大和路を歩く bQ
                   
                          2014.5.2〜7
昨年に続き2度目の奈良です
今回は春日山原始林と二上山そして葛城古道に期待し胸がときめきます
このときめきを求めて・・・これが人生で大切です!
最近は山の連泊がきつくなったので古都の香りとハイキングが魅力です
                             

                                     1日目 5月2日  移動日 東大寺散策(能見物)
                                     2日目 5月3日  若草山〜春日山原始林〜白亳寺
                                     3日目 5月4日  二上山
                                     4日目 5月5日  葛城古道
                                     5日目 5月6日  岩船山〜石仏のみち〜浄瑠璃寺
                                     6日目 5月7日  移動日 黒塚古墳、天武・持統天皇陵、飛鳥資料館、甘樫の丘、 

5月2日(一日目)

ホテル到着後、東大寺散策


大仏殿



大仏様の鼻の穴と同じ大きさの柱の穴。
ここを潜ると「無病息災」のご利益があるというので私も潜ってみたけれど
簡単そうですが、ちょっと大変でした。

大仏様の鼻の穴と同じ大きさの柱の穴。
ここを潜ると「無病息災」のご利益があるというので私も潜ってみたけれど
簡単そうですが、ちょっと大変でした。

散策していると何処からか笛、太鼓、お囃子の声が聞こえてきた。
境内の鏡池で能を舞っていた。
これは東大寺の盧舎那(るしゃな)大仏に、日本の伝統芸能・能楽を奉納する
「東大寺盧舎那大仏慶讃(けいさん)能」で
生きる喜びを表現しようと行われていて、春と秋の2回あるそうです
暫くぶりの能舞台に時間を忘れて見入ってしまった。



5月3日 ホテル8:40
若草山〜春日山原始林〜白亳寺

奈良市の市街の東方に位置する原始林で6千年前から変わらないこの森は精気に満ちています約250haの広さがある。
世界遺産に登録され、春日大社の神域として古来より狩猟や伐採が禁止され、 積極的な保護により原始性を保ってきた

若草山
ホテル 8:30

     
 9:50 南登山口から入山料150円
昨年は時間切れで入山できなかったので
今回は是非歩きたいと思った。

 350段の石段を上がって行くとすぐ下に
奈良市内が見渡せた。
高さ342m、広さが33ha
若草山は芝生で覆われて三重の山。
鹿も若葉の季節、きっと美味しいでしょう
わらび採りしている姿があちらこちらにあり
私も座り込んで採りだしたら切がない。

 
10:40 三角点のある山頂に到着 
鶯塚古墳がある。
全長103mの前方後円墳で、後円部に
「鶯陵 」の石碑が立っている
       
 天然記念物春日山原始林の碑
若草山と一変して空気も違っていた。




ここはモミジが多いから新緑が鮮やかだ。
みどりの風、水のささやき、木の葉の舞に
小鳥の澄んださえずり、さすが世界遺産の
 森だ!
静かな森は神秘的な雰囲気を醸し出している。何処の山にもある森なのにここは 
なんかが違うのだ。
なんだか不思議な世界!
11:35 鶯の滝
林道から山道らしい急な坂を下ってゆくと
滝の音がしてきた。
滝周辺は鶯の鳴き声が多く、また滝の音が鶯の鳴声に似ているって?

 
       
 石畳の道に中山道歩きが思い出された。

 12:30 首切り地蔵
ここにトイレ、休憩舎があり大勢の人が
ランチタイム。
持参したワインと名物柿の葉寿司で私たちもランチタイムです。
 
沢沿いの道は涼しくて快適です。

 
       
 途中の道の脇の上に石窟仏が・・・よくもあんな所に彫ったものだと感心する。
他に朝日観音、寝仏、夕日観音がある。




東海自然歩道の標識。シンボルマークは
モミジだ。白亳寺まで1,3kmの標識。





14:00 白亳寺  入館料400円 
境内から奈良盆地が一望できる。志貴皇子(天智天皇第7皇子)の山荘跡を寺とした境内の五色椿は咲き終わり花びらが散っていたが、他の寺院と比較すると庭は荒れ気味だったが飛鳥の匂いが濃く漂っていた

帰路は新薬師寺に寄る。入館料500円
本堂に我が国最古最大のの十二神将が威力ある姿て立ち並んでいた。
天平19年(747年)、聖武天皇の健康回復を願った光明皇后が建立した古刹。


 

15:30 今日の目標は全て終了し、ホテルまでまだ1時間以上歩かなけれなばならない(+o+)
東大寺近くでギブアップし、タクシー でホテルへ直行。
東大寺周辺の道路は蟻の如く人の波でいっぱいだった。おーっ!疲れた!疲れた!
  
   5月4日
二上山 ・ 
(壺井神社)

8:30 ホテル出発し徒歩で近鉄奈良駅に向かう。
西大寺、橿原神宮、で乗り換えし當麻寺駅で降りる。駅前で中条餅を買って参道を12分で当麻寺だ。
       
 10:35 當麻寺駅から古い家並みの参道を歩く。電線がやたらと目に付く。




10:40 当麻寺 7世紀創建の古い寺だ
参道から石段を上り仁王門をくぐるとゆったりとした広場があり左右に僧坊が連なる
平安時代には40ほどの僧坊があったとさえている。僧坊はそれぞれ独立した寺でもありそれぞれに牡丹園を持っている。
10:50  中将姫ゆかりの寺として知られ、中将姫が西方浄土を蓮糸で織り描いたとされる當麻曼茶羅(国宝)を本尊としている



奈良時代〜平安時代初期建立の2基の三重塔(西塔と東塔)がある。 




       
牡丹とつつじ
境内の牡丹園は何所も満開、入園料をその都度払う
牡丹の花の寿命は短い。
当麻寺では雨などに当たらないよう傘をさして大事に保護されている 
広い境内は遊歩道がありシャクナゲ、つつじを眺め三重塔が随所から眺められ
観光客も多い。
  
       
シャクナゲは珍しい色の花があった。

11:40 境内散策だけでも1時間以上
かかった、これから寺の後方の二上山へ
向かうのでゆっくりもしていられない。
二上山ハイキング
約12km (当麻寺散策含む)約4、5時間 
   
 11:50〜12:15 傘堂で ランチタイム
1辺40センチあまりの方柱の上に、方形造の屋根がのる珍しい形の御堂
中条餅とワインの相性が良い・・・美味い!
食事中も傍らの道を下山者が続々と歩いてくる。二上山左が雌岳、右が雄岳。
12:20 ここから二上山へ向かう。 
       
 万葉集にたびたび登場し、昔から人々に親しまれてきました。雄岳と雌岳の二つの頂上を持つことからこの名がつきました。
間もなく 馬の背に到着。トイレがあり渋滞だった。兎に角登山者がこれほど多い山
は他にはないだろう。
13:20 雌岳山頂(468m)
広々して日時計があり展望が良いが
まだお腹が空いていないので雄岳へ向かう。 
雌岳山頂 低いけれど初めての山だから
ハーイ!ポーズ。

       
 14:10 雄岳(517m)    雄岳山頂にある大津皇子の墓
ここが今回の目標だ。
下山は二上山駅に向かった。
 
 15:10 下山は二上山駅
10分後の電車で上ノ太子駅に向かう。
     
 16:10 壺井神社  境内の樹齢1000年の楠木
逞しい巨木から元気を頂きます
16:52発 上の太子駅から2回乗り換えて 近鉄奈良駅に到着。
今夜の夕食は外食し、その後山崎屋に寄り奈良漬を買いタクシーで
ホテル到着は8時過ぎになってしまった。

5月5日(月)
葛城古道を歩く

ホテル前からバス(8:52)にて近鉄奈良駅へ向かう。
西大寺〜橿原神宮前〜尺土〜御所(ごぜ)駅まで近鉄を3回乗り換え御所駅からバスにて風の森バス停下車

今日の天気予報は雨、(雨の中歩きたくないなぁ・・・)
御所駅で下車しバスを待つ間、小雨が降り出したが風の森に到着する頃は止み
私はやっぱり晴れ女かな?

奈良盆地は日本の政治・文化の中心として早くから開けた地域でした。
六世紀以前、ここに勢力をふるっていたのが三輪一族と葛城一族の豪族でした。
その歴史と神話の里を全長13kmに点在する遺跡や寺院を散策します。

   
       
11:38 風の森バス停
なんと響きのよい地名でしょう
これだけで期待で胸がうずうずしてしちゃう




風の森の標識 
田園風景に建つこの石柱にもカメラが向かってしまう


11:55 高鴨神社 
高鴨神社は日本サクラソウでも有名な社である。現存しているほとんどの品種、約500種、2千数百鉢を、宮司が手塩にかけて保存栽培しているとのこと
今日もサクラソウが展示、販売されていた
マップを見ながらてくてく歩きが始まった。




 
       
葛城の道の石柱 
このような標識にホッと安心できる。


12:40 高天彦神社 
ここから参道が始まる。
私はちょっとお腹が空いたんですが・・・
まだ、、大丈夫って?
もう少しの我慢。
少しと参道を行くがわずかな登りでも空きっ腹には応えるのじゃ(-_-;)
参道の脇は良く手入れされつつじが綺麗
に咲いていて疲れを忘れさせてくれる。
 多分地元の方たちが管理しているのでしょう。
スギ林を抜けると展望が開けなんと素敵な風景!まるで絵になる山間の集落だ。
本殿手前に小さくも綺麗な小屋があって 
中を自由にお使いくださいと張り紙があり
有難くランチタイムが出来た。
       
13:20  高天彦神社
神社の背後にご神体の山があり本殿はない。荘厳な雰囲気があり、神の存在が間近に感じるのは私だけだったのでしょうか
 13:30 田植えの準備完了
農作業のことに関して全く無知な私だから
「へーぇ、田んぼの土ってこれ?」初めて見る畑。きれい!
13:40 橋本院
境内にはたくさんの地蔵と弘法大師像などがある。
 
橋本院の庭を抜け、古道は杉並木のうす暗い 山道に入って行く。
マップには厳しい道と載っていたが、山歩きに慣れている私には歩きよい道だった。
       
13:50 シダの生い茂る山道
緩いアップダウンだがある良い道だ。
境内を抜ける道はイノシシ除けのフェンスがあり鍵を開けて通過する。 大和平野や大和三山を一望できて長閑な田園風景。奈良特有の景観かも。  道路沿いに葛城の道案内図が随所に
ある。
       
中山道と同じく古道の何処も趣がある。 

14:00 極楽寺
 
何処の寺院も境内はきれいな花に彩られているが、この寺も同じだ。
 道の両側に建つ家は古く豪壮なものが多い。
豪族葛城氏の権力の偉大さ、今もなお歴史の深さを感じさせる。
      境内に御神木“乳銀杏”幹周:3.85m、
樹高:25m、樹齢1200年 

幹から乳房のようなコブがたくさん下がっている。

生命力の強さをちょっと分けて頂く。
長生きはいいが、あの世の直前まで元気でいたい。
                   境屋太一の生家

14:50  古い家並みが続き、古の雰囲気に満足する。
長柄神社は門前を素通りした
15:10 一言主神社(ひとことぬし) 
一言主神社は、願いを一言だけ聞いてくれる「いちごんさん」として地元の人から親しまれている。一言主神社は各地にあるがここが総本社である。男性が一人拝殿で手を合わせていたが、身動きせず私は脇からお賽銭を投げ入れ拝礼しただけ。  
       
近畿自然歩道のトンボのシンボルマークの
標識がある。



 
杉木立の一角に綏靖天皇(すいぜい)天皇高丘宮跡の碑

「わが見が欲し国は 葛城高宮 吾家のあたり」古事記より
高丘宮跡を通りすぎてわずかに行ったところに、休憩所があったのでしばし休憩したこの辺りは楢原と呼ばれる地域で、展望の良い畦道から大和三山が翳んで見えた。

15:50 九品寺
境内の裏に千体地蔵がある。
豪族、楢原氏が南朝方について北朝側と戦ったとき、地元の人たちが味方の身代わり として奉納したもので、そのことから身代わり石仏とも呼ばれている。
 
県道30号の通りに出て櫛羅(くじら)の信号を右に行くとバス停があったが
バスの時刻表16時台は一つもなし(+o+)
ひたすら御所駅を目指して黙々と歩きます

近鉄御所駅到着16:40着  御所駅発16:45で再び近鉄乗り換え3回してで奈良駅まで

今夜も遅くなるので外食です
(ラーメン・餃子)肌寒くて生ビールは飲む気にならなかった。
 
千体地蔵 傾斜のきつい道を九十九折に
上がって行くとお地蔵さんが果てしなく並んでいた。疲れて途中でリタイアした。


5月6日(火)
岩船寺〜浄瑠璃寺 
 
 
ホテル8:30 今日は車で移動
まず、般若寺に寄ったがまだ開門していないので岩船寺へ向かった。
奈良から京都に入った。
       
 9:00 岩船寺 拝観料300円
花の寺、あじさいで有名。
三重塔、十三重石塔(重要文化財)が
新緑に眩しく映えて素晴らしい。

岩船寺から浄瑠璃寺へ徒歩でウグイスやカエルの声を聞きながら向かう
10:50 浄瑠璃寺 西方九体阿弥陀堂
 駐車場から細い参道を行くと「本堂」が東向きに建てられている。この中に安置されている九体阿弥陀仏も東向きになっている。これは西方浄土へ迎えてくれる来迎仏である阿弥陀仏を東側の対岸から浄土池を通し彼岸に拝める形にしているという
堂内は撮影禁止。
ここも美しい三重塔がある。
境内をしばらく散策。

岩船寺へ帰り当は石仏めぐりを歩く。
約1,5km



 
   当尾の石仏めぐり 約片道1.5km
往路はバス通りを歩く。
随所に自販の野菜売り場がある。
今の時期は何所の店もタケノコがいっぱい 
       
       

岩船寺に戻り、県道三三号線を車で柳生の里へ  
       
13:00 家老屋敷 
ここは旧柳生藩家老屋敷(県文化)で小山田主鈴の旧邸であり1848年に建築された。
一時子孫が離れ空家になっていたが1964年に作家の山岡荘八が買取り修復した。山岡氏はしばしばここに滞在して、 小説の構想を練ったといわれている。 その死後、 1981年に遺族から奈良市に寄贈され一般に公開されるようになった。 屋敷には小山田主鈴や、旧柳生藩関係の文物、山岡氏の遺品の数々を展示している。
13:50 一刀石  14:50 柳生の里から田原の里へ移動する 

美しい山里をドライブする。
どこからか香ばしいお茶の匂いが車内にも漂ってきた。
       
15:20 光仁天皇陵  山の斜面にお茶畑が広がり、急な道を
上がりると 太安萬侶 の墓がある
15:55 太安萬侶
 
16:00  春日宮天皇御陵

16:40  ホテル到着
今宵は奈良の夜最後の晩餐、入浴後ゆっくりとホテルで夕食
生ビールとワインで、ちょっと飲みすぎたかな(*^_^*)(*^_^*)
 
                     おしながき
               前 菜   季節の五種盛り
               お造り   二種盛り合わせ 褄一式
               蓋 物   羽二重蒸し
               洋 菜   牛フィレ肉のステーキ
               揚げ物   稚鮎の天麩羅
               台の物   白身魚の柚香鍋
               御 飯   ひのひかり
                      香の物
                      赤出汁
               デザート  チーズのズゴット  
             毎晩、こんな感じで美味しくて完食、昨年同様少し太り気味になりました
     
5月7日(水)
黒塚古墳資料館、万葉文化館はともに水曜日で休館日だった。残念!!
   
  藤原京 発掘調査研究所見学  

同行の一人が毎年ここを訪れて職員と親しいらしくお喋り、
その間、ゆっくりと展示室を見ることが出来た。
土器や瓦の形式と年代の基準となる資料
藤原京造営に関する出土品、出土した牛のくびき
古代役人が使用した道具など

690年(持統4年)に着工され、飛鳥浄御原宮から694年(持統8年)に遷都した。
完成は遷都後10年経過の704年(慶雲元年)と言われ、着工時期は676年(天武5年)に始められていた。
このことは藤原宮の発掘調査からも明らかになっている  
     
 
10:00 黒塚古墳
資料館は休館日だったので古墳を散策。 
      
12:00  天武天皇・持統天皇御陵
壬申の乱(672年)で大友皇子を倒した大海人皇子(即位後に天武天皇)とその皇后である持統天皇の合葬墓です。
持統天皇は後に女帝として皇位を継承し、藤原京を造営しました。
7世紀後半の築造で、南北径約50m、東西径約45m、高さ約9m。


こんな展望の良い所に天武天皇は持統天皇と仲睦まじく眠っているんですね
最愛の妻と二人で羨ましい!
 
ご夫婦の人柄が伺れるような温かみを感じるお墓です
               
お茶やでぜんざいを頂き、元気を出して、甘樫丘の展望台へ上がった。 
 13:25 甘樫の丘  ここから二上山、大和三山、藤原京が一望できた。  
頂上からは飛鳥一円が眺望できる標高145mの小高い丘である。
この丘の中腹と麓に、蘇我蝦夷・入鹿親子の邸があったと言われているが、大化改新によって
入鹿が中大兄皇子に倒された直後、蝦夷はその邸に火をかけて自害したといわれている。

丘の隅に志貴皇子の万葉歌碑がある
采女の袖吹きかへす明日香風都を遠みいたづらに吹く
今回も充実した大和路だった。
一所懸命に歩き、見て、食べて、飲んで申し分ない奈良の6日間でした
14:00    
名残惜しく奈良に別れを告げ一路我が家へ・・・

帰路、姥捨SAで夕食、素晴らしい夜景を眺めながらながいも入りかき揚げ丼
人気bP店長お奨めのメニュー1200円だったかな?
衣がパリパリで量もたっぷり美味しかった!  

    

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