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沢渡第2駐車場に到着、上高地までタクシーの相乗りは運よく男性二人が
身支度していたので料金は格安になった。
タクシーの運転手さんは今年は天候不順で登山者が少なかったと
嘆いていた。
確かに私もアルプスは2回中止した。
河童橋は既に観光客で大賑わいだった。
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予定より30分遅れの出発だった。
明神池
ここまでは平坦な道で順調な足取りだったが、軟弱な中高年追い越され隊
はこの辺りから大きなザックの登山者から追い抜かれてしまった。
明神館を出てすぐに徳本峠の分岐がある。昔、釜トンネルが無かったころは
この峠を越えて上高地へ入ってきたらしい。
私も以前、徳本峠越えをしたことがあった。
小屋は現在は建て替えしたらしいが、当時は小屋は傾いて風情のある
小屋だった。
徳本峠との分岐を過ぎると、唯一の登り坂が待っている |
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素晴らしい青空が西穂高の稜線を引き立ている。
今日は良い紅葉が見られそうだ。
高揚する心を梓川のせせらぎで抑えられ、ツアーの観光客や登山者の人の
波に流され徳沢ロッジに到着した。 |
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徳沢ロッジの木陰で 少し早いランチタイム。
下山してくる登山者が続々と後を絶たない。
昨日は土曜日でかなりの人が槍ヶ岳、穂高岳へ入っていたらしい。 |
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およそ1時間で次の横尾山荘、ここで槍ヶ岳は直進、横尾大橋を渡れば
穂高方面だ。
観光客はここまでだ。
ここからは登山者だけの静かな道になった。 |
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横尾大橋
橋を渡り、左の屏風岩を右から巻くように涸沢カールに向かう。
緩やかな登りだ。
時々下山する人に出会うだけで登る人は少ないようだ。 登山者は少なくて静かで空気が気持ち良い。 |
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ちょうど1時間で本谷橋に到着。
陽射しを避けて休憩する人たちが大勢。
私達もチョイ休憩。
計画通りのコースタイムになった。
この本谷橋から涸沢まで歩行時間は2時間。 |
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ここから結構な急坂が続く。
今日はあまり登りの人が少ないかな?
小屋は布団一枚に 2〜3人と言っていたが、空いているのじゃないか・・・ |
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次第に木々が色付いて美しくなってきた。 |
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相方さんは順調な歩きだ。
何とか4時までにヒュッテまで到着できそうだ。 |
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樹林帯を抜けると岩肌とダケカンバ、ナナカマドのコントラストが
美しい。 |
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奥に穂高連峰が見えてきた。
相方さんらは少々バテ気味な感じだが、もう少しの辛抱だ。 |
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涸沢カールも見えて・・・
ナナカマドは丁度見ごろを迎えている。
相方さん達から一足先に私は小屋で宿泊の手続きをするため
涸沢ヒュッテに向かった。
宿泊者は少ないなんて飛んでもなかった。
小屋は満室、狭い布団1枚に2人だ。
幸い反対の部屋はそっくり空いているようだったので私たちは
そちらに移動した。
直ぐ下でストーブがガンガン焚いているので熱気が2階に丸ごとそっくり
熱風が上がってくる。熱くて眠れそうになかった。 |
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2日目
翌日の予定は往路を戻る予定だったが、同行の二人は2度と
来れないからパノラマコースを歩きたい!
軟弱な二人?大丈夫かなァ・・・
私は既に2回歩いているからこのコースの厳しさは十分知っているので
ま、時間の余裕があるからゆっくり歩けば大丈夫かな。
朝食が早かったので6時30分位ヒュッテを出発。 |
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涸沢カールはまだ陽が射さず、写真は良く撮れなったが
早く出発したいので太陽を待っていられない。 |
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一昨年、泊った北穂高の山荘が見えた。
涸沢カールには今日もまたカラフルなテントが花盛りだ。
しっかりとこの雄大な景色を瞼に焼き付けて名残惜しく
小屋を後にする。 |
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パノラマコースは涸沢ヒュッテの直下から始まり前穂高北尾根の稜線に
出るまでにロープや鎖、丸太の橋などがあるトラバースが続く。
小屋から石段を下るとパノラマコースの表示がありここから
屏風のコルへ向かう。
このルートは槍ヶ岳も見えるし涸沢カールの全貌が見えるので
好展望のお勧めコースだ。
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北穂高岳(3106m)
北穂高の山頂の右に小屋が見える。
ウワオー!!
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コースには危険個所にはロープが 張られて
道は整備されてあるから慎重に行けば心配はない。 |
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こちらはテント泊の溌溂した若者が多い。
我々もたついた中高年追い越され隊は道を譲る一方だ。 |
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おー!
槍ヶ岳が姿を現した。
与太っている相方さん!景色を見るときは立ち止まって動かないでね!
穂高山荘、槍ヶ岳肩の小屋なども見えていた。 |
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1時間余りの険しい登りから解放されわずかにホッとする尾根歩き。
正面に屏風の頭が見えてきた。
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稜線からなんと富士山の姿に感激だ。
右は南アルプス北岳かな。 |
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屏風の耳分岐。
コルにザックが沢山デポしてある。
若者たちは屏風の耳へいっているのでしょう。
私も一昨年は夢中でピストンしたが今日は屏風の耳はパスします。
ここでゆっくり休憩し、新村橋まで下る、下る。
相方は下りは早い、下りの苦手な私は情けないほど離されてしまった。 |
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途中から前穂高の急峻な岩稜が迫力満点。
樹林の中をひたすら下る。 |
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奥又白の分岐。
下方に梓川が見えながらも石ゴーロの歩き難い登山道は
まだまだ続く。 |
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新村橋にやっと到着。
後方にいた筈の相方さんが 来ません。
何処へ消えてしまったのか、
私がまだ後ろにいると、ずっと待っていたとか。
橋を渡るとのろのろした観光客、足早に過ぎる登山者で
銀座通りのようだ。 |
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徳沢ロッジに到着。
生ビールが待っている。これを励みに辛い下りを歩いてきたのだ。
空きっ腹に利きました!疲れとほろ酔い気分でスローテンポで
やっとこさっとこ!
ここからは何十人に追い越されたかわかりません
皆さん大きなザックを背負っているのに元気!元気!
私もかつては裏銀座、表銀座コースを歩きながらも
元気にこの道を歩いたのです
いまや、、、中高年追い越され隊はほろ酔い加減でゆっくりゆっくりと・・・
今度は今宵の白骨温泉の白濁の湯を思い浮かべながら焦らず
ゆっくりとゆっくりと・・・
残りの人生を惜しむように時間を大事に大事に過ごしたい。 |
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河童橋は午後の日差しが眩しく、観光客で賑わっていました。 |
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澄んだ梓川から穂高の峰々が赤く染まっていました。
バスターミナルからタクシーで沢渡へ。
沢渡から今宵の宿白骨温泉「白船荘」へ。
白濁の湯に浸かった為か筋肉痛は無く、心配した股関節は
予想外に痛みはなかった。
でも、しばらくはきつい山は止めておきます。 |
白骨温泉「白船荘」
到着が早かったのでお風呂は内湯、 露天も借り切り状態でゆっくり入りました
お風呂はすべて加水・加温・消毒・循環なしの源泉100%掛け流しの温泉です。
温泉は飲用できるので枡で2杯飲みました。帰りにペットボトルに汲んできた)
夕食は個室掘りごたつの席お食事処「山家」でいただき、御馳走が食べきらないのでビールは止めて白ワインで乾杯!
冷えていて美味しくお代わりした。(ウィンでほろ酔い)
お献立
食前酒 杏子酒(少量だったけれど利きました)
先 付 三点玉手箱 (香茸旨煮、蕨、きのこ柚ポン生酢)
前 菜
焼き鯖寿司、石垣零余子、柳川流し、枝豆、いぶりがっこ、松茸里芋、蒟蒻田楽
造 里 信州サーモン山掛け、岩魚竹紙昆布締め あしらい一式
吸い物 松茸土瓶蒸し
替り鉢 リンゴグラタン(美味しくて周りの皮まで食べてしまった)
台の物 黒毛和牛朴葉味噌焼き 野菜各種(肉が和らて美味しかった)
焼き物 岩魚塩焼き(網焼き)
郷土の一品 温泉粥コロッケ
炊合せ 南瓜炊きよせ いちょう馬鈴薯、紅葉人参、木の葉長芋
もってのほか銀庵掛け(大好きな煮物だったけれど食べきれない)
食 事 信州名物とうじ蕎麦 一本葱、鴨肉、大根、人参
美味出し汁で (最後におじやで、私は満腹で食べられなかった)
香の物 三点盛
水菓子 リンゴコンポート 杏子、巨峰 |
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白骨温泉の贅沢な宿で御馳走と温泉に満足。
3日目の今日は安房峠へ車を走らせ紅葉を期待しましたが
少し早かったようです
峠から穂高連峰の中腹付近が赤い帯状に染まっていた。
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