涸沢(北アルプス)

                   
                          2014.9.28〜30日
過去の記録  2002.9.29〜30   2012.10.3〜5

コースタイム
 28日 浜川P5:00→→沢渡P8:00〜タクシー〜上高地バスターミナル8:30→明神池9:20→徳沢(10:30〜11:00)
→横尾山荘12:35→本谷橋13:35→涸沢ヒュッテ15:40
 (泊)

                           29日 涸沢ヒュッテ6:30→屏風の耳分岐(8:00〜8:10→新村橋11:00→徳沢(11:30〜12:10)→
                                          明神池
13:10上高地バスターミナル14:20〜タクシー〜沢渡15:00〜〜15:30白骨温泉  (泊)
                                 30日  白骨温泉9:30〜安房峠ドライブ〜自宅着 

友人が涸沢の紅葉が見たい!
見頃が例年10月初旬だし、友人と日程の調整がつかず少々早いが出かけることにした
が、今年は例年より紅葉の時期が早まり、本当にラッキーだった。
前日、御嶽山が突如の噴火のニュースであたふたして、中止にしようか迷ったが
友人の行きましょう!のメールで気を取り直して出かけることにした

  沢渡第2駐車場に到着、上高地までタクシーの相乗りは運よく男性二人が
身支度していたので料金は格安になった。

タクシーの運転手さんは今年は天候不順で登山者が少なかったと
嘆いていた。
確かに私もアルプスは2回中止した。

河童橋は既に観光客で大賑わいだった。

 
   


 
予定より30分遅れの出発だった。

明神池
ここまでは平坦な道で順調な足取りだったが、軟弱な中高年追い越され隊
はこの辺りから大きなザックの登山者から追い抜かれてしまった。

明神館を出てすぐに徳本峠の分岐がある。昔、釜トンネルが無かったころは
この峠を越えて上高地へ入ってきたらしい。
私も以前、徳本峠越えをしたことがあった。
小屋は現在は建て替えしたらしいが、当時は小屋は傾いて風情のある
小屋だった。

徳本峠との分岐を過ぎると、唯一の登り坂が待っている
 

素晴らしい青空が西穂高の稜線を引き立ている。
今日は良い紅葉が見られそうだ。
高揚する心を梓川のせせらぎで抑えられ、ツアーの観光客や登山者の人の
波に流され徳沢ロッジに到着した。 
 

徳沢ロッジの木陰で 少し早いランチタイム。
下山してくる登山者が続々と後を絶たない。
昨日は土曜日でかなりの人が槍ヶ岳、穂高岳へ入っていたらしい。
 


およそ1時間で次の横尾山荘、ここで槍ヶ岳は直進、横尾大橋を渡れば
穂高方面だ。
観光客はここまでだ。 
ここからは登山者だけの静かな道になった。
 

横尾大橋 
橋を渡り、左の屏風岩を右から巻くように涸沢カールに向かう。
緩やかな登りだ。

時々下山する人に出会うだけで登る人は少ないようだ。
登山者は少なくて静かで空気が気持ち良い。
 

ちょうど1時間で本谷橋に到着。
陽射しを避けて休憩する人たちが大勢。 
私達もチョイ休憩。
計画通りのコースタイムになった。

この本谷橋から涸沢まで歩行時間は2時間。
 


ここから結構な急坂が続く。
今日はあまり登りの人が少ないかな?

小屋は布団一枚に 2〜3人と言っていたが、空いているのじゃないか・・・
 

次第に木々が色付いて美しくなってきた。
 
相方さんは順調な歩きだ。
何とか4時までにヒュッテまで到着できそうだ。 
 

樹林帯を抜けると岩肌とダケカンバ、ナナカマドのコントラストが
美しい。
 

奥に穂高連峰が見えてきた。 

相方さんらは少々バテ気味な感じだが、もう少しの辛抱だ。
 

涸沢カールも見えて・・・
ナナカマドは丁度見ごろを迎えている。

相方さん達から一足先に私は小屋で宿泊の手続きをするため
涸沢ヒュッテに向かった。

宿泊者は少ないなんて飛んでもなかった。
小屋は満室、狭い布団1枚に2人だ。

幸い反対の部屋はそっくり空いているようだったので私たちは
そちらに移動した。

直ぐ下でストーブがガンガン焚いているので熱気が2階に丸ごとそっくり
熱風が上がってくる。熱くて眠れそうになかった。
 

2日目

翌日の予定は往路を戻る予定だったが、同行の二人は2度と
来れないからパノラマコースを歩きたい!

軟弱な二人?大丈夫かなァ・・・
私は既に2回歩いているからこのコースの厳しさは十分知っているので
ま、時間の余裕があるからゆっくり歩けば大丈夫かな。

朝食が早かったので6時30分位ヒュッテを出発。 
 


涸沢カールはまだ陽が射さず、写真は良く撮れなったが
早く出発したいので太陽を待っていられない。
 

一昨年、泊った北穂高の山荘が見えた。
涸沢カールには今日もまたカラフルなテントが花盛りだ。

しっかりとこの雄大な景色を瞼に焼き付けて名残惜しく
小屋を後にする。
 

パノラマコースは涸沢ヒュッテの直下から始まり前穂高北尾根の稜線に
出るまでにロープや鎖、丸太の橋などがあるトラバースが続く。

小屋から石段を下るとパノラマコースの表示がありここから
屏風のコルへ向かう。

このルートは槍ヶ岳も見えるし涸沢カールの全貌が見えるので
好展望のお勧めコースだ。



 
北穂高岳(3106m)
北穂高の山頂の右に小屋が見える。
ウワオー!!
 

コースには危険個所にはロープが 張られて
道は整備されてあるから慎重に行けば心配はない。


 
こちらはテント泊の溌溂した若者が多い。
我々もたついた中高年追い越され隊は道を譲る一方だ。
 

おー!
槍ヶ岳が姿を現した。
与太っている相方さん!景色を見るときは立ち止まって動かないでね!

穂高山荘、槍ヶ岳肩の小屋なども見えていた。 


 
1時間余りの険しい登りから解放されわずかにホッとする尾根歩き。 
正面に屏風の頭が見えてきた。



 
稜線からなんと富士山の姿に感激だ。
右は南アルプス北岳かな。 
 

屏風の耳分岐。
コルにザックが沢山デポしてある。
若者たちは屏風の耳へいっているのでしょう。

私も一昨年は夢中でピストンしたが今日は屏風の耳はパスします。

ここでゆっくり休憩し、新村橋まで下る、下る。
相方は下りは早い、下りの苦手な私は情けないほど離されてしまった。 
 

途中から前穂高の急峻な岩稜が迫力満点。
樹林の中をひたすら下る。 


 
奥又白の分岐。

下方に梓川が見えながらも石ゴーロの歩き難い登山道は
まだまだ続く。
 

新村橋にやっと到着。

後方にいた筈の相方さんが 来ません。
何処へ消えてしまったのか、
私がまだ後ろにいると、ずっと待っていたとか。

橋を渡るとのろのろした観光客、足早に過ぎる登山者で
銀座通りのようだ。
 

徳沢ロッジに到着。

生ビールが待っている。これを励みに辛い下りを歩いてきたのだ。
空きっ腹に利きました!疲れとほろ酔い気分でスローテンポで
やっとこさっとこ!
ここからは何十人に追い越されたかわかりません
皆さん大きなザックを背負っているのに元気!元気!

私もかつては裏銀座、表銀座コースを歩きながらも
元気にこの道を歩いたのです

いまや、、、中高年追い越され隊はほろ酔い加減でゆっくりゆっくりと・・・
今度は今宵の白骨温泉の白濁の湯を思い浮かべながら焦らず
ゆっくりとゆっくりと・・・
残りの人生を惜しむように時間を大事に大事に過ごしたい。
 

河童橋は午後の日差しが眩しく、観光客で賑わっていました。 
 

澄んだ梓川から穂高の峰々が赤く染まっていました。
バスターミナルからタクシーで沢渡へ。

沢渡から今宵の宿白骨温泉「白船荘」へ。
白濁の湯に浸かった為か筋肉痛は無く、心配した股関節は
予想外に痛みはなかった。

でも、しばらくはきつい山は止めておきます。
                              

                                   白骨温泉「白船荘」
                       
                   到着が早かったのでお風呂は内湯、 露天も借り切り状態でゆっくり入りました

                   お風呂はすべて加水・加温・消毒・循環なしの源泉100%掛け流しの温泉です。
                     温泉は飲用できるので枡で2杯飲みました。帰りにペットボトルに汲んできた)

        夕食は個室掘りごたつの席お食事処「山家」でいただき、御馳走が食べきらないのでビールは止めて白ワインで乾杯!
               冷えていて美味しくお代わりした。(ウィンでほろ酔い)
                                お献立
               食前酒   杏子酒(少量だったけれど利きました)
               先 付   三点玉手箱 (香茸旨煮、蕨、きのこ柚ポン生酢)
               前 菜
                      焼き鯖寿司、石垣零余子、柳川流し、枝豆、いぶりがっこ、松茸里芋、蒟蒻田楽
               造 里   信州サーモン山掛け、岩魚竹紙昆布締め あしらい一式    
               吸い物   松茸土瓶蒸し
               替り鉢   リンゴグラタン(美味しくて周りの皮まで食べてしまった)
               台の物   黒毛和牛朴葉味噌焼き 野菜各種(肉が和らて美味しかった)
               焼き物   岩魚塩焼き(網焼き)       
               郷土の一品 温泉粥コロッケ
               炊合せ   南瓜炊きよせ いちょう馬鈴薯、紅葉人参、木の葉長芋
                      もってのほか銀庵掛け(大好きな煮物だったけれど食べきれない)
               食 事   信州名物とうじ蕎麦 一本葱、鴨肉、大根、人参
                       美味出し汁で (最後におじやで、私は満腹で食べられなかった)
               香の物   三点盛
               水菓子   リンゴコンポート 杏子、巨峰
 

白骨温泉の贅沢な宿で御馳走と温泉に満足。


3日目の今日は安房峠へ車を走らせ紅葉を期待しましたが
少し早かったようです

峠から穂高連峰の中腹付近が赤い帯状に染まっていた。

 

 


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