焼 岳  
(北アルプス)
          
2455m                                                           
                                                    2012.8.4

過去の記録  ? 、 2000.10.7

コースタイム
浜川P4:00→→新中の湯登山口8:10→2300m地点10:30→山頂〜12:30→中尾温泉分岐13:30
→焼小屋14:00→林道16:00→カッパ橋16:30

二度目に訪れた時が紅葉真っ盛りだったのでもう一度紅葉の頃にと
思いながらチャンスが無かった。
5日から白馬岳〜唐松岳の縦走を計画したが週明けから天気が悪くなりそうなので
急遽、焼岳の日帰り登山に変更した。

枕元の携帯の呼び出し音にハッと目覚め、なんと今日のメンバーのO氏からだ。
時間を見れば集合時間の4時だ。
えらいこっちゃ!! 
目覚ましのセットをAM3:10をPM3:100に間違えてしまったのだ。
顔を洗い身支度し、大慌てで集合場所へ直行した。もちろんノーメイクだ。

L藤井 小野里 高橋(厚) 荒井 茂木 宮沢 石井




中の湯温泉登山口
上高地玄関口の沢渡第二駐車場に到着。
ここからバスかタクシーで中の湯温泉まで行く。
ワゴンタクシーに乗車し(6350円)

中の湯温泉登山口は既に満車状態で路肩まで
車が溢れていた。
ま、何とか一台くらい置けそうだったが来て見なければ
分からない。
縦走するならタクシーが良い。
タクシーの運転手さん曰く
「今日は今年で最高に上高地に人が入っていますよ」
それはそうでしょうね。アルプスの何処の小屋も混雑している事でしょう。


焼岳は飛騨山脈の主稜線上にあって、長野県と岐阜県にまたがってる。標高2455mの活火山だ。

最初からきつい登りだ。
10年以上前に上ったときは、まだ若かったから
差ほど疲れた印象がない。

昨日の午前と午後のダンスレッスンが利いているのか
少々下半身にだるさが残り足が重い。


ブナ林から針葉樹林に入ると
空気はしっとりとして下界の暑さは全く想像できない。

ナナカマドの木が多く以前登った時の紅葉の美しさが
甦ってきた。



乗鞍岳
平坦な道は無く、ただひたすら登るだけだ。
森林限界を抜け、次第に展望が開けてきた。

太陽はギンギラギンに輝いて今朝の寝坊ですっぴん
なので日焼けが心配になった。

背後に乗鞍岳、中央アルプスが顔を出している。
さすが100名山で登山者の姿が切れ目無く続いている。


ピークの肩に出ると眼下にコバルトブルーのカルデラ湖が
美しい。


噴煙が吹き出て硫黄臭が漂い私はこの匂いが苦手だ。


ピークの右のザレ場を回りこむように北峰へ向かう。
人 人 人 ・・・・・
100名山の賑わいだ。

山頂は大勢の登山者が展望を楽しんでいた。
私達も稀にない展望に時を忘れて既に登った峰々を感慨深く眺めいった。
標識の周りは記念写真の順番待ちだ。
      

山頂の記念写真

      
槍と穂高連峰                        笠が岳


名残惜しく山頂を後にしてガレバを下り
鞍部でランチタイムだ。


下山は上高地へ下ることにした。
こちらも岩稜がつづき慎重に下る。

クラブのKさんからメールが入っていたが
下山後に見るつもりでいたが、これはクラブのTさんの悲しい知らせだった。

癌と闘いながら懸命に生きていた彼女を想うと
込み上げてくる泪で体が震えてしまった。
この場で泣いている訳にはいかない。

気を取り直して歩き始めるが、心はずっしりと鉛の如く
重苦しい。


石ごーろのジグザクの斜面を下り中尾温泉の
分岐に到着。
ここからわずかな登りだ。

寝ぼけ眼で家を出たから今日は水500mlを2本しか
持たず、お湯も沸かす間がなかったからもちろん
お湯はなしだ。
O氏からお湯を頂きコーヒーは飲むことができた。
こんな時のコーヒーの味はまた格別だ。


ピークから少し下ると焼岳小屋の蒼い屋根が見えた。
軒先にビールが美味しそうに冷えている。
集合場所まで5,6時間はある。
飲んじゃおうか。M氏と仲良く半分づつ。
余冷えていなくてちょっと残念。

今日はやたらとビールが飲みたかった。


小屋を過ぎ長い」アルミの梯子が次々に現われた。



途中から上高地が眺められた。
まだまだ遠い。


沢音が近づきやっと上高地側の登山口に到着。
梓川に沿ってカッパ橋まで軽快に歩く。


梓川の上に穂高連峰はまだすっきりと見えた。
穂高岳の記憶は雨の中、無事に帰れるのだろうか・・・・
不安なだった。展望は皆無だったのでもう一度来て
みたいと思っているが何時のことになるやら・・・・・


ウェストンのレリーフ

梓川の畔に英国人宣教師ウォルター・ウェストンの
レリーフがあります。
氏は登山家として日本各地の名峰を制覇し、
上高地にも訪れて山案内人・上條嘉門次とともに
北アルプスに挑みました。そして上高地の魅力を
1896(明治29)年、
著書『日本アルプスの登山と探検』で世界に
称賛しています


ようやくカッパ橋
4時半過ぎ大分観光客の人波が少なかったようだ。

帰路はタクシー2台を確保し、沢度に向かった。
一台4000円也
入浴  竜島温泉 500円

帰宅は夜10時を過ぎていた。
帰宅後 故Tさんの好きな赤ワインを飲みながら一緒に歩いた山の記憶を辿ってみました

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