編笠山〜西岳〜権現岳
2523m  2398m  2715m
(南八ヶ岳)

                                                 2015.8.9〜10
過去の記録
2003.8.23〜24

 
コースタイム
1日目
自宅5:00〜〜観音平P7:50→雲海9:00→押手川分岐10:05〜10:20→途中ランチタイム→
編笠山(13:00〜13:30)→青年小屋14:00
青年小屋14:30→西岳(15:10〜15:20)→青年小屋16:00
2日目
青年小屋6:10→のろし場6:50→権現小屋(8:20〜8:40)→権現岳8:45→三つ頭(10:45〜11:00)
→木戸口公園(1:40〜12:20)→ヘリポート12:30→延名水→八ヶ岳遊歩道分岐14:00→観音平P14:40

日帰り山行を予定していたが急遽、1泊で八ヶ岳へ行こうか。
暫く八ヶ岳は歩いていない。12年前にクラブの仲間で今回と逆コースで歩き、何故か
時間が十分ありながら西岳を残してしまった。
そうだ!編笠山から西岳、青年小屋に泊り権現岳はどうだろうか。

1日目(8月9日)



日曜日なので駐車場の心配があったが、予定より30分位早く到着したので
隅にやっと車を置くことが出来た。
駐車場の隅に3基の簡易トイレがあった。

隣の車の女性二人は県内で編笠山を日帰りピストンとするそうだ。
ほとんどの方が日帰りコースらしかった。


かなりのハイカーだ。ファミリーも多い。
アルプスと同様、若者が圧倒的に多い。
シラビソや広葉樹林の森は歩き良く、心配した連れたちの歩調は
良さそうだ。


雲海のポイントは大勢のハイカーが休憩している。
一組のファミリーは子供たちは山頂へ行きたいと言っていたが
親らしき男性は返事をしていない。
結局帰ったのだろうか・・・


次の押手川の分岐も賑やかだ。
連れの二人は先があるから展望台はパスと言う。
私も足に自信がないから、どうでもいいかな・・・

ここから斜度が増してきた。


これより先、今回も我々は中高年追い越され隊は何十人に追い越されたか
分らない。
登山は競争じゃありません。
と、誰かが言っていましたね。

でも、行けど行けど抜かれると少々焦りが出てくるのも確かです。
ま、山頂までお腹が持ちそうにお無いので、途中の木陰でランチタイム。
ゆっくり休憩だ。


鉄梯子、私が上で待っていても待てど暮せど後続隊は姿を
見せません。

道は次第に斜度がきつくなり、連れの足は遅々として進みません。
ちょっと軽い高山病の気配がするという。

若者グループも山頂直下は苦しそうだ。
でも、まだまだ私は若者に負けない根性で後ろに付いて行く。
「このくらいの山をいつも歩いているんですか?」
「まあね・・・(*^_^*)」


やっと編笠山頂です。
すっかりガスに覆われてしまって、期待していた富士山、南アルプスの
姿はありません。
がっかり・・・・・

10分ほど遅れてヨタヨタしながら連れの登場だ。
展望はないが、大休憩。
編笠山を下れば今宵の宿、青年小屋が直ぐだ。


ほとんどの人たちはピストンで観音平へ消えて行った。
ギボシ、権現岳の荒々しい姿が見える。

直下に青い屋根の青年小屋が望める。
巨岩のペンキを頼りに小屋を目指す。
先日の鳥海山より足はしっかりして痛みを感じない。


青年小屋で宿泊の手続きをし、疲れた二人を残して
私は一人で前回、残してしまった西岳へ向かうことにした。

サブザックにカッパ、水、ヘッドランプ、おやつ、空のペットボトルを
入れて、小屋裏のキャンプ場から水場に向かう。
 

キャンプ場の隅にトウヤクリンドウがひっそりと咲いていた。 


14:30 西岳へ向かう。


苔むした登山道はとっても歩き良く、ほとんどが下りの道が続く。


途中から編笠山が見渡せる。
アキノキリンソウ、イチヤクソウなどの花の励まされて
緩いアップダウンを駆け足状態で山頂へ。
 

登山道は良く整備され赤いテープがあり迷うことはなく
歩きやすい。足にやさしい道だ。 

ガレた山頂にはマツムシソウ、ジャコウソウ出迎えてくれた。
     


西岳山頂
対峙する編笠山の頂上の人影を見ながら水を飲み、チョイ休憩だ。
遅くなると仲間が心配するとゆっくりもしていられない。


乙女の水
帰路は樹幹を午後の光が眩しく、明るい尾根歩きにほっとした。
西岳では誰にも会うことが無かった。

水場で明日の水をペットボトル2本に汲み、とても冷たく美味しい水だった。
小屋の方だろうか大きなポリタンクに二つ汲んでいた。
連れたちが待つ小屋に到着したのが丁度16時だった。
往復1時間30分だった。
 

夕食は17;30
私達の他に3組の中年カップル、大学生の親子だけ。
宿泊者全員でテーブルを囲み、和やかな団欒のひと時を過ごした。

ご飯、トン汁はお代わり自由。
ビールは西岳から到着してすぐにゴクッ!!
夕食時に白ワインで乾杯!

小屋はカーテンで仕切らているが個室状態。
トイレは昔ながらの和式ポットントイレ。
 


2日目(8月10日)


朝食も5時半。
一組は編笠山でご来光を見ると言っていたので既に出発した様子だ。

先日の鳥海山お浜小屋より上等な食事だ。
 

今日はギボシ、権現岳、三つ頭を回り観音平へ向かう。
アキノキリンソウが見ごろだ。 

お花が予想以上に多く、特にコバノコゴメクサ、ジャコウソウ、トウヤクリンドウ、
の多さは驚きだった。
 

小屋から編笠山。 
 

今日は富士山、南アルプスがしっかり見える。



 


 

青年小屋から 緩い坂を上り樹林内を抜けると
前方には

 

前方にこれから目指す権現岳。 
 

のろし場
 甲斐武田軍ののろし場だ。
ここからは甲府盆地・諏訪盆地が見渡せる。
 

崩落したギボシの荒々しい岩壁を横に見ながらギボシはトラバースする。 
 

落石に気を付けながら慎重に一歩一歩進む。 
 

岩場、ガレ場が続くがスタンスはしっかりしているので
安心だ。

後ろに編笠山。 
 

あれ?こんなに何か所も鎖があったのだろうか?
12年前の記憶は全く薄れている。

当時、同行したKさんに聞いたが、三つ頭まで疲れた事しか
覚えていないと・・・・・

私もまったく同じだった。 


 
後ろに南アルプス(北岳 、甲斐駒、仙丈岳、鋸岳)
北アルプスは靄っとして見定めることが出来なかった。
 

 権現小屋
小屋の前のベンチで休憩。
 


8:50
赤岳分岐 
昨夜のご夫婦の一組みはキレットを越えて赤岳へ、私達より早く
出発していった。今頃キレット核心部を歩いているのだろうか。

私も以前は歩きたいと思っていたが、今の私にはかなわぬ夢だ。
 

親子連れが元気よく前を行く。
私達の距離はどんどん離れていく。

しばらくして下山してきたその親子たちは
「この先がちょっと危険ですよ」
 

権現岳山頂 
何処に危険があったのかわからないうちに権現岳山頂だ。
 

振り返るとギボシの稜線が美しい。 
 

前方に三つ頭、その先に富士山が、、、、

ところが先行した単独の男性が戻ってきて、三つ頭までの時間が
かかり過ぎると・・・・・あれは三つ頭ではないかも?

その方に迷わされて行ったり来たり・・・・・
確かに時間はオーバー気味だったが、地形図からしても間違いはなかった。

 
 

鞍部から15分で三つ頭に到着。

こちらのコースは単独の男性と私達追い越され隊だけだった。
静かな山を満喫できた。
 

三つ頭山頂 
大休憩し、まだお腹の虫はおとなしいので木戸口まで頑張ろう。
 

静かな山頂は木戸口方面からの団体さんの登場で一気に賑やかになった。

振り返れば権現岳の険しい姿が、その右に赤岳。
 

木戸口は尾根が広く休憩に良い場所だ。
木陰でゆっくりとランチタイム。

キウイ、オレンジ、バナナなど フルーツがザックから消えて
ザックは軽くなりやれやれ。
 

キオン、マルハダケブキの黄色が鮮やかだ。
付近にアサギマダラがヒラヒラと優雅な姿で舞っている。 
 

アサギマダラと今年初めての出会いだ。
 

笹原がどこまでも続き変化のない笹すべりの道。

おっと!石車に乗り一転し二転し右のお尻を思い切り強打。 
途中の延名水で美味しい水に有りつけると楽しみにしていたが
飲用できないって・・・残念。
 

14:00
八ヶ岳遊歩道の分岐から観音平に向かう。
歩き良い道だ。 

出会った花たち
      


      


      


      


      
 

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