっくり見物することにする。

何度も黒部湖を通過し、ダムの放水を見ているが、今回は初めて
虹を見ることが出来た。

眼下にかつて歩いた下の廊下に続く黒部川の流れに目が奪われた。
両岸の木々はまだ青々しているが、1か月ほどで錦繍の秋を
迎えるだろう。
 

室堂ターミナルに到着すると目前にドーンと大きく立山連峰の姿が
現れ、この景観が素晴らしく絵のようだ。

今日は主峰雄山、大汝山までだ。
先ず今宵宿泊する一の越山荘へ向かう。
その前にここで早いがランチタイム。

銀座通りのような人の波だ。


今年は雪が多かったのか、山に斜面に残雪が多い。
高山植物がまだまだ咲いていた。



    
タテヤマリンドウ              チングルマの穂              トモエシオガマ

    
イワイチョウ                ミヤマキンバイ                  ウサギギク
 

 
一の越山荘の前から槍ヶ岳、笠が岳がくっきりと眺められた
これだけで十分な気分だ。


小屋にザックを預け、サブザックに雨具と水を背負い雄山へ向かう。
一昨年のぎっくり腰から重い物を持ったり背負ったりが辛くなった。
背中が軽くなりいくらか歩調が良くなったかな・・・

雄山山頂まで老若男女の賑やかな人の列が続いている。

年期の入った我々はゆっくり、、、、
だが、現代のにわか若者ハイカーを時々追い越すこともある。

空気が澄んで爽やかなので汗が吹き出ることがなく周囲の景色に
慰められながらやはり山は天気が何よりだ。

山頂の神社が見えてきたがなかなかたどり着けない。


社務所の前の賑やかさ!!
迷子になっちゃいそう・・・

快晴に恵まれた今日は日本三大霊山(立山、富士山、白山)を
眺められラッキーだった。
 

山頂の神社でお祓いを受けるのにも順番待ちだった。
500円払って順番待ちしていると!
ここでアクシデント!
下ってきた男性が、突如!階段で躓き前のめりに転んだのだ。
危ない!!と思っているうちにコロンと一回転し姿が消えてしまった。

でも、幸いなことに自力で這い上がり宮司さんの手で引き上げられ
軽症で済んだ。
危うく命を落とすところだったから御利益が有ったのだろう。
 

山頂で神官に拝んでいただき、お神酒を頂いたが、
齢をとった分だけ有難みが深く感じた。

さて、次のピーク大汝山へ
ところが、危ない一瞬を目撃した我がメンバー数人は次の大汝山は
パスすることにした。

私は30数年前に歩いているのだが、全く記憶が薄れていたので
行こうか止めようか迷ったのだが、下山のいやらしいガレた岩肌を
考えると止めよっか・・・


左に剣岳。
以前、剣御前から眺めた時の感動が甦ってきた。
なんと美しい山なのだろう・・・
私にはとても登ることが出来ない、私と縁のない山だと、、、

でも縁があって早月尾根(2005.9.23)から山頂に立つことが出来た。
あの時も今日のような快晴で、途中の尾根から剣沢コースの登山者の
人の列に驚いたものだ。


 
一等三角点のある社務所広場からアルプスの名峰たちが ズラズラっと
顔を見せてそれぞれの山の思い出話が尽きず時間を忘れた。

時間の余裕があるって山の楽しさも倍増するものだね。
 

奥大日岳(右)と大日岳(左) 下にみくりが池
これも思い出の山だ。
小雨の中、登ったっけ・・・
雲間から早月尾根を望めたかな? 


下山途中、何度も立ち止まりこの大展望を眺め、アルプスの
この空気と風をしっかりと胸に止めておこうと・・・・・。

針の木方面とスバリ岳かな?
 

一の越山荘到着
ようやく受付し、部屋に落ち着いた。
宿泊代が勤労者山岳連盟のカードで10%OF(8400円)は大きい。
生ビールが飲める。

勿論生ビールで乾杯!!
団欒の楽しいひとときはあっという間だった。

夜、2700mに建つ小屋前から上空の星空を仰ぐと、背伸びをすれば星に手が届きそうだった。
 

2日目
6時出発の予定だったが小屋の朝食が6時なので1時間遅れの出発になった。
とにかく今日も時間に余裕があるから気が楽だ。
      
 

まず竜王岳に向かう。
巨岩を縫うように歩くいて行くが岩は滑らないので歩くよい。
アルプスの早朝の空気は本当に久しぶりだ。

 
 

やがて今日の目的の竜王岳が現れた。
そして足元にはトウヤクリンドウ、イワギキョウ、イワツメクサなど
可憐な花たちが岩の隙間に這いつくばるように咲いていた。 


    
 

 

浄土山南峰

富山大学立山研究所 
長年の風雪に耐えた建物でしたが、老朽化により平成20年(2008年)
には使用禁止となりましたが、2年後の平成22年(2010年)に
大規模な改修工事が行われ、現在の姿(茶色の建物)となったそうです。
 

目前の龍王岳 
五色ヶ原の向かうとき通過点だった。
ここへピストンの予定だったが、わずか20分位なのに、
さすが高齢者グループです!
「行きたくない・・・」
「どうでもいい・・・」
多数決でパスすることになった。
 

浄土山から展望を楽しむだけで満足だ。

今日も展望が素晴らしく五色ヶ原、その向こうに薬師岳、左に笠ヶ岳。 
 

昨日の雄山を眺め満足感に浸るだけ・・・ 
 

はるかに白馬三山。 
 

浄土山の北峰にある軍人慰霊碑。
 

浄土山からの下りは岩場の急傾斜だ。

股関節痛の私にはこんな下りは超キツイ!!
踏ん張が効かないから慎重に慎重に一歩一歩下るしかない。
 
下り終わるとそこは雪の隙間にお花畑が待っていた。
チングルマ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、ヨツバシオガマ、
オトギリソウ、ウサギギク、ヤマハハコ、ハクサンイチゲなどなど・・・

そこから展望台まで300mの案内板があり360度の展望がある。
もう展望に満足しきったメンバーたちはすっかり欲を失くし、
みくりが池の散策へ向かいましょう。

以前は行ける範囲は全て行かなければ気が済まぬ!
あれは何所へ行ってしまったのでしょうか。
 

       


     


    
 

室堂平で周囲の景色を堪能しながらお茶タイム。
至福のひとときだ。

これは日本最古の山小屋室堂。
小屋の前にある解説によれば室とは宿泊所という意味があり、
堂とは御堂などといわれるように宗教施設を示すものらしい。
室堂は立山信仰登山の基地であり、信者はここから雄山山頂の神社を
目指したものである。
ここは日本有数の豪雪地帯であり、深い積雪にも耐えられるような
堅牢な構造となっていると想像できる。
風雪に耐え抜いた小屋に愛おしさを感じた。

小屋の前にオトギリソウが今盛りと鮮やかな群落を添えこの小屋の
威厳を引き立たせているように思えた。


 
みくりが池 
ここには温泉施設があり、以前泊ったことがある。
みくりが池温泉は、標高2410mにある日本一高所の天然温泉。
源泉は地獄谷にあり、無加水・無加温、男女別の展望内湯が一つずつ。
白く濁る硫黄の香りの100%掛け流しのお湯がある。

ここまでならまだまだ来られそうだから、近々にまた来ましょう。
 

室堂平までこの石畳の道は結構きついのだ。
今回は展望が良かったが雷鳥に出会うことが無かった。
 

帰路はアルペンルートをのんびりと観光する。
大観峰で黒部湖の上にそそり立つ針の木岳、スバリ岳。爺岳、
鹿島鑓ヶ岳、五竜岳が一望できた。
どこも想い出深い峰々、走馬灯のように当時が思い出された。

五色が原から黒部湖畔のアップダウンのきつかったことなど。 
 

大観峰のレストランでうどんセット(ミニ白エビ天丼、半熟卵、小鉢付)
1650円 
 

アルペンルートの一部のケーブルカー。
帰路のケーブルカーから窓の下を見ると、今回は一の越から
三の越を経由しここ黒部平まで歩こうと思っていた。
下りのみのこのコースはお花が多いと聞いている。
しかし、自分を始めメンバーたちは脚、越に障害を感じている。
未知のコースを窓から眺めて、後ろ髪を魅かれる思いがした。
登山者や休憩している数組の姿がみられた。

構内は階段の登りが辛かった。 
これじゃ、、、三の越コースは無理だったな。
 

黒部湖は展望台へ寄る予定だったが、長い階段に恐れをなしてパス!!
ダム女はダムカードを頂き大満足(*^_^*)

    

予定通り午後3時に無事に扇沢に到着。
和気あいあいとした今回の山行は終了しました。

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