袈裟丸山(塔ノ沢コース)
             (1878m)                                         

                                                    2012.5.14

コースタイム
市民P6:00→→登山口7:40→寝釈迦8:45〜9:00→賽の河原10:15→小丸山11:20〜12:00→山頂13:00〜13:30
小丸山14:30→賽の河原15:20→寝釈迦16:10→登山口17:00

過去の記録
    
1992.3.18 折場コース    1998.5.10 郡界尾根   2000.6.10 寝釈迦コース
   2003.5.10 郡界尾根     2008.5.12 郡界尾根   2009.5.16 折場コース

袈裟丸山は私の好きな山の一つです
コースは3つありますが寝釈迦コースの沢沿いの道をもう一度訪れたいと
思いながら、ロングコースのため躊躇していました。
今回は11名のメンバーと共にやっと念願を果たすことが出来ました。
                  


国道120号線を足尾方面に向かうと右にわたらせ
渓谷鉄道沢入駅がある。その手前の左上に
寝釈迦まで6kmの標識がある。
林道を道なりに進むと右に道標がありそこを右折する。

林道の最奥まで進んでいくと平坦な駐車場があり
綺麗なトイレが駐車場の隅にあった。
先客者は誰もいない様だ。


身支度を終え、しばらく林道歩き。
朽ちかけた橋を渡ると山道に変わった。


新緑が眩しいくらいに鮮やかだ。
塔の沢は水量が多く大きな瀬音が新緑の木々を
縫って響いている。
小滝が次々に現われて目を楽しませてくれる。
登山道沿いにケルンが積んであるので
迷うことは無い。


登山道の上に巨石を積み上げ石塀のような
自然の造形物に目を見張る。


登山道の脇にニリンソウが、今目覚めたばかりだ
小さな小さなワチガイソウも肩を寄せ合っている。
ネコノメソウ気持ち良さそうに日向ぼっこだ。
    
ワチガイソウ               ニリンソウ               ツルネコノメソウ?


 

急な丸太の階段を上がると寝釈迦に到着。
数メートルの岩場を登り上げるとそこにお釈迦様が
頭を北に向け横たわっている。
巨大な御影石に誰が彫ったのか作者不明だ。

今日は参加者12名が岩場に全員が立つことが出来ず
早々と私は交代した。
ゆっくりお釈迦様のお顔を見る間が無かった。


寝釈迦の直ぐ北に高さ18m、幅3mの自然石で出来た相輪塔がある。
山中には時にこのような不思議な造形物が
見られる。
沢の向こうに行って写真だけ撮るが
元気印のメンバー達は相輪塔までぞろぞろ
行ってしまった。
「これこれ!目指す山頂はこれからまだまだ先は
長いよ・・・・・」
ここでのんびりしているわけにはいかない。


寝釈迦を過ぎると渡渉が待っている。

上に行くほど川幅は狭くなり水量が少なく沢音が
静かになった。


   
沢を右に左にヒョイヒョイと渡り返す。
数えてみると10回だったとか・・・・・・

道が不明になると対岸に赤いテープがあるので
渡渉しやすい地点を探す。

沢を高巻きしたり、沢沿いを慎重に進む。


山の斜面にコバイケソウの青々した葉が
元気良く艶やかだ。
今年は花が咲くのだろうか。


賽の河原に到着。
まだ半分道中だ。
避難小屋手前からNさんの膝の調子が良くない。
賽の河原で待つというNさん。
今日は平日でハイカーが少ないし一人置いてゆくわけに
行かない。
熊の出没も心配だし・・・・・・避難小屋で待つ?

頑張って次のピークまで行くことにした。


賽の河原から小丸山に向かう尾根はアカヤシオが咲き始めている。
でも、ちょっと早いようだ。
3,4日前から寒気が東日本の上空に停滞し、花たちの調子を狂わせてしまった。
まだ蕾が多い。










いよいよ、Nさんの膝の調子が今一で次の床水の
ピークで待っているという。

一人残してきたものの心配だった。
小丸山でランチ後、Nさんが気がかりでリーダーの私は小丸山から引き返すつもりでいた。
ところがひょっこり途中で知り合った秩父のご夫婦と
一緒にNさんが現われた。

小丸山の山頂は明るくハイカーの姿が多くなったので
口だけは元気なNさんに追い立てられるように私達は
袈裟丸山へ向かうことにした。


昔からあるドーム型の避難小屋は今も健在。
トイレもある。

以前は小丸山の巻き道が避難小屋の左にあったが
今は通行禁止、ロープが張ってあり入っていけない。

アリャー帰りも小丸山を登り返さ無ければならない
なんて、酷なことだ。


ランチの後は皆さん元気が出たらしく
山頂直下の急登は難なくクリアだ。

山頂でゆっくりと休憩しているうち
他のハイカーはいつの間にか誰もいなくなってしまった。
この時期に独占の山頂は考えられない。

山頂の集合写真を秩父の旦那様に
撮っていただいたのだが、どれも写っていなく
がっかり・・・・・


下山は深い笹を振り分け、段差のきつい斜面を一気に
小丸山へ引き返す。

小丸山の登り返しは一番きつかった。
待っていたNさんは昼寝でもしているかと思えば
一足先に下った秩父のご夫婦と賑やかに会談中。
通過するハイカーとお喋りに花が咲いて寝る間が
なかったとか・・・・・
これじゃ熊も襲うわけが無いです。


再び渡渉をくり返し、膝もガタついてきたので
慎重に下る。
膝の調子の悪いNさんはいつもの如く下山の早いこと
早いこと後から煽られっぱなしだった。

林道近くのしなやかな滝に見送られ無事に登山口に
到着した。

こちらのロングコースは今日は私達だった。


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