中山道を歩く (その12)

                坂本宿~碓氷峠~軽井沢宿

                                                        2012.4.22  

コースタイム
浜川6:00→→碓氷峠旧道登山口7:00→弘法の井戸8:15→山中茶屋9:15→熊野神社10:40
→碓氷峠の碑(トイレ)12:45→つるや旅館13:00→軽井沢駅14:00
軽井沢駅14:10発→JRバス→横川駅


今回のコースは江戸時代のままの景観を数多く残すところがあり
また、中山道でも最大の難所でもあります
上信国境の碓氷峠への旧道も時の流れに取り残されたように今もその姿を伝えています。
以前、同コースを下ったのですが、中山道に関心が無かったので
途中の景色は見覚えが全くありませんでした。

数日前から天気予報は変わらず午後から雨マークが消えません
リーダー泣かせの予報で、昨日の夕方まで決断が付きませんでした
でも午前中に熊野神社に到着してしまえば午後は軽井沢まで傘をさしても大丈夫。
朝、降っていなければ決行することにしました

参加者15名   約20000歩



6:50 旧道登山口
既に先行者の車が1台駐車して有った。

参加者14人が2台の車に分乗し、登山口に到着した。
私達を下ろして1台を横川駅に回送する間、SLのHさんに先導を依頼
ゆっくりかめさんチームは先に出発することにした。
かめさんチームメンバーの皆さんは喜んでルンルン先発して山道に
消えていきました。
私は回送のドライバーと現地集合のメンバー1人を待ち、10分遅れで
出発です。


7:10 堂峰番所跡
登り始めて4~5分、最初の説明板が「堂峰番所跡」です
江戸時代、関所破りを取り締まるための番所があった場所で、
今でも石垣の一部が見られた。

登山道の脇には各ポイントにはこのような白い立て札が有り、
説明が標示されてあった。
遠くからもこれを見ることが出来て励みになります


7:30 柱状節理
この絶壁は火成岩が冷却し固まる際に、四角または六角の柱状に
割れて出来たようです。

先発隊にこの付近で合流できた。


7:50  覗き
角ばった石がゴロゴロした急坂の斜面に馬頭観音、大日尊の
石碑が見られた。

やがて視界が広がり、眼下に先日歩いた坂本宿の全容の姿を
覗きから見ることが出来た。
きっと疲れた旅人はこの景色に癒されたことでしょう。


7:55  ヒノキ林
頭上から雫がポタンポタンと落ちて、雨かな?
葉に溜まった霧が雫になって落ちたらしい。

しばらくは平坦な道が続きホッとした。


8:15  弘法の井戸
この先の刎石茶屋に4軒の茶屋があり、水不足で弘法大師が
井戸を掘れば良いと教えたそうな・・・・・
本当かな?


4軒茶屋跡、堀切、一里塚跡、南向馬頭観世音は街道沿いにあるのでさり気なく通過である。


8:25  座頭ころがしの急な坂道


8:35  こんな山道に廃車
いつ頃からあるのだろうか。皆さん首をかしげる。
捨てに来たのだ。
いや、道が細くなりUターンがままならず置き去ったのだ。
想像が果てしなく広がってきますね。


9:15  山中茶屋跡
ここに13軒の茶屋があり、茶屋本陣もあったらしい。
明治の頃に小学校があったそうだ。小さな部落があったのでしょう。


9:40  霧が次第に濃くなり幽玄な世界を醸し出している。
きっと昔もこの辺りは霧が出て旅人は心細く早く宿場に入りたいと
思ったでしょうね。


9:40  陣馬が原追分
山道に入り始めての分岐だ。
右が皇女和宮道、旧中山道は左の道に進む。
道は歩きよい平坦な道が続く。

標高は大分上がったので気温がかなり低いようだ。
指先がかじかんで冷たく凍えそうだ。


9:55 化粧水跡
旅人がこの小川で一息入れ、水に映った己の姿を整えた場所だ。

間もなく先ほどの和宮道と合流する。


10:20  石塔群
間もなく熊野神社だ。
ちょっと霧は雨粒に変わったようで、カッパ着用したりで休憩。


10:35  熊野神社
長野と群馬の県境に鎮座するこの神社は
左が長野県の熊野皇大神社、右が群馬県の熊野神社
そしてお賽銭箱も二つ。

日本武尊が、東国平定の帰路のとき、碓氷峠で濃霧に
まかれ,その時、八咫烏(やたがらす)の道案内によって
無事嶺に達する事ができたことより、熊野の大神を
祀ったと伝えられる。

群馬側の神社に詣でてからしげの屋に向かった。
もちろん力餅が目的だ。


10:45~11:45  昼食
しげのや屋は江戸時代から続く老舗だ。
他にも5軒の茶店があるが皆、昭和になってから開業だそうです。
店に入るとストーブの火が温かく迎入れてくれた。
店の奥にテラスがあるが、今日は外は寒くて座っていられない。

店の前に赤線は、右が長野県、左が群馬県の境界線です。


一品注文すれば自前のお弁当を食べてもいいですよ。
温かいお蕎麦が人気です。
 
旅人は峠に着いたら餅とそばと昔から言ったそうです。
もちろん、私もおそば(650円)と力餅(450円)を注文した。
垂れは6種類 あんこ、きなこ、ごま、大根おろし、くるみ、味噌ぐるみ。
私は味噌ぐるみを注文した。
甘しょっぱくてとても美味しかった。

例の如く持ち寄りのおかずは食べきれないほど廻ってきます。
もう、お腹いっぱいで苦しいくらいだ。


11:45
旧中山道はこのフェンス沿いを下るらしいのですが、
途中で踏み跡が消えてしまうとか、天気が良ければ歩いて
みたいが生憎のガスの中では不安なので
諦めて遊覧歩道を下ることにした。


11:50  見晴台の手前を右に入り、落ち葉の整備された道は
歩き良くグングン下る。


12:10  小さな沢に架かった木橋を何度か渡った。
ガスは濃くなり、もう少し雨はご勘弁を・・・・・


12:30  吊り橋
こんな山の中に立派なつり橋。
下を県道が走っている。


12:35
小さな沢を渡ったり、倒木を跨いだり、
ウーンやっぱり山歩きは面白いね。


12:40  碓氷峠の碑
後にトイレがあるが暖房が効いてとても気持ちよいとメンバー達は
使用しなくも入ってごらんよって、なるほどトイレの中はほんわかと
心地よかった。


12:55  二手橋
ここで宿場の飯盛り女と旅人が別れを惜しんだ所。
この辺りから軽井沢宿が始まる。

しかし軽井沢宿に一里塚跡も本陣跡の標識も何も無い。
宿場の面影は微塵も無かった。


13:00  つるや旅館
江戸時代初期に開業。旅籠鶴屋として開業。
島崎藤村、 芥川龍之介、 志賀直哉など多くの
文人が泊まった。
連子格子の風情のある旅館で館内はクラシック音楽が
流れているそうです。泊ってみたいですね。
 


13:02  神宮寺
旧軽銀座の裏通りにお寺。
境内に樹齢350年の枝垂桜の巨木があったが、まだ蕾が固く
いつ咲くのでしょう。

  
軽井沢宿

江戸から数えて18番目の宿
宿内家数は119軒、うち本陣1軒、脇本陣4軒、旅籠21軒で宿内人口は451人
本陣跡は軽井沢観光会館のところ

次回のために旧軽ロータリー付近の駐車場の確認のため町営駐車場、松葉タクシー、
駅前駐車場など時間と料金を比較してみる。100円でも安いところは無いかな?
ガスが益々濃くなり軽井沢駅は近くにありながら全く見えない。

予定より早く2時に駅に到着。雨足は少し強くなったようだ。
2時10分の横川行きに乗車出来た。
横川駅到着後、登山口にデポした車の回収に行き
戻った2台の車に分乗し小雨降る中家路に急いだ。

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