黒斑山・浅間外輪山周回 
          
(2404m)                         2012.7.10                                                                                         

過去の記録  ???  2000.11.26  2001.2.10 
                  2007.9.24    2006.1.3    2006.1.28

コースタイム
浜川P5:30→→車坂峠7:45→トーミの頭9:10→黒斑山頂9:25→蛇骨岳10:05〜10:15→
仙人岳10:30→Jバンド11:00〜11:45→賽の河原12:15→湯の平口12:30〜12:45→
トーミの頭13:50〜14:15→中コース→車坂峠15:10

梅雨の晴れ間に何処の山へ行こうかな?
我が家から近くて花があって涼しく展望の良い山?
一晩模索し、黒斑山が浮かんだが何度も行っている。

いつも晩秋か積雪の頃が多く、この時期は初めだ。
じゃ、今回は外輪山のJバンドから草すべりを歩いてみよう

登山口の車坂峠は標高は2000m、真夏でも木陰に入れば涼しい所だ。
平日の今日は登山者の車は少ないようだ。
ホテルの宿泊者が朝のお散歩に浴衣姿がちらほら見かけられた。

                                   参加者 L藤井、小野里、篠田、高橋(厚、三浦、吉田、石井                      



上信越道八風山トンネルを抜け信州に入ると
さっきの青空と打って変わって一面ガスに覆われて
いた。
朝霧は女の涙とか女の腕まくりとか・・・
天気の変化に期待する

標高2000m登山口の空気は冷やっこく
ここは遅い春を感じる

登山道は昨夜随分と雨が降ったらしく
草木は雫に濡れている。
そしてイワカガミの花は無残にも花茎から落ちて
まだ充分楽しめる花人生が終ってしまっていた。


今日は展望は期待できそうもない。
上昇気流がバンバン上がってきて周辺を覆い隠して
しまった。
急斜面をゆっくりと次々に現われる花たちに迎えられ
あっという間に槍が鞘の避難小屋に到着した。
避難小屋と言っても風の通り道で
雪の降る中、この避難小屋で震えながら
お汁粉を食べたっけ・・・・・

でも今日の空気はひんやりして下界では想像できない味わいがある。
こればかりはお土産というわけにはいかない。


黒斑山までに見た花
        
アカモノ               ハクサンイチゲ              マイヅルソウ

    
ゴゼンタチバナ              コマクサ               ツガザクラ

    
ハクサンシャクナゲ         ツマトリソウ                 イワカガミ



避難小屋を過ぎると視界が一気に開けて
素晴らしい展望のはずだが、浅間の周囲はガスが次々に現われ
浅間の有志は見え隠れしている。
トーミの頭まであとひと登りだ。



これから向かう外輪山の縦走路が望めた。
仙人ヶ岳までは何度歩いているがJ バンドから草すべりは今回が初めてなので
高揚する胸は期待でいっぱいだ。


黒斑山到着。
年配のご夫婦が休憩していたが
私達がこの先へ行くと、お二人はここから
引き返すと言っていたが・・・・・

いつの間にか私達のあとに続いていた。


蛇骨岳(2366m)

すっぽりと白いベールに包まれてしまった。
アルプスの展望はおろか目前の浅間山すら見えない。


信州側は当分ガスは晴れそうにない。
稜線はアルペンモードに、高山の雰囲気がいい。


三等三角点の仙人ヶ岳

そろそろ昼食にしたいところだがメンバー達は
休憩のたびに誰かしらパンなど食べていたので
Jバンドまで頑張ることにした。


Jバンドに到着しやっと昼食だ。
先が読めたからゆっくりのランチタイムの予定だったが
今日は皆さん気合が入っているのか30分で
食べ終わってしまった。

ガスも晴れ浅間の姿が鮮明になると
浅間山はさすが100名山の貫禄充分だ。
平日なのに登山者の姿が蟻のように見える。


真下の湯の平にもハイカーの姿が見える。
Jバンドに数人が上がってくるようだ。

サンデー毎日の我々と同じ世代の人たちが
とても元気だ。

登りの登山者が切れたので交代で
我々は湯の平へ下山の開始だ。


上から眺めるとこんな急な岩場を下れるの?・・・
と思ったがメンバー達はスイスイと意外と容易く
賽の河原へ20分で下った。


草原の快適な道が続く。
左は浅間山、右は今通過した第一外輪山の尾根。



第一外輪山は秋は草紅葉とカラマツの黄葉が
素晴らしいが若葉に燃えるこの時期も素晴らしい。


 
浅間山                              第一外輪山の尾根


湯の平口からいよいよ草すべりの急斜面に向かいます
ここからは初めてのコースなので
どんな景色が待っているのでしょうか

細い小道に入ると唐松林だ。
足元はカラマツの落ち葉が絨毯のようにフカフカして
足にやわらかく感触が快い。


草すべりで見た花

グンナイフウロ              イブキトラノオ         ミヤマカラマツソウ


ヤマオダマキ          キバナノコマノツメ          ミネウスユキソウ


ハクサンコザクラ


最後の草すべりの登りも草原に咲く花に慰められ、
急登を意識していたせいか皆、快調な歩調だった。
下を見れば湯の平高原が箱庭のように美しい。
草原を吹き渡る風が爽やかで疲れを忘れさせてくれる。

 


三浦氏撮影


私の撮影

前後して歩いたご夫婦も同時くらいにトーミの頭に到着。
苦しい登りのご褒美に目前にドーンと
大きな浅間山の雄姿。

眼下に今歩いた草原がたおやかに広がっていた。

ここからは登山口まで1時間弱だ。
ここで展望を楽しみゆっくりと休憩することにした。

青空も広がりだしたが遠望は無理だ。

下山は中コースを歩くことにした。
分岐でご夫婦が休んでいて「お陰様で私達も
周回コースを歩けました、ありがとうございました」と・・・

このコースは意外と短時間で変化に富み
歩きやすい。
もう、このコースの素晴らしさを知ってしまった以上は
黒斑山だけでは納まりがつきそうにないだろう。


下山後、高峰温泉で入浴(800円)
500円以上の温泉は遠慮するが今日は借切り状態の
温泉、平日山行の有難さを痛感して湯船からコマクサを眺めゆったり久々の温泉だった。

汗を流し帰路は浅間サンラインをひた走り帰宅。
お疲れさま!

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