古墳めぐり
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(七輿山古墳・伊勢塚古墳平井地区1号古墳・皇子塚古墳・白石稲荷山古墳) 
                   
                          2015. 1. 3
     

古墳とは、日本列島の各地で造られた古いお墓のことです。
およそ3世紀〜7世紀に造られていて、この時代のことを古墳時代と呼びます。
埋葬されているのは誰でしょうか?
古墳時代の大王や指導者が葬られています。
古墳時代の後期には、庶民も埋葬されるようになりました。

どんな形か?
円や四角の形、またはそれらを組み合わせたような形をしています。
土を盛って造られたため、横から眺めると丘のようになっています。  

  大きさはどれくらいなのか?
3m位から巨大なものは400mを越えるそうです



はにわの里公園の散策から以前より古墳の興味が増してきた
藤岡に大きな古墳が散在しているという歴爺の話に、機会があれば是非訪れてみたいと思っていた。
午後から友人と軽い食事を持参して藤岡市に向かった。
今日の気温は6度、風は冷たかったが七輿山古墳の陽だまりの枯草の上でランチ。
本日の歩数  5500歩 
 


 
12:30〜13:30
七輿山古墳
藤岡市上落合に所在し、古墳時代中期、六世紀前半に築造され
鏑川とその支流鮎川に形成された舌状の河岸段丘上に三段築成で造られ、
大きさは全長145m、後円部直径87m、前方部幅106m、共に高さは
16m。
二重の周溝がめぐり、西側には「コ」の字状にめぐる三重目の溝も
発見されているという。

この時期の古墳としては東日本最大級だそうです。


 
 

五百羅漢
古墳を坂をゆっくりと上がると中腹に江戸も後半になって、造られた
五百羅漢の石像が並んでいます。
丘の頂上に釈迦三尊の立派な石像が建てられています。
石像のほとんどの首が破壊され、もぎ取られています。
これは、明治初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の爪跡を生々しく伝えています。
なんだか不気味の光景でした。

いくつか頭が残っている地蔵もありますが、この地蔵は
当時の様子をどのような気持ちで眺めていたのでしょうか?
 

釈迦三尊 
無残!
 


後円部から見た前方部。はっきりとしたくびれがあります。
また、前方部へはなだらかな繋がる稜線にアルプスの縦走路を
見る想いです。

墳丘の頂上は北風がビュービューと吹きすさんでいました。
でも、久しぶりに山道を歩き、遙かに銀嶺の浅間山を眺め、
眼下にたおやかに広がる長閑な田園風景に
幾日か凹んでいた心は穏やかになりました。

桜の時期はきっと素晴らしい景観でしょう。


 
 

中堀は幅が広く崩れ落ちた石が散在しています。 
 

外堀の名残の池に鴨が数羽風に弄ばされて泳いでいました。 

七輿山古墳から北へ徒歩で伊勢塚古墳へ行きます。
 



13:00
伊勢塚古墳
本墳は当所、円墳と考えられていたが、昭和六二年度の範囲確認調査により直径27,2b、高さ6bの二段に築かれら不正八角形墳と考えられる。内部構造は羨道、玄室からなる両袖型横穴式石室で、大きさは8,9bである。
 
石室の石積みに特長がある。玄室は流麗な曲線を描く胴張りプランで、模様積み(珪岩質の転石を中心に方岩製の棒状の石を配する)と称される独特な石積み技法で、ドーム状の構造になっている。また、擬似[木眉]も架設されている。出土遺物に須恵器、埴輪などがある。
六世紀後半に造られたものと考えられる




 

 

古墳の中へ屈みこんで入ってみました。 
羨道は4m、高さは2m弱と楽々入室可能でした。
中は立ってもゆっくりの高さです。

入ってびっくり!!
よくもこれ程に美しく石室が築造されたものだと感動です。
壁にびっしりと小石が積まれ、綺麗に模様積みになっていました
        石は近くの鏑川の河原石だそうです 
       側面の上の天井部に一枚岩巨石がどっかりと乗せてあり、昔の人はどのようにして重い石を乗せたのでしょうか?
      

 

玄室から開口部。
両脇の袖部の石は砂岩の一枚岩

やぁやぁ・・・見事な石室でした。しかも暖かかった。

 

次は少し距離があったので私の足を気遣った友人は
車で移動し、藤岡歴史館が休館日だったので、門前に駐車して
次の古墳へ歩いて移動した。
14:30
平井地区1号古墳(左)と皇子塚古墳(右) 

古墳の周囲は綺麗に整備されて、広い芝生の上で親子が
野球を楽しんでいました。
この古墳は隣接する皇子塚古墳と同時期の6世紀後半に造られた古墳で、平成3年度の調査により径24m、高さ4メートルの二段に造られた円墳には、葺石、埴輪列、周溝、祭祀遺構が確認されています。石室から出土した装飾太刀をはじめとする多数の副葬品や墳丘から出土した埴輪は、国の重要文化財に指定されています。
出土した刀剣を見てみたい!どこに保管してあるのでしょうか・・・

ここから更に車で移動し白石稲荷山古墳へ向かった。
 



駐車場が無いので道路わきの窪んだ畑の隅に駐車させていただいた。
急な坂道を登ると前方にこんもりした古墳が見えてきました。

14:45
白石稲荷山古墳
河岸段丘上に自然の地形を利用して造られた5世紀前半の前方後円墳。
全長175m、後円部径92m、前方部幅148mで、墳丘は3段に造られている


白石古墳群中で最大の前方後円墳で七輿山古墳より大きいわけだが
古墳がどこからどこまでか分らないのであまり大きく感じない。




 
 


丘の上なのでここに葬られた豪族の領地を見渡せたことでしょう。
頂上からは360度の展望!ウワオ―!素晴らしい!
赤城山、榛名山、妙義山、浅間山、西上州の山々、 
北部は雪雲に覆われていたが、きっと谷川岳、男体山も
見えるのかもしれないです。

寒いので車に戻り、持参のお菓子でお茶タイムして帰宅は四時頃でした。
我が家の客人が帰った後、のんびりした古墳散策に満足した半日でした。

久しぶりに自然の中を歩いたせいか、足はとても軽くなったようでした。
昨日まで凹んだ気持ちは空っ風に吹き飛ばされように気分が晴れました。


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